【読書メモ】『新型コロナ、香港、台湾、世界は習近平を許さない』(著:福島香織)
今の職場でも、だいぶコロナ禍(武漢肺炎)の制約等が緩和されてきました。ゆっくりとではありますが一つ一つ進んでいるかな、、とは言え、元凶を忘れてはいけないよなぁ、なんて『新型コロナ、香港、台湾、世界は習近平を許さない』の背表紙を眺めながら。
著者は福島香織さん、元産経新聞の記者さんで、大陸ウォッチャーとして、真摯に、時にコミカルに共産中国とその周辺、台湾、香港などの国々の状況も伝えてくださっている方です。
との警鐘を鳴らされたうえで、根底では、、
との想いを持たれていて、これは麻生太郎さんが提唱された「自由と繁栄の弧」でも「普遍的価値観」と表現されており、そしてこの価値観を共有できる国々と手を携えて、との理念にも通じる想いではないでしょうか。
当時、ジャーナリストとはかくあるべきかと感じさせられ、一気読みしたのを覚えています。
大枠としては、香港デモから始まり、台湾総統選、コロナ禍(武漢肺炎)、
そしてアフターコロナのトピックから、香港・台湾の活動が第二局面に、、な流れでしたが、
この年(2020年)の全人代で、香港弾圧法(国家安全法)が採択されたことに伴い、香港に対し「共産中国の軍事力による弾圧を加えることが可能になり」、その結果はご存じのとおりです。
当時アメリカから、即時にカウンターが出ていのは頼もしい限りでしたが、同時に疑問だったのは、こうした弾圧法案に対して声を上げる、人権派(屋)が、どうして日本国内にはいないのか、との点。
現在進行形で、共産中国が侵略を続けているウイグルやチベットで行われている「民族浄化(エスニッククレンジング)」に考えが及ばないのであれば、相当にお花畑だと言わざるをえない。
憲法9条とやらは日本を侵略から守ってはくれない、それは、連日の尖閣諸島への侵入を見ても明らか、にもかかわらず、オールドメディア(第四の権力)は、なぜ批判的な意見を出さないのか、本当に不思議です。
また2017年でしたか、共産中国の習近平氏が、実質的な終身国家主席(ようは独裁制)を導入したのは、それについても、終身国家主席と化した習近平氏を独裁者と指弾するメディアが皆無であるのも、また不思議でした。
仮に、安倍さんや岸田さんがそんなことをしようものなら、どうなりますやら、、と一つ二つの皮肉を投げかけたくもなります。
まぁ、安倍さんはそんなことは絶対にしないでしょうけども、戦時下ともいえるコロナ禍(武漢肺炎)への対応のためであっても、愚直なまでに民主的な手続きを守っていました、当時(2020年頃)、今と比べて相対的にはまだまともな感じだった佐藤優さんが擁護するくらいに、、閑話休題。
それそれとして、個人的な白眉は香港デモのアイコンリーダーでもある、周庭(アグネス・チョウ)さんとの対談でした。
果たして今の日本は強く、繫栄した国だといえるのかと、背筋が伸びる気分でした。普遍的価値観を共有できる国々とはと考えさせてくれる、そんな一冊です。
そして、カナダに亡命せざるえなかった周庭(アグネス・チョウ)さん、日本のオールドメディアはどうとらえているのか。某公共放送さんとかどこか他人事だよなぁ、、いったいどこの国の公共放送なのかと小一時間(略
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