見出し画像

僕は帰国子女なの?

(アイキャッチに使用させていただいたイラストがとても可愛い、僕に似てるってことにしておく。)

僕は台湾と香港に住んだことがある。

台湾には3歳の頃から小学1年生まで、計5年。

香港は中学1年生から3年生までの計3年、海外に8年住んでいたことになる。

まあここまで聞くと立派な帰国子女じゃない?って思われるかもしれない。

ではなんであんなタイトルにしたのか。

それは、僕が英語を話せないからである!

俺帰国子女なんだ、と言った時の「へえー!じゃあ英語話せるの?」って返させる率は異常。

「そしてーかーがやく」って言った時の「ウルトラソウッ!」って返ってくる率並みに高い。

「日本人学校に通ってたおかげで英語話せないんよー😅」

それを言う度に帰国子女の話題はだいたい終わる。

この経験を幾度となく積んできた僕の中で、無意識のうちにこんな考えが浮かび上がっていた。

「わいは帰国子女ちゃう。」

なので大学入ってからは、生まれの話とか故郷の話にならない限り、特に海外に住んでいたことは言わなかった。

海外旅行が好きとか、中学の話とかになったら言ってたけど、わざわざ香港に住んでた話を持ち出したところで話題が広がらないというのが本音(笑)

逆に香港住んでたって人がいて、特に聞きたいこととかって思い浮かばないよなって話。

そうなるとこっちが香港にまつわるエピソードトークを持ってたらいいんだけど、それを持ち合わせてないわけよ。

そう、だから僕は帰国子女なのか?という疑問を抱いた。

「以上で僕の帰国子女にまつわる話を終わります、帰国子女の人がいたら海外の生活は楽しかった?くらい聞いてあげてください。」って言って、このnoteを終わらせることができるほど僕はまだ帰国子女の称号を捨てていない。

いや、捨てたくない。

だって8年住んでたんだよ!?

人生21分の8よ!?

てことで、こじらせた前置きが長くなってしまったが、このnoteではちょっとだけ海外に住んで思ったことなどを書いていこうと思う。

台湾と香港の両方を書いていたら長くなっちゃうから、今回は香港だけ。

現地に住んで文字通り肌で感じたこと。

それはやっぱり文化や香港の人の性格などだろう。

僕が日本人だからかわからないが、香港の人は本当に優しかった。

日本語を街中で話していたら、コンニチハと話しかけてくれたりすることが多かった。

財布をタクシーに落として、次の乗客が拾った時にタクシーの運ちゃんに渡すとパクることがあるから直接連絡をもらったこともあった。

とても優しいおばさんだった、何故か待ち合わせ先でお土産までくれた。

また、意外に思われるかもしれないが香港の人と中国の人とはかなり性格が違うように感じられた。

これも文化なので一概に批判したいわけではないが、中国の人はいい意味でも傲慢なところがあった。

声が大きかったり、列に割り込んだり、ここだけ切り取るとあまりよく映らないかもしれないが、当時中学生の僕にとってはこの辺りの印象がかなり強かった(笑)

しかし、香港の人にそんなことを感じたことはなかった。

香港の人は広東語をよく話す。

僕は中国語も広東語も全くわからないが街中でなんとなく見分けることができるようになった。

それは上で書いた挙動や言動もそうだが、中国語の方がなんとなく鋭い発音なんよね、これは本当に個人の感想だけど。

マックで食べたトレイとか片付けなくてよかったり、電車の中でもの食べるのが普通だったり、歩きタバコの数がエグかったり、荷物を警戒しとかないと盗られたり、世界各地のめちゃくちゃ美味しい料理が安く食べれたり、などなど。

ちなみに盗難については香港に限った話じゃなくて、日本が平和すぎる。

だから無警戒の日本人は海外でカモにされる(笑)

まあここまで香港での文化の特徴について述べてきたが、僕は香港で勉強した1番のことはそれではないと思う。

カルチャーショックの内容ではなく、カルチャーショックそのものの存在と言ったらいいのかな。

そもそも、カルチャーショックって、”文化の違いがあること”にショックを受けるんだと思う。

え、私たちが当たり前だと思ってたことって実は海外じゃ通用しないの!?みたいな。

「香港の人って電車のなかでご飯食べるんだ、びっくり」ではなく「電車の中は飲食禁止って当たり前じゃないんだ、びっくり」みたいな。

伝わってるかな(笑)

僕は恥ずかしいことに高校生になって初めて、海外旅行に行ったことがない人がかなり多いという事実を知った。

それもまた一つのカルチャーショックのようなものだと思う。

そんな経験をたっくさんしてきたので、自分の当たり前が通用しないことがもはや当たり前である、そう考えることができるようになった。

海外に住んで一番大きかった収穫はそれだなって心の底から思う。

これは何も海外の文化に限ったことではない。

身近な人間関係でも、価値観の相違に対して不快感を感じるのではなく、相手に興味を持てるようになった。

これは僕のもともとの性格ではなく、異文化というものを幼い頃からたくさん経験してきたおかげだと思っている。

よくインドに一人旅したら人生変わった、みたいなこと言ってる人いるよね。

あれは多分インドそのものが問題じゃなくて、異文化を知ることによって、違うことが当たり前というのを学ぶからだと思う。

そういう意味で、海外に長いこと旅行に行ったりホームステイしたり、なんなら居住することを人生で1回はしてみるといいかもしれない。

以上、僕が海外に住んで学んだ(?)ことだ。

こんな臭いこと、noteでツラツラ書くことしかできない(笑)

だから今日も僕は帰国子女をひっそりとひそめながら、文化の違いを受け止めながら過ごしていく。

まとめます。

タイトルに対する答えは「(一応)帰国子女です。」で決定。







この記事が参加している募集

100円で救える命があります。