渋谷のトイレと【 デザイン 】 への考察
【デザイン】という言葉が好きだ
“モノ”としてのカタチや美しさはもちろん
使う人の行動やライフスタイル
その先にある“未来”のことまで考えられた
【デザイン】に触れると
心が震えて
耳から桜が開花にしそうになる
そして
それが一番顕著に表現されるのが
【 建築 】だと思っている
【ある日の昼下がりに…】
先日、妻と渋谷を歩いていた時に見かけた
誰も入っていない時は中が透けて見える
鍵を閉めると
ガラスが曇って中が見えなくなるトイレ
これも
★汚いんじゃないか!?
★中に変質者が隠れているんじゃないか!?
人が公衆トイレを使用する時に感じる
【2つの不安】を
“デザインの力”で解決する新しい試み
面白いなーと思って調べてみたら
ぼくの大好きな建築家
坂茂さんがデザインしたトイレだった
【坂茂さんの建築】
阪神大震災の時にいち早く駆けつけ
被災された方のために作った
段ボールの仮設住宅や
最近だと
ニュージーランドの震災で被災してしまった
クライストチャーチの大聖堂が有名だが
ぼくが印象に残っているのは
グレゴリーコルベール の ash and snow という企画展のために彼が設計した
ノマディック美術館
『世界中どこでも開催できて
すぐに移動できるように』
と
世界中どこでも手に入り
すぐに設営・撤収でき、再利用も可能
コンテナと段ボールで作られた移動美術館は
美術館としてのカタチや美しさはもちろん
“目的”や“意志”
伝えたい“想い”や、地球環境への配慮など
全てが見事に調和していた
素朴でシンプル
“ドヤ感”は微塵も感じられないのに印象的
そして
人が人を想う気持ちや
“優しさ”を忘れない
そんな坂さんのデザインが、ぼくは大好きだ
そんなことを思いながら
このトイレでイリュージョンして遊んでいたら
本来の目的で使いたがっていた男性を
めっちゃお待たせしてしまった
というのは、また別のお話。
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