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編んだり染めたり紡いだり

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染めて織る*綾織のマフラー

染めて織る*綾織のマフラー

8月の染めは高温作業なので制作は数点のみと限定し、やりたかった事や日頃出来ていない片付けなどを集中して行う時間に当てることにしています。
そんな中、やりたいと思っていた1番の事が手織りでした。
春に卓上手織り機を使い、初めての作品となるコースターを織りました。
初めての作品なので出来栄えについてはご愛嬌ですが、手順自体はもそれほど難しく感じず、それなりの形に出来るもんだなと満足する体験でした。

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染めて編む*Tresoro

染めて編む*Tresoro

今季、当店で販売しているSummer yarnを使って私も夏服を編んでみることにしました。
Linen50% Cotton30% Bamboo viscose20%の混紡で、合細で触りも良くスッキリとした糸です。

こちらの糸を私好みなブルーグレーに染めました。

涼しげで上品な色み。
思った以上に上手く表現できたので嬉しいです。

薄く揺らぐような変化を少し入れました。
どんな編み地になるのか楽

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染めて編む*モヘア引き揃えの靴下

染めて編む*モヘア引き揃えの靴下

秋色のソックヤーンがショップに売れ残っていたので、下げてサンプル編みをすることにしました。
こういうのも出来ますよというサンプルなわけですから、今までにやってみたことない靴下を編んでみようと思います。

まずは今回編むきっかけとなった、ベース糸のご紹介。
写真真ん中のカセを使います。
Repeatというシリーズで、靴下幅で編むとシマシマ模様になる染めです。
シマシマ幅が少しずつ異なる3種類を染めて

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染めて織る*初めての手織り

染めて織る*初めての手織り

糸紡ぎを始めた頃に道具ややり方を調べていると、頻繁に一緒に登場してくるのが「手織り」でした。
糸紡ぎで糸を作ってその後何に使うと言えば、編む、もしくは織るが主だからです。
そもそも日本の産業として編み物より織物の方が主流なわけですから、手紡ぎ=手織りという図式の方が一般的なのですよね。
それを私は編む側から糸紡ぎに興味を持ってしまったので、「へー、ここへ繋がるのか!」という、なんとなく入り込んだ路

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染めて編む*さざなみソックス

染めて編む*さざなみソックス

SNSでフォローさせていただいているpiggiesagogoさんが、昨年さざなみソックスという波模様の編み地の靴下のご投稿をされていました。
拝見してからずっと編みたい!と思っていましたので、今回挑戦した話を残したいと思います。

piggiesagogoさんは、かぎ針編みでウェア類、あみぐるみや小さなお人形のウェアなどを編まれている作家さんです。
アイデア豊富な方なので、えー!かぎ針でこんな風に

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染めて編む*Chaika

染めて編む*Chaika

春に向けて絶対編む!と決めていた作品に取り掛かりました。
Midori Hiroseさんの「Chaika」です。
太い針を使い、ローゲージで柔らかい編み地になる作品です。

以前このパターンを紬糸を使って夏物を編み、必要な糸量が少なかったこと、とても早く完成できたことに感動でした。
また、Hiroseさんの他のパターンも編んだことがありますが、説明の丁寧さに驚きます。
見慣れない編み方略語につてい

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染めて編む*PETTY HARBOUR

染めて編む*PETTY HARBOUR

1月初めのこと。
夫へ靴下を編む為に、青い糸を染めました。
彼にとって、これが初めての手編み靴下を履く機会となります。

何度も、履く?編もうか?と尋ねてはいたのですが、夫はアトピー性皮膚炎。
毛糸の靴下といういかにもチクチク、カユカユといった言葉のイメージから首を縦に振れない様でした。
何度かセーターや小物を編んだこともあるのですが、続けて着られているのはセーター1着のみの人なので、「履けるかわ

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紡いで編む*UraUe plain

紡いで編む*UraUe plain

もうすぐ2023年になるという慌ただしい2022年の年末、やっと念願の「自分で紡いだ糸でのウェア」が完成しました。
準備から2年の月日で、道のりが長かった1着です。
もちろん2年間まるまる掛かって作ったわけではなく、合間をみては少しずつ進めていたらこんな年月が掛かってしまったというものです。
少し長い記録ですが、ゆっくり大事に作った毛糸の話にお付き合いいただけたら嬉しいです。

羊毛から自分で作る

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染めて編む*Ripple Lake Cardigan

染めて編む*Ripple Lake Cardigan

昨年素敵な夏ものカーディガンを見つけたのですが、すでに秋が始まっていた為タイミングを逃し編みそびれました。
それがRavelryのこちらのパターン。

中細糸で編むレーシーなデザイン。
背中側にはタックが寄せてあり、ゆったりしたシルエットが可愛いのです。
今じゃないけれど、絶対編みたい!と心は決まっていたので、その場でパターンも購入しました。
ゴテゴテな編み地はあまり編んだ事がないので、難しかった

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綿糸で編む*Loop tee

綿糸で編む*Loop tee

染め糸を始めてからというもの、市販の毛糸で編む機会というのが少なくなりました。
常に手元には大量の未染色ヤーンがあるので、必要な分だけその都度染められますから、あえて買い物をする用事がなくなってしまったというのが大きな理由でした。
ですが手染めの魅力は、色むらでの濃淡やランダムな色の出方になること。
その気まぐれな色の出方のお陰で、予測と違った表情が見られるのが編む楽しさになっています。
けれどそ

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紡いで編む*スウェーデン編み人形

紡いで編む*スウェーデン編み人形

1ヶ月遅れの話にはなるのですが、編み終えていたものの日々に追われてしまい、記事として書きそびれていたものの事を書こうと思います。
せっかく作ったものなのでね、やっぱり残しておきたくなりました。

何を作ったかというと、「スウェーデン編み人形」というお人形。
棒針編みの編みぐるみです。
Twitterのフォローさんが編んだものを紹介してらして、可愛い‼︎楽しそう‼︎と一目惚れしまして、作品の情報を教

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染めて編む*Vega

染めて編む*Vega

可愛いものばかり染めていると、ダークな色合いが恋しくなるへそ曲がりです。
春先からふわふわとした色合いが続いたので、自分用に重いカラーの糸を染めました。
小豆より赤くて、濃淡と焦茶のアクセントが渋い色です。
靴下を編むつもりだったので50g。
紺か黒っぽい別糸を合わせて、ピリッとしたメリハリで編もうと考えていました。

ところが糸ストックを見回しても、濃いと思っていたのは太さが大きく違うもので、丁

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紡いで編む*春待ちの靴下

紡いで編む*春待ちの靴下

ソックヤーンでの靴下は何度も編んでいますが、そのうち自分で紡いだ糸でも編みたいなとぼんやり思っていました。
ソックヤーンというのは靴下編み用のウール混紡で、市販品の多くはウールに7:3や8:2などの割合でナイロンなどの合成繊維を併せているものです。
自分で紡げばこの素材も割合も自由自在。
「糸から考えて作る靴下」というのも楽しそうじゃないですか。

手紡ぎ糸で編むのはまた風合いも違うでしょうし、洗

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染めて編む*ピンクな手ぶくろ

染めて編む*ピンクな手ぶくろ

2022年、明けましておめでとうございます。
今年もめいいっぱい、染め糸・編み物・糸紡ぎなどなど沢山のモノ作りを楽しんでいきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

この年末年始、皆さんはごゆっくり楽しまれたでしょうか。
私も例年より1日長いお休みをもらえたので、静かでまったりで過ごす事が出来ました。
今年も帰省組が居ないのでね。
まぁ、ゆっくりできる時にゆっくりしましょうというわけで、だ

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