見出し画像

綿糸で編む*Loop tee

染め糸を始めてからというもの、市販の毛糸で編む機会というのが少なくなりました。
常に手元には大量の未染色ヤーンがあるので、必要な分だけその都度染められますから、あえて買い物をする用事がなくなってしまったというのが大きな理由でした。
ですが手染めの魅力は、色むらでの濃淡やランダムな色の出方になること。
その気まぐれな色の出方のお陰で、予測と違った表情が見られるのが編む楽しさになっています。
けれどそれは、色むらのない単色というのを染めるのは難しいという裏返し。
同時に数カセを染めるにしても、置いていた位置や順番で染料を吸い込む度合いが変わってしまい、少しずつ違ったものに仕上がってしまいます。
職人さんなど技術のある方は別だと思いますが、私のようなレベルでは全く色むらをさせずに、複数カセを染めるのは到底無理な話なんです。

このように、手染めには手染めの、市販糸には市販糸の良さがあります。
私は綿や麻などの植物素材の糸もストック糸からは外してしまったので、これらもなかなか編んでいない状態でした。
偏った環境にいると、なかなか手にするタイミングが見つからないです。
綿糸でも編みたいなーなどと思っていたら、スウェーデン人形でもお世話になった方が編む予定の無い毛糸をお安く譲って下さるという事になり、良いお買い物をさせて頂きました。

ジャーン!
パピーさんの綿100%です。
めちゃくちゃ綺麗な青‼︎
夏にピッタリじゃないですか。
保管されていた糸ということですが、全く状態に問題はなく帯もピカピカです。
良いご縁を頂けて心から感謝です。
ありがたや、ありがたや。

さて、何を編もうかしら!とRavelryを高速徘徊。
糸の太さからどストライクと思われる夏服を見つけました!
両脇の大きなループが特徴のクールなデザインです。

うんうん、いいね、絶対合う!
ウールばかりだったので、久しぶりに綿のもぎゅっとした編み地に触れ嬉しくなりました。
玉で見るよりグッと濃さも増した気がします。
やっぱり同じ事ばかりではダメですね。
人間いろんな体験を繰り返さないと、感じ方が鈍感になりますもの。

楽しさが背中を押してくれたので、ループまでどどーっと進みました。
交差は難しくないんですが、なんか…交差の重なりに穴が開きます(汗)
編み直してみるものの、指一本くらい入りそうなままでした。
これで合ってるのかな?と不安ではありましたが、表面上あいているわけではなく、交差の重なりを引っ張らないと分からない部分なので、着る状態では問題がないのかもしれないと考え、そのまま上段へと進めました。

身頃を脇まで終え、肩に入ります。
実はパターンを選んだ際に、デザインのカッコよさの方ばかりに目がいってしまい、どういう形で編んでいくものだという確認もせぬまま購入しました。
ここへきて、あれ??肩ってこう編むのか‼︎とびっくり(笑)
今まで編んだ事のない形だったので、急にテンション上がりました。
なるほどなるほど、そのままVネックの襟になるというのが効率的で面白いです。
これ、編み機で編んだら楽しいかも。
肩を編み終えたら、後ろ身頃と繋げて完成となりました。

Loop Tee 完成です♪
やっぱり単色の力ですねー!引き締まってカッコよく見えます。
私は横幅もありますから、ゆったりめで着たいので4のサイズにしました。

心配していた穴部分もやっぱり問題なさそうです。
あまり開くようなら裏からチョイチョイっとかがっておこうかと思いましたが、どうせインナーも着るので気にしなくていいかな。

後ろはこのように繋がっています。
背中側がもっとパックリ見えちゃうのかと思いましたが、この辺りも心配いらない上品さです。

Vネックはちょい深めに出来ている感じです。
レース付きのインナーとか、見えてオシャレなので合せたいかしら。

このシルエットがすごく好きです。
夏の奥様感がありますよね。
いつも出遅れ作品ばかりなので、夏前に夏のものが出来たという事にも感動しています。
いやー、早く取り掛かって良かった。

久しぶりの綿糸や市販糸でしたが、存分に楽しんだウェアとなりました。
今回はタイミングの良さに恵まれ、トントントン!と良いものに出会えた作品でありました。
良い糸を譲って下さった、もみさんに感謝です。
大事にしながらヘビロテします♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?