【roots2】
《18章》彼は
デイブがチェイスを消し去ってから1か月ほどが経ち皆平和に穏やかに暮らしていた。
ルビーは再び街のカフェで働き出してデイブは新聞のコラムを書く準備を始めていた。
その中でルビーは1人誰にもいえず、デイブの違和感に悩んでいた。
恥ずかしがりやで正直で純粋で無邪気な。
それしかなかったデイブの6歳がすっかりどこかに行ってしまった。
大人なのだからと言われたらそうなのだけど、清らかな者であるデイブとは違う気がした。
例えば、毎日カフェに迎えに来る。
髪も服も全く頓着無かったはず