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長編小説roots*season2

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長編小説rootsのseason2です。 また長い旅が始まります。season1が少年の成長物語だとするとseason2は見えない大切なものを確かに感じる物語です。
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#毎週水曜日更新

【roots2】 《22章》代償・2

緑が残る枝を出来るだけ大きく持ち帰る事にした。ルビーは持っていたピンク色のハンカチをサイ…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《22章》代償

「ルビー朝ご飯食べましょう」 ルビーはリリーの声で目が覚めた。隣りで寝るデイブを確認して…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《21章》サイラス

ディランとデイブは釣りに来た。 湖の風は優しく気持ち良かった。 「エサは付けてもらえる?」…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《20章》目でなくても見えるもの・2

「神経を使うでしょ。少し横になったら?」 とルビーが言うと「うん。じゃあ、ここで」 とソフ…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《20章》目じゃなくても見えるもの

ディランがルビーに「サイラスの所へ行かないか?」と誘ってくれた。ルビーは「デイブを1人に…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《19章》悪の契約

次の日デイブは1人で出掛けたきりで夜遅くまで戻らなかった。 0時過ぎに重たい足取りで帰って…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《18章》彼は

デイブがチェイスを消し去ってから1か月ほどが経ち皆平和に穏やかに暮らしていた。 ルビーは再び街のカフェで働き出してデイブは新聞のコラムを書く準備を始めていた。 その中でルビーは1人誰にもいえず、デイブの違和感に悩んでいた。 恥ずかしがりやで正直で純粋で無邪気な。 それしかなかったデイブの6歳がすっかりどこかに行ってしまった。 大人なのだからと言われたらそうなのだけど、清らかな者であるデイブとは違う気がした。 例えば、毎日カフェに迎えに来る。 髪も服も全く頓着無かったはず

【roots2】 《17章》帰還

デイブは廊下を抜けてオーウェンの焼け残った家の中に出た。 自分の家へ行き地下道を通って新…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《16章》生き残るのは

チェイスとデイブは薄暗い部屋の中にいた。 かなり広そうだが、全貌は見えない。 デイブの周り…

月ノ羽音
2年前

【roots2】 《15章》覚悟

「ルビー大丈夫か?」しばらくしてオーウェンが最初に声を発した。 「デイブは…どうなるの?…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《14章》闇

「ただいま」デイブが4階に上がってきた。 ルビーは見るなり「誰?」と言った。 デイブの姿を…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《12章》動き出す

次の日の昼過ぎ、デイブがルビーの元へ行き 「ミアを助けに行ってくる」と言った。 「ミアを?…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《12章》再びの・2

食後のクッキーとコーヒーでまた話が盛り上がり、いつまでも話が尽きず。キツネ三兄弟がそろそ…

月ノ羽音
2年前
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【roots2】 《12章》再びの

こっちに来て、そろそろ3か月。 毎回恒例の結婚写真を撮ろうという話になった。 いつもと変わらず。ルビーは美しく光輝き大輪の白い薔薇が咲き誇るようだった。 オーウェンもこれを機にリリーに結婚を申し込みみんなと一緒に住む事になった。 ディランは若い2組の夫婦を優しく導いてくれ、5人ほ幸せそのものだった。 それでも、心のどこかで。恐怖を忘れてはいなかった。けれどひととき。 日常を感じて生活をすることが出来ていた。 そんな時、新聞に妙な記事が載った。 【囚われのドラゴン、動物園