過去には戻れない。すなわちミスは取り返せない。手垢まみれの常套句を口にすれば、過去もミスも運命であり、必然だったということか。缶コーヒー片手に、タバコを吹かして、最近の出来事を振り返りながら、空を見上げた。星の少ない東京の空が、今にも泣き出しそうなボクのことを静かに慰めてくれた。

画像1 【140字小説26】

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