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エッセイというか日々の戯言

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絶え間なく進む日々の中で、感じたことなどを綴っていこうかと。
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#小説

もうだめだと思うのは過去への執着だ。

如月と言う月を指す言葉。

漢字も読み方もボクは好きだ。

けれど寒さに極端に弱いから苦手でもある。

なんだか上手くいかないな、なんて思いながらも

気が付けば、如月も中旬へと差し掛かっている。

明日は、エビで鯛を釣るイベント……

いや、女の子が意中の相手に告白することを

後押しする謎のイベントが控えてくる。

マスメディアでは、不必要に特集を組んでは

変わり映えのしない映像ばかりを流し

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考えろ。考えろ。考え抜け。

友人の結婚式に行って

二週間程度が経過した。

金沢に行ってきたんだけれども

職場にお土産を買う程度には

社交性が伴っているので

お土産屋さんのおススメを

購入して、職場に提供した。

「金沢に自転車で行ったの?」

職場の人に何度も言われたのは

意外であり、自分の色に変化が

生じていることに気が付く。

自転車で遠くの場所に行くという

個性が浸透しているんだな、と

少しばかり感

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走るの好きか?

明けましておめでとうございます。

2017年になりました、酉年です。

なんて言ってみても今日は1月10日。

もう年末年始のニュースは勢いを失い

代わりに新成人の話題にすり替わっている。

箱根駅伝も高校サッカーも過去の話です。

今は成人式で暴れる若者と取り上げたり

急性アルコール中毒の恐怖を伝える

ニュースばかりで溢れ返っていましたね。

ボクの成人式、それはもう七年も前の話。

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「冷静な観察者」

吐く息が白く着色される様子を見つめていると

今年も終わりの足音が聞こえてきそうな気がする。

クリスマスやら年末年始やらで騒がしく

浮足立っているようにすら感じてしまう街並みは

眩しくて、鮮やかで、目障りで、鬱陶しい。

そして自分が持っていないものを突き付けられる。

ボクは寒いのが苦手だ。そして冬も苦手だ。

言い訳を呟き、本質から目を背ける。常套手段だ。

寒いから嫌いではなくて、多分

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浪人。

三十までにこれからの方向性を決める。

そんなことを決めたのは確か十九か二十の時

きっかけは小説のセリフだ。

確か、その時は九階の教室の後方に座り

水曜二限のつまらない大学の講義をBGMにして

物語の世界に魅了されていたのは

今になっても鮮明に思い出せる褪せない記憶。

チェーンの古本屋で手に取ったのは偶然だった。

けれど背表紙に書かれた内容紹介に惹かれたのは

もしかした

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