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【お仕事やらかし話】担当者お見合い事件

つづるです。住宅設計のSE的な仕事をしたり、たまに設計の仕事もしたり、毎日コーヒーを摂取しながら暮らしています。今日は、工務店で働くわたしが過去にやらかした話を綴ります。成功エピソードではなくて失敗話をあえてするのは、失敗から得られたもののほうが大きかったからです。数え切れない失敗を重ねましたので、少しずつ綴っていければ良いなと思っています。

「担当同士お見合い事件」あらすじ

今から6年ほど前。新入社員の頃は営業設計の仕事をしていたので、営業、基本設計、実施設計をわたしが担当し、現場管理は別の担当がついてました。

お客様からのオーダーで、工事前にスイッチとコンセントのプレートの見積もりを取ることになり、現場監督さんに仕様を伝えました。この時、「現場監督さんに見積もり作成を依頼した」というつもりで申し送りをしました。

わたし、この時に確か…現場監督に「工事現場」で「口頭」で伝えただけで終わっていたと思うんですよね…ここがね、6年前のわたしのよくなかったところだったと反省してます。

そのまま工事は進み、電気工事も完了し、完成後にスイッチプレートとコンセントプレートの仕様が異なっていることをお客様にお伝え頂いて、はじめて仕様変更が出来ていなかったことに気づいたのでした…

事件はなぜ起こってしまったか

この事件が起こった理由はたくさんあります。

1.わたしが口頭で現場監督に依頼をしたままになっていたこと

2.依頼したまま進捗確認をしていなかったこと

3.そもそも見積もり作成の担当が曖昧になっていたこと

4.そもそものそもそもで、お客様にきちんと追加要望を受付できる期日をお伝え出来ていなかったこと

など。担当者同士で「あれ、やってくれてるよね?」というお見合い状態になっていました。

やらかした当初は、現場監督とわたしとで言った言ってないのプチ争いが勃発しましたが、よくよく原因を考えてみると、構造的に仕組みで解決出来ることばかりでした。

ここで補足的なお話ですが、わたしが入社した工務店は 当時少数精鋭のスペシャリスト集団だったので、仕組みのような業務フローはご丁寧にありませんでした。仕組みや仕掛けが無いということは、自助努力で成長することに加えて、作っていくしかありません。

この失敗がきっかけで、お客様に仕様変更の締め切りをきちんとお伝えし、見積もり作成の担当をしっかり決めて、「言った言っていない」の争いが起こらないように引き継ぎリストを作りました。

事件の結末

お客様には、担当同士の引き継ぎ不足を包み隠さずお伝えし、謝罪しました。また、見積もりを提示し、最終的には当初仕様で進めていただくことになりました。お客様が本当に優しい方で「僕たちは大丈夫だけど、他のお客様のためにも今後は再発しないようにしてね」という言葉をかけてくださったのを覚えています。

この時は、自分を呪いたいくらい落ち込みました。今でもそのお客様とは定期的に連絡を取り合う仲であり、本当に有り難さしか無いなぁと思う日々です。


今日はわたしのnoteを覗いてくださってありがとうございます。やらかし話は本当にたくさんありますが、学んだことはそれ以上にあります。

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