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Interview 21

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-地域で活躍する芸工大卒業生の姿- 地域で活動する東北芸術工科大学の卒業生・在学生はどんな方法で、 社会に学びを活かしているのでしょうか。 本校の総合美術コース学生21人がインタ…
運営しているクリエイター

#地域活性化

ケーキの味に思いを込めて

ケーキの味に思いを込めて

洋菓子店「九二四四」公式ホームページ

―ケーキ屋という道に進もうと思ったきっかけ
2001年に東北芸術工科大学 情報デザイン学科を卒業し、現在、仙台市で洋菓子店「九二四四」を経営している橋浦邦義さんは、在学中にやりたいことを見つけられないまま卒業し、仙台に戻ってきた。そんな時、ケーキ屋を経営していた叔父さんからアルバイトの誘いがあり、それがきっかけで洋菓子の世界を知ることになった。

ーケーキを

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美容室から始まるアートと地域の繋がり

美容室から始まるアートと地域の繋がり

「芸術地域連携企画Daz」

 年内の展示を目指し活動する「芸術地域連携企画Daz(ダズ)」。
 その代表の総合美術コース3年永沢ほのかさんと、副代表日本画コース3年宮古真奈さんに活動内容やそれぞれの企画にかける思いを聞いた。(以下、苗字表記)

–「Dazの活動内容について」 Dazとは、代表の永沢さんが美容室『Kuria.』のオーナー(滝本義貴さん)より「芸工大生に展示用の絵を描いてもらえない

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音楽と絵画が繋ぐもの

音楽と絵画が繋ぐもの

お気に入りの色だという、赤青黄の鮮やかなネックホルダーを首から提げている。東北芸術工科大学(以下、「芸工大」)の洋画コースの卒業生であり、現在、総合美術コースの副手として勤務しながらアーティストとしても活動している飯尾淳太さん(以下「飯尾さん」)にお話を伺った。

音楽と絵画を融合させるという独特のコンセプトを持つ作品には、様々な素材を使用する飯尾さんのこだわりや地域との関わりが反映されている。

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大学生活有効活用術!〜七ヶ浜町ものづくりワークショップ〜

大学生活有効活用術!〜七ヶ浜町ものづくりワークショップ〜

大学生にしかできないこと、それはなんだろうか。その問いに、大学生を振り返ってではなく、今まさに大学生として活動しているその声を聞いてみたいと思った。

今回お話を伺ったのは東北芸術工科大学(以下芸工大)美術科総合美術コースに所属する3年生の菅原未来(すがわらみく)さん。いつも元気で笑いの絶えない彼女に今回は少し真面目な問いを投げかける。真剣に答える様子はいつもと違った一面を見せてくれたが、それでも

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アートを通じた新庄市との結びつき

アートを通じた新庄市との結びつき

 山形県の北東にある新庄市は、神室連峰の美しい山塊が連なる雪深い地域である。そんな自然豊かな地域を舞台に、アートを生かした活動を行う美大生がいる。東北芸術工科大学、芸術学部、美術科、総合美術コースに所属する3年生の樋渡響輝さんは、小さい頃から新庄市で開かれた「新庄まつり」に参加し、囃子や山車を作っていた。そんな彼は現在、アートを活用して人と関わる場の作り方について学びながら、地元である新庄市で展覧

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ワークショップの無敵存在

ワークショップの無敵存在

 私は今回、東北妖怪文化研究センター(以下、東妖研)に所属する富樫瑞樹さんにインタビューを行った。東妖研とは、金ヶ崎で活動を行う東北各地に眠る妖怪に関する伝承や昔話などを活用してワークショップ、イベントなどを行う活動団体である。そんな東妖研の中でも特に存在感を放つっているのが富樫瑞樹さんだ。

──有り余るエネルギー

彼の活動を行う上で最も注目すべき点は、なんと言ってもその積極性だろう。富樫さん

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ふるさとへ憧れ

ふるさとへ憧れ

自分を誰に、どこに還元すべきか———

お話を伺ったのは東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科4年の川合佑汰さん。人当たりがよく、誰とでも打ち解ける彼が、休学時代の活動で得た知見とは。

—休学しチャレンジ

川合さんは2019年4月から2020年3月にかけて、大学2年終了時から1年間休学し、人口1,124人の島根県雲南市掛合町掛合地区に移住した。雲南市は全国的に見ても新しい市であり、「おれらは

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