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本と仕事と私〜仕事を続けられないと思った私は、結局のところ仕事が大好きだったという話〜

休職して早4ヶ月目になる。そろそろマジで仕事がしたくなってきた。

というのも、以前の記事にも書いたとおり、最近バカスカ本を読むようになった。
結局、興味のある分野というのは仕事に関わりのあるものになってしまい、組織人事の本ばかり読んでいる。
読んできた本が溜まってきたので、うまいことアウトプットする場を設けなければと思い、noteというメディアを選んでみた。
本当は仕事で生かしたいものばかりなのだが、現実は、そうは問屋が卸さない。
本を読んでモチベーションが爆上がりなのと、実際に自分で事例を作りたくてたまらない状況だ。

本を読みながら、自分と向き合う時間が増えてきたので、そろそろ自分のことを客観的に見るために、まずは休職したきっかけを書こうと思う。

休職してわかったこと①仕事が好き

休職してわかったことの1つ目は、自分は仕事が好きだということだ。

いや仕事しすぎて休職したんやないかいというツッコミはそのとおりだと思いつつ、仕事しすぎてしまった根本原因は、仕事が好きだったからなのではないかと最近思うようになってきた。

私はとある組織人事コンサルティング会社に所属し、担当顧客にコンサルティングを行なっている。(今は休職中だが)

毎日4、5回は電話で会話したり、いつもありがとうございますと言っていただけたりしていた。普通の仕事であればこんなに顧客と密に連絡をとったり感謝されることはないのではと思う。
業務外のことについてもたくさん話した。担当者とあつ森の話をしたり、アイドルの話をしたり。とにかくいろいろな話をして感情もそれなりに共有していたと思う。
誰かの役に立つとか感謝されるとかいうことが、私にとっては働きがいに直結していた。

だから、1、2年目は本当にがむしゃらに働いた。どれだけ長時間働いても、ああ無理してるなと思いつつも、基本的には楽しかった。
1年目の終わりには、同期最速で部署内MVPもいただいた。

そんな仕事大好き人間だった私だが、本当に仕事が無理になった時期があった。

顧客からのクレームと陰口

顧客内部で、どうやら担当者の不信用が起きていたらしい。
「らしい」という書き方は、顧客の担当者から直接聞いたわけではないからだ。内部で担当者の不満が紛糾しているということを、上司の上司から又聞きしたのだった。

本当はリカバリーに動くはずだった。いつもなら頭を切り替えてすぐにでも動けたはずだ。
でも、私はそこから一歩も動けず、一言も話せなくなった。

もう仕事は続けられない

私は、自分で言うのも難だが、一本気人間なので、クレームはまだしも陰口を言う組織や人間が許せない。
つまり、感情的に顧客が人として許せないと思ってしまったのだ。
そこからは、いくら顧客のためだから、お客様だからとはいえ、そんな人や組織に貢献しなければいけない意味が分からなくなり、自分の仕事の一挙手一投足に嫌悪感を抱いてしまった。
これは、プロとしては失格だ。

それでも、その陰口の原因を引き起こしたのは私を含むプロジェクトメンバーである。
そのことはもちろん理解していて、顧客に対して申し訳なさが心の底から湧き上がったのも事実だ。

加えて、結局クレームとして話が上がっているという共有をもらい、あれだけ好きで誇りだった自分の仕事に対しても、もう自信が持てなくなってしまっていた。

人として許せないという怒りと悲しみと、迷惑をかけてしまった申し訳なさと、自分に対しての失望。

負の感情が入り混じり、過呼吸になりかけたのを覚えている。

その瞬間、私はもう無理だと思った。この仕事は続けられないと思った。
働きながらも良くなっていたうつ病が、再発した瞬間だった。私は休職を余儀なくされた。

本が未来を開いてくれた

改めて、本を読みながら自分の仕事を客観的に振り返ってみた。

1年目。
新卒入社したはずの会社が空中分解。一緒に働くはずだった社員は出向という形でバラバラになった。私も出向になった。
会社に所属する意味が見出せず、転職活動もした。
しかし、何も結果を出せていないのに逃げたくないと覚悟を決め、一心不乱に働いた。

2年目。
一緒に働いてくれるチームメンバーを持たせてもらい、チームとして一緒に働いた。
正直好きではない仕事だったが、与えられた役割だからと必死に食らいついた。
マネジャーに「もういいよお前」と呆れられ、プロジェクトメンバーから外して欲しいと泣きながら訴えた時期もあった。(結局外してもらえなかったが)
気付いたら、顧客を一定一人で任せてもらえるようになっていた。

3年目。
コロナの影響をもろに受け、とにかく辛かった。
一人では処理できない仕事量を抱えていた。もともと好きではなかった仕事、関わる人、もはや全てが辛かった。うつ病になった。

うつ病を発症してから。
辛かった。消えてしまいたいと何度も思った。それでも。
いろいろな人が私のことを気にかけてくれた。
いろいろな人が私をご飯に誘ってくれた。
いろいろな人が私を助けてくれた。

そして、今。本が私の未来を照らしてくれている。

やっぱり仕事が好き

今は、休職してよかったと思う。社会人になって、ここまでまとまった時間をいただき、自分のことを省みることができるなんて、思ってもみなかった。
というか、そもそも休職するなんてつゆも思っていなかった。

この休職期間を経て、ようやく休職のきっかけを見つめることができ、気付いた。

それでもやっぱり、仕事と人が好きなんだと。

自分の実現したい世界と、会社の存在意義のリンク

やっぱり、私の入社動機
人と人との信頼関係が高まるほど、組織の生産性は高まる」ということを証明したい。
そんな世界を実現したい。
きっと、今の会社にいればそれは実現できる。いや、実現したい。
そしてまずは、自分の所属している組織から変えていきたい。

そんな思いが改めて「恐れのない組織」(エイミー・C・エドモンドソン著)を読んで強くなった。
この休職期間で、あらためて自分と企業とのエントリーマネジメントができたような気がする。

というわけで、次は、心理的安全性について書かれた本「恐れのない組織」について、個人的な感想とどう活かすかをnoteに書いていこうと思う。
※本によると、信頼と心理的安全性は別物らしい。

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