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【前編】スタートアップとCVCの最初のコンタクト〜どんなタイミング・方法でコミュニケーションをとっているの?

私たちは日々、新規事業創出に向けてスタートアップ企業を探索しているわけですが、スタートアップ企業の方からすると事業会社のCVC担当者に声をかけることは少しハードルが高いと感じる場合もあるようです。

「CVCにはどういうタイミングでコンタクトを取ればいいの?」
「協業案がなくても相談できるの?」

といった声も実際にチラホラと耳にします。

そこで今回は投資チームのみんな(鳥井、小澤、吉村)に、「どういうタイミングや方法でスタートアップ企業とコンタクトを取っているのか」「コンタクトを取る際のスタンス」などについて聞いてみましたので、前編・後編の2回に分けてお届けします。

スタートアップの探索方法は、ウェブ、プレス、DB、イベント、VCからの紹介など

日頃スタートアップ企業を探索していると思うのですが、具体的にはどんな方法で探しているんですか?

小澤:ピッチイベントに参加したり、VCから紹介していただくことが多いですね。それから注力領域のプレスリリースをこまめにチェックして、気になる企業をピックアップしてリスト化していたりします。

吉村:僕もほぼ同じですね。スタートアップ企業のデータベースもよく使っていますよ。例えばINITIALのデータベースを軸にロングリストを作成し、ファイナンス面も含めて1社ずつリサーチしています。

※INITIALを活用した投資案件の探索については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

鳥井:能動的に接点を作る方法としては二人が話をしてくれたケースや、メディアのニュースやスタートアップの情報をチェックして興味があるところをピックアップしていますね。一方で受動的に情報を得るケースだと、VC、金融機関、事業部から紹介していただくことが徐々に増えてきていますし、CVCウェブサイトやnoteなどのメディア発信から問い合わせがくるパターンもありますね。

そのような活動の中でスタートアップ企業の方からコンタクトをもらったり、逆に自分から声をかけることはありますか?

鳥井:イベントに登壇したり、スタートアップ向けのイベントでブース出展すると声をかけることもありますね。Messengerで気軽にコンタクトを取ってくれる方も多いですよ。逆にピッチイベントで面白いと思ったスタートアップ企業にはすぐコンタクトを取りに行くときもあります。

小澤:プレスリリースやコーポレートサイトをいろいろとチェックして、気になった企業には自分から問い合わせすることもあります。

吉村:以前はピッチイベントに参加したことがきっかけで、スタートアップ企業を交えた座談会などに呼んでいただくケースもありました。でもコロナ禍でリアルイベントができなくなって、気軽に交流する機会は減りましたね。

鳥井:そうですね、今はリアルなイベントができないのでウェブページなどで私たちが発信するプロモーション活動が大事だと思っています。そもそも東芝テックがCVC投資を進めているということを知っている人も少ないと思いますので。

小澤:それとテーマ領域を絞って能動的に調べている時はメールを送る場合もありますが、時期を集中してやることがありますね。その後の対応も考慮して、スタートアップ企業の貴重な時間を奪うことのないように気をつけています。

鳥井:同じく、すぐにメールを送るケースはあまりないですが、もう少し詳しい情報をもらったタイミングやイベントで会った時に声を掛けようかなと、なんとなく気に留めておくことが多いかもしれません。

コンタクト手段によく使うツールは?

なるほど。確かにきっかけがないと、なかなかスタートアップの方々もコンタクトを取りにくいかもしれないですよね。コンタクト手段はメールよりメッセンジャー?

鳥井:紹介案件の場合はMessengerが多いですね。グループで招待されてそのままディスカッションが始まるとか。イベントに登壇した後に、Facebookで友達申請していただくケースもありました。

イベントと言えば先日、INITIAL主催のH2Hセミナーに登壇していましたよね。「実体験の話がとても具体的で分かりやすかった。ざっくばらんに話をしてくれて参考になった。」などたくさんの質問、コメントを頂いたと聞きました。
note担当としても「PRの取り組みも参考になった」という意見があったので、引き続きnoteでの発信も頑張りたいと思います(笑)。

鳥井:おかげさまで1,000名以上の方に参加申込みいただいたようです。セミナー直後にはMessenger経由で感想やお問い合わせを頂きました。

吉村:ある程度コミュニケーションを重ねたスタートアップ企業の方とは、Facebookでお友達になって近況をやり取りしたりすることもありますね。

なるほど、メッセンジャーを使うことで気軽に継続的なコミュニケーションを行うこともできそうですね。

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次回はそんなスタートアップ企業との「継続的なコミュニケーション手段」や、「スタートアップ企業が相談・問い合わせする時に用意したほうが良いもの」についてもう少し話を聞いてみたいと思います。

投資や協業について相談してみたい方は、公式サイトよりお気軽にお問い合わせください!



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