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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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2023年3月の記事一覧

本日の実験🧫

本日の実験🧫

色墨を使って実験してみました。
これはまずドウサ液を和紙に塗って乾かし、水で湿らせて墨を入れる。

これは水だけで湿らせた紙に色の墨を流した。

こちらはこんにゃく糊で湿らせた紙に色の墨

空気の入ったところがおもしろいですね。

正麩糊を使って湿らせた紙はこんな感じになる。

こちらは乾いた和紙に二倍に薄めたドウサ液を使い湿らせたもの。
今のところドウサ液を使ったものの方がおもしろいですね。

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箱つくり

箱つくり

5月の個展に向け作品群量産中です。
併せて 花鳥風月さんからオリジナルの箱のご依頼いただきましたので、そちらも作ってます。

まずサイズをお聞きして展開図を作ります。

4mm厚の厚紙を使ってるので身の部分と、蓋の部分で1.2m
mの余裕をもって切ります。
大きな箱は1.4mmの余裕にします。
これは将来的に張り替えのことも考慮に入れてます。

余分な部分を落として谷折りの部分に竹ヘラで折り目の筋

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最近のお仕事

最近のお仕事

古民家カフェのかいじゅうとたねさんでしっかり使っていただいた洗える和紙のお皿。
縁が傷んできたので手直ししてみました。

傷んだところにドウサ液を塗り、真鍮粉で装飾。
器の金継ぎのイメージで作業してみました。

が…
あまり美しい仕上がりになりません。
強くこすると補修した部分が剥がれ気味。

裏側もどうも良い感じではないです。
防水性の面でも心配ありなので、今回の実験は失敗。

結論から言うと、

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染め和紙備忘録

染め和紙備忘録

使用した紙石州紙
まずドウサ液で模様をつけ乾かした後柿渋染め
これは柿渋に赤ベンガラと黄色ベンガラを混ぜたものを使用。
それから色墨を乗せました。

こちらは黒ベンガラか松煙ベース。
染め方順序は一枚目と同じ。
今まで逆パターン、つまり 色墨を塗ってから柿渋染めをするという方法は何度もやってました。
違いは次の写真で

これはこれで悪くないのですが、とても渋い仕上がりになります。
明るめの綺麗な染

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最近の実験

最近の実験

書道や絵を描く人が多くなりました。
掛け軸などに表装すればいいのですが、もうちょっと簡単に飾れる方法がないかなぁとkurogane 額縁の吉田さんとお話ししてて、思いついた実験に挑戦🧫

まず、アクリル板にこんにゃく糊で土台になる染めた和紙を貼り付けます。

次にアクリルシート(薄め)を使って本紙に裏から正麩糊を塗ります。

アクリルシートは透明なので、染め和紙のどこの位置に本紙を置くか位置決め

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