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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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2023年2月の記事一覧

額縁のWS

額縁のWS

kurogane 額縁の吉田さんの額縁のWS。
箔を使った装飾を手ほどきしていただきました。
胡粉を使ってベースの装飾をしたり
ベンガラで色をつけたりする方法などのお話も興味深く聞かせていただきました。

この後、胡粉を使った実験してみたり、一旦染めた和紙をウズクリで毛羽立たせてみたり。
額縁に施す技法を和紙の染めに応用できないかと、吉田さんといろいろ試してみました。

色を重ねて染めた厚手の和紙

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情報交換❤️

情報交換❤️

友人で画家、美術館学芸員の尾上真由さんの最新作。
今年の岡山二紀展出品作品です。
締め切りギリギリ2週間で頑張って仕上げたという大作。
真由ちゃんは何年か前、大学院を卒業後就職までの間の3ヶ月アトリエに通って屏風作りを下貼りから頑張って仕上げた、根性ある画家さんです。それ以来のお付き合いです。
山の土を精製して絵の具として使います♪(以前にレポートしてます)

日本画の画材の使い方や ローラーなど

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染め和紙の研究室

染め和紙の研究室

今朝は墨染め。
グリーンの色の墨単色で染めました。

使った和紙は美濃紙。
原料は楮(コウゾ)です。
まず、ローラーでドウサ液を塗布して乾かし
墨色を乗せて、乾かないうちに揉み加工。
ローラーを使っているのでドウサ液が付いたところと
和紙の生地のままのところで墨の染み込みが違います。
ドウサ液が乗っているところは、揉んだ時の模様がはっきり出ます。
この加工は、今のところ、この美濃紙が最適です。

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柿渋染め和紙いろいろ

柿渋染め和紙いろいろ

今回の柿渋染めには水晶末を入れて試してみました。

下地にいれる墨色、上塗りにする柿渋に混ぜる隅の色によりいろいろ変わります。

黒弁柄を混ぜるときも その量を加減して水で薄めると柿渋本来の茶色がところどころ表れてピンク色っぽく見えて魅力的。

和紙の種類によってもこれだけ色の出方のバリエーションが変わってきます。
また、ドウサ液の掛け方にもよる変化も面白い。

染めたままだと、湾曲するので、しわ

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