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和紙の可能性

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和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
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2020年6月の記事一覧

今朝の墨染

今朝の墨染



今朝のお仕事は 墨染。
青墨(せいぼく)を 擦って染めました。
前日 和紙にドウサ液(撥水液)で 模様を描いて一日乾かした素材を使ってます。

ドウサ液は 塗ったところがほぼ見えなくなるので どういう模様を描いたか染めてみないとわかんないです。
刷毛で染料・墨を引き染めにしていきます。

だんだん 模様が出てきて

こちらが全体像。
この紙を墨が乾かないうちに揉んで 一番最初の写真のような雰囲

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洗える和紙のお皿 海外へ☆彡

洗える和紙のお皿 海外へ☆彡



インドのムンバイの 日本総領事館で洗える和紙のお皿使っていただいているというご報告を受けました。
今年のお正月に 岡山天満屋デパートの 催事岡山贔屓 二人展でお買い上げいただいたお客様が実際にインドで使っている様子の写真を、先日お店にご来店いただき見せてくださいました。

こんなイメージですね。
「手入れもしやすいし 使いやすい」
使ってくださっているシェフの うれしい感想。

こちらは 同じ

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つくることは生きること☆彡

つくることは生きること☆彡



これは 今朝染めた紙。
ドーサ液(撥水液)で模様を付け 色の墨で下地を塗り その上に柿渋でもう一度染色。
少し深み(奥行き)が出て少しだけ金属っぽく光沢が出たのがお気に入り。

同じような染め方でも 和紙の種類によって これだけバリエーションが出ます。
また 墨色を入れてすぐ 和紙を揉むのか 時間をおいて揉むのか 墨を入れるとき表からなのか裏からなのか・・・やってみなきゃわかんない。

染めた

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手仕事のこと

手仕事のこと

トップ画像は 20年くらいお店で使っている 和紙のお皿 キャッシュトレーです。
私が厚紙に和紙を貼り 柿渋で染めて手仕事で作りました。
年月を重ねて 端のほうが擦れたり ちょっとはげたりして 味が出てきました。

志村ふくみ、志村洋子さん共著の「夢もまた青し」の中で
「時間(とき)を重ねることによって、美しさが磨かれていく。それは手工芸の何にも代えがたい特質といえるでしょう」 
と表現されてます。

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