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積読人たち

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「積読」と検索したらひっかかってしまった幸運の記事を収集します。きっと、お家が積読であふれている徳の高い方が執筆された記事ばかりでしょう。
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#本好きな人と繋がりたい

第34回積読読書会告知+第33回積読読書会レビュー

2023年12月、忌々しき月です。 積読読書会をはじめた2021年3月27日以来毎月の開催を続けてまいりました。餓鬼のようにしぶとく、サトゥルヌスのように執念深く、続けてまいりました。どんなにほかのイベントが重なろうとどうしようと、僕にとってのライフワークのようになっている「積読読書会」だけは毎月欠かさずに行ってまいりました。 それが、途切れたのです。 凶行というほかありません。忌々しきことです。一体何があったのか。僕はいったい何をしていたのか。溜まりゆくばかりの積読さ

本に纏わる考察(読了の興奮のままに。ネタバレ含みます。)

ヒトの本質が純度100%で抽出された物語。 ユーモア優位の解釈困難なメタファーも 物語を展開させる複雑な装置もない。 キーパーソンたちのセリフにより 伏線が回収されていき、 最後には読者の期待通りの幕引きが 用意されている。 これまでの作品すべての集大成といえるような、モラトリアルな男たちの アドレセンスとの訣別が描かれている。 現実と非現実、意識と無意識・・・ それらは壁をはさんで存在している。 恐れるならば、壁はいつでもそこにあり続け ヒトによっては 『魂にとっての疫

イワシの頭 川上未映子『ヘヴン』

のっけから嫌な話をするがここ最近いやがらせにあった。 ちいさなものが重なったりした。 「でもこう感じるのもわたしの主観やもんなあ」とも頭の中で考えてしまっていた。 そもそも慣れている、とも思ってしまっていた。 ちいさいころは容姿というか体のことや他のいろんなことを理由に除者にされることが少なくなかった。 そうしていろいろ自分を守るためやつくるためにやってきたいろいろの結果、それでも嫌な目に遭ったり「いろんなこと知ってる人」という風にしか見られなかったりもして悔しさを感じたりも

本に関する定点観測 2023.3

春がやってきましたね。 読書の春です(そんな言葉はないし、読書好きは年中本を読むのです)。 3月もあまり読めてないけど、たくさん買いました。 積読が順調に増えております。 そんな3月の読書事情をば。 ままならないから私とあなた 朝井リョウめっちゃタイトルがよくないですか? 中身ももちろん良かった。 ぶん殴ってきたよ、いつも通り。 さすが朝井リョウ。 これは多分また読み返す。めっちゃくちゃ良かった。 死にがいを求めて生きているの 朝井リョウああ、これもタイトルがいい。 め

わたしの積読リスト

いつから積読なんて贅沢するようになったんだっけ? 小学校高学年のときは、ティーンズハートやコバルト文庫の発売日に本屋に行って、新刊を買ってその日のうちに読んでいたのに。いまは、積読が貯まる一方。随分熟成されているものもあります。 今日は、私の積読をほんの一部をご紹介しますね。 赤毛のアン モンゴメリ 村岡花子訳 (新潮文庫 1954年発行) 赤毛のアン モンゴメリ 松本侑子新訳 (集英社文庫 2019年発行) ナイルに死す アガサ・クリスティ 加島祥造訳 (ハヤカワ・ミ

1ヶ月50冊読書 【4日目】

『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』(菅野仁、ちくまプリマー文庫)  少し前に流行った覚えがある。ひねくれ者なのですぐには読まない。おかげで積読として眠っていた。  「友だち」だけでなく人と人との関係とはどうしてこうも難しいのだろう?  どんな人も生きていて他者と関わる以上、一度も摩擦が生じないことなどないのだから過度に恐れる必要などないはずなのに。自分がどう思われているか不安に思う。  この本はそんな不安で強張った肩の力をふっと抜いてくれる。 「人はどんなに親しく

第23回積読読書会開催のお知らせ

2023年初回の積読読書会(椎葉村図書館「ぶん文Bun」主催、積読協会公認)は、1月21日21時〜の開催です! これまでの開催記録はこちら(↓)のマガジンからどうぞ。 もう2年近くも毎月開催しているんですよこれ・・・。 2023年も合言葉は、 「積まれよ、さらば救われん…」 たくさんの積読と出会いましょう。 📚第23回積読読書会は1/21土曜日<夜>開催第23回積読読書会の開催は2023年1月21日土曜日の21時00分からと予定しております。下記開催要項とスケジュー

世にも恐ろしい積読(積ん読)の話

こんにちは、makoto です。 師走も押し迫ってきて、週末は普段掃除しないところを掃除したり、年末ギリギリの大掃除を避けるために少しづつ片付けはじめている。 そうなると目につくのが、床に積み上がった本の山。 積読(積ん読)。そう、今日は積読の話をしようと思います。 *** 皆さんご存知だろうが、まずは積読の定義から。 積読とは何かをWikipediaで引いてみる。 まぁ、その通りといえばその通りなのだけど少し物足りない。 Weblioでも引いてみよう。 そうそう!

第22回積読読書会開催のお知らせ

前回は、濃厚な名言(迷言)が続出した積読読書会。 これまでの開催記録はこちら(↓)のマガジンからどうぞ。 もう2年近くも毎月開催している自分自身にひいています・・・。 そんなわけで、2022年12月も「積まれよ、さらば救われん・・・」の精神で「夜の部」にて開催したいと思います! 📚第22回積読読書会は12/23金曜日<夜>開催第22回積読読書会の開催は2022年12月23日金曜日の21時00分からと予定しております。下記開催要項とスケジュール感をご確認いただきましたら、

積読は、恋なのかもしれない(第21回積読読書会レビュー)

11月も最終日、ふだんより早めの19時30分に開始された第21回積読読書会には、5人の積読家が集った。 前回の第20回では「積読読書会に参加するために、本を読まないでとっておきました」という、私は何か根本的に間違った取り組みをしているのではないだろうかと疑念を抱くことになるご発言もいただいた本読書会。 しかしながらど平日のほどよい夜に語り合った今回の集いで、すべての疑念は見事に晴れたのでした。 積読こそが最高の読書法である。 積まれよ、さらば救われん。 まさにそんな

第20回積読読書会告知+第19回積読読書会レビュー

第19回積読読書会は夜の開催。またもや深夜のアヤシイ読書会になってしまいました・・・。 積む。ただそうすることのロマンを追い求め今日も足しげく古今東西の書店に通う皆さん。同志集まる積読読書会へようこそお越しくださいませ。 📚第20回積読読書会は10/21金曜日<夜>開催第20回積読読書会の開催は2022年10月21日金曜日の21時00分からと予定しております。下記開催要項とスケジュール感をご確認いただきましたら、お申し込み用のGoogleフォームから参加のお申込みをお願い

8月、読み始めた3冊の本

読書好きな人たちをTwitterでフォローしているので、いろんな方々の読書スタイルを目にすることが多いです。 一気に本を買う人、積読する人、立派な本棚に色ごとに並べている人などなど。 自分の読書スタイルは、ピンポイントで欲しい本はネット注文。 フラッと書店立ち寄って出会いを求めることもあったり。 電子書籍は紙の本を買うまでは勇気出ないけれど、話題なっているから読んでみようかなという気分でダウンロードしています。 基本的に、紙の本は家で読書するときに。 電子書籍は会社のお昼

【本で人生を豊にするために】読書に関する7つの新常識

読書に対してのハードルを高く感じてしまう人がいます。 その最たる原因は、読書に対するある種の罪悪感が、私たちの中に芽生えているからに他なりません。 「読書とは〜○○しなければいけない」こういった、自分に知らないうちに課していた枷のようなものにガンジガラメにされてしまい、徐々に本を読むのが面倒になっていってしまうのです。 そこで今回はその枷を全て取っ払う「シン・読書術」について解説していきます。 変化していく常識の中で大事なことは、これまでの常識を手放し、手にすることで

第17回積読読書会告知+第16回積読読書会レビュー

第16回積読読書会にお集まりいただきましたいろんな土地の、いろんなご年齢の皆さま、かの夜は楽しい時間をありがとうございます。 最後は強制シャットダウン(眠気のため)という様相でしたが、生活を顧みず本の話ができるというのは幸せなことですね笑。 次回は「お昼間の健全な時間」の読書会もたまにはやってみっか!ということでお昼開催です。もしかすると例月より参加者様が少ないかもしれませんが、夜の参加は難しいという「あなた」のために開催いたします! 📚第17回積読読書会は7/20水曜