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積読人たち

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「積読」と検索したらひっかかってしまった幸運の記事を収集します。きっと、お家が積読であふれている徳の高い方が執筆された記事ばかりでしょう。
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#小説

同じ本を読むということ

 拝啓  もう、半年以上になろうとしています。  あなたにお手紙できないまま季節は廻り、長い晩夏から気温差の激しい冬を経て、三寒四温の春がやってきました。一昨日は初夏のような日差しかと思えば、昨日は冷たい雨、今日は晴れても寒の戻り。自然の営みに翻弄されながらも、確実に時は流れていきますね。  大変長い間ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。  その後いかがお過ごしでしょうか。  あのあと私は、脳内バカンスから戻ったものの、バカンス以前とは違う道のりをおっかなびっく

【閑話休題#36】小川哲『君が手にするはずだった黄金について』

こんにちは、三太です。 今回はこちらの作品を読みます。 このnoteでは吉田修一さんの全作品を追っています。 同じように全作品を追いたいなと思っている作家さんは他にも何人かいます。 その一人が今回紹介する小川哲さんです。 と言っても、全然デビュー作など読めていなくて、これまで読んでいたのは『君のクイズ』と直木賞受賞作の『地図と拳』の2作だけでした。 そんな小川さんの直木賞受賞後の第一作として出たのが、『君が手にするはずだった黄金について』です。 リアルタイムで読みたい

本を読む時間が取れた

こんばんは、ふかひれです。 普段は睡眠を優先してなかなか本を読む時間がないんですが、 最近は移動時間が結構あったりするので本を読むことが多いです。 まあ、幅広く本は読むんですが、 本屋大賞の受賞作品、ミステリー、SFなど 絶対に自分の身に起こり得ない話を読むことが多いです。 今読んでいるのは伊坂幸太郎さんの「死神の精度」 簡単にあらすじを言うと 人は、死神によって生死が決定されている。 1週間の調査期間を経て、生死の判断が下され、死に関して「可」の判断がされたとき 1

木曜日にはココアを

今日お休みだったので、夫と公園に。 福岡では有名な海の中道海浜公園です。 夏のエネルギーをぎゅっと濃くしたような秋の花々と、日向ぼっこでまどろむ動物たちを見て、ソフトクリームを食べました。 雲ひとつない秋晴れ。 その後温泉に行き、遅めのお昼ごはんをいただきました。 家に帰ったら夫はお昼寝してしまったので、私は積読の本を読む事に。 『木曜日にはココアを』 読みやすい、けれども素敵な言葉使いがすっと心に入ってくる、いい本でした。 私は第3章の、のびゆくわれら、というお話が好き

【読書記録】とわの庭/小川糸

順調に積読を消化中。 そろそろ積読が少なくなってきたので本屋さんへ行かねば~と思っているきょうこの頃です。 今回は、小川糸さんの『とわの庭』をご紹介したいと思います。 小川糸さん、初めて読ませていただきました。 前からずーっと『ライオンのおやつ』が気になっていたのですが、そちらではなくこちらから初挑戦。表紙がとても好みだったからかも。 物語のあらすじは以下のとおり。 沼にはまっていくような壮絶感・・・ 冒頭、美しい詩から始まり、母と盲目の娘・とわの穏やかで幸せな暮ら

オムライス #推し短歌【今日の短歌】【創作のようなもの】

とろふわの卵にかかるケチャップにライスはチキン?それともバター? オムライスが好きだ。 好きな食べ物を聞かれたら、色々あるけれど、オムライスは3本の指に入る。 一番好きなのはお寿司。 子どもの頃からずっと好きだ。 なぜなら、子どもの頃の外食と言えばお寿司だったから。 学校の同級生の家がお寿司屋さんだったこともあり、割と高頻度で行っていたのだ。 後は多分、祖父の影響。 まだ幼い私を膝に載せて、お刺身とかイカの塩辛とか子持ちししゃもとかを食べさせていたらしい。 それらは今も好

最強の趣味は読書

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読み返す本

先日、学生時代からの仲間と話をして、本を読まなくなった、という話になった。 若いころは、競うように本を次々と読んでいたが、確かに、近年はそれほど多くの本は読まなくなった。というか、読めなくなった。人にもよるが、年を重ねてやはり小さい活字を追うのがつらくなってきているのである。 ライトノベルなどの読みやすい本をよく読んだこともあり、昔であれば、年に100冊とかの本を読んでいたが、今はどうだろう、コミックスなどを入れればそれくらいは読んでると思うが、小説やエッセイなどの文字の本

読みたさだけ叫ぶよ「絶対に面白いはずで家の積読棚に控えているイケメンの小説」

 こんにちは。伯林(ベルリン)です。  二十歳、東京都台東区の寺の長男だが仏道へは進まずホストへ。太客のマダムに話を合わせるためミステリを読み始めた――というのは真っ赤な嘘であり、私のプロフィールは全くもって秘密ということでご容赦願いたいと思います。  きょうは、『絶対に面白いはずで家の積読棚に控えているイケメンの小説』という、誰の得にもならないまとめです。 ①表紙の治安が悪くて最高すぎるので早く読みてえ田中先生、前作『EAT』で、富士見L文庫としては異色の受賞作でデビュ

気になっている本/2023年8月14日

備忘録も兼ねて、ここ最近で気になっている本を書いておこうと思う。 買うかもしれないし買わないかもしれない。 八月の御所グラウンド 刊行:2023年08月03日  著:万城目学 先日、万城目氏のツイッターで告知されていたのを発見。 あれ?春くらいに高校駅伝をテーマにした作品書いてなかったっけ?と思い調べてみたら、オール讀物に掲載されていた「十二月の都大路上下ル」は本著の第一話として収録されているとのこと。なるほどね。 万城目氏が京都を題材にした小説を刊行するのは鴨川ホル

好きだけど苦手。。。「読書」の攻略法

美容師のコバです 僕は趣味の一つに「読書」があります 反面、苦手なのも「読書」w おいおいって感じですw そんな僕が読書できるのは、理由があって 「読まないから」です また、おいおいって感じですw 今回は、まじめに書きません ただ 僕の趣味を押し付けるだけの記事ですので、興味ない方はそっと閉じてくださいw ということで本の紹介をしていきます 何気なく読んでいる本が「自己啓発」 そして「仏教」 さらに「歴史」 さらにさらに「小説」 まだあった「お金に関する

1984/ジョージ・オーウェル、田内志文(訳)

ジョージ・オーウェルの長編小説 『1984』を拝読しました📖´- (2023,5,10 読了) 「読書会すみれ」の中で開催されたオンライン読書会の課題本になっていたのでこれを機に拝読しました。 結局オンライン読書会には参加できませんでしたが、長く積読していた本書を今拝読できて良かったと思います。 元々ジョージ・オーウェルはいつか拝読してみたいと思っていたし、信頼を寄せている田内志文さんの翻訳だったので購入しタイミングがくるまで積読していたのです。 毎回言うけど、ホント自分

飛鳥世一の世界「短編作品集」のご案内

Ⅰ. 飛鳥世一 短編作品集「凍裂」 ←Link あり 2023年01月16日 e-puboo 短編小説全8作、エセー2作を収録。■ダウンロード不要で無料で読めます。 ■無料でダウンロード可能です。7/7現在 ダウンロード数30件 もくじ はじめに■小説『 凍 裂 』■小説『 鱗 粉 』Side A■小説『 新章・鱗 粉 』Side B ソードの9とジャッジメント■小説『新章・鱗 粉』あとがき・死するとき殺すとき生かすとき■エセー・随想好日『河井寛次郎という哲学者』■小説『

多汗症で治すAmazon爆買い

昔から、時間が足りないと思うにはそれなりの正当事由が必要だと思っていた。 仕事が忙しくて、勉学に勤しんでいて、家族のために動いて、とか。 で、それに値する営みからは離隔していた私が、ついに胸を張って「最近忙しくて」「時間がなくて」と思える生活を前にしている。 それで、Amazonで爆買いしてしまうのである。 は?とお思いだろうが、私も全くの同意見である。 私のこうした行動は理路整然の対極にある。 余裕のない日々が私に衝動的な購買欲をもたらした、とでもいえば少し誤魔化し