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新社会人へ「仕事、楽しむ用意できてますか?」

こんにちは。

お彼岸の時期を迎えましたね。
コロナ禍では、季節感をあまり感じることは少ないかもしれませんが、
自然の求めるバイオリズムに、私たちも自然の一部として調和させていきたいものですね。

今回のテーマは、
もうすぐ入社してくる新入社員や若手社員の皆さんに、
ぜひ語っていただきたい内容です。

■仕事って楽しんで良いんですか?

「仕事って、楽しんで良いんですか?」
もし今年の新入社員にこんなことを聞かれたら、なんと答えますか?

私なら、そんな疑問にこう答えます。

「仕事は楽しむものです」。

これが、私の結論でもあり、そのままストレートに理解してほしいです。
むしろ、
「楽しめなければ、良い仕事はできないし、楽しくないと思いながら仕事をしては誰も喜んでくれない」
と、すら思います。


■なぜ「仕事」と「楽しい」はつながらないのか?

“仕事”と“楽しい”が、うまくイメージとしてつながらない人も、多くいるのではないでしょうか。
「だって、やるべきことは決まっているわけだし、楽しいとか楽しくないとか関係ないでしょ。結局、やらなくちゃならないんだから」。

確かに、仕事というのは、組織や上司から配分された、自分が負うことになる責任とも言えます。
しかし、いったい誰から「仕事を楽しんではいけない」と言われたのでしょう。

私は学生時代、バスケットボールをやっていました。
練習時、少しでも笑っていると、監督から「お前、何がそんなに面白いんや?」と、即ビンタを張られました。問答無用です。

私は当初、バスケットボールを純粋に「楽しい」と思いながらプレイしていたので、自然と笑顔になっていたのだと思います。
自分でも、心から楽しいと思っているときの方が、しかめっ面でプレイしているときよりも、パフォーマンスが良いと実感していました。

でも、監督から「練習でも試合でも笑っているヤツは、真剣にやっていない証拠だ」と言われ、しだいに練習どころか、バスケットボール自体を楽しむことができなくなっていきました。
つまり、“部活”イコール“辛い”という印象が頭に刷り込まれ、それにつれパフォーマンスも、選手キャリアの後半はそれほど出せなくなっていきました。


■”部活文化”の呪い

これと似たようなエピソードを体験している、私と同世代の人たちは多いと思います。

いわゆる“部活文化”というやつです。

しかしこれには、弊害の方が多いと言わざるを得ません。
その弊害とは一言でいうと、「プレイ内容よりも、上下関係」が重視されるということです。

こうした極めて理不尽な世界では、
パフォーマンスが良い若手から順番に、
芽を摘まれていきます。

上下関係という無二の基準に照らされ、年長者は、自分よりも良いパフォーマンスを出す後輩や、異を唱えてくる後輩を、「生意気だ」という判断によって、黙殺したり、輪から外したり、ということを行なってしまうのです。

さらに、この理不尽な“部活文化が、実際の職場でも展開されていることだって、まれにあります。
悪夢です。
そしてここでも同じように、多少我が強いけれど優秀な若手社員が、気づけばまるで別人のように、大人しく、モノを言わず、無表情で淡々と仕事をこなすだけの人に変貌している、という姿を見ます。

そして決まって、そうした組織ではパフォーマンスが良くありません。


■やたら”従順”な社員が、組織のパフォーマンスを落とす

こうした職場で調査を行うと、その結果は、パフォーマンスが良くないというだけではありません。

従業員の間に、ある共通した特徴が出てきます。
それは、「従順である」ということ、そして、
仕事へのエンゲージメント(積極的な関わり方)が希薄である」ということです。

このことから、何が言えるのでしょう。
それは、
パフォーマンスの出ない組織は、そこにいる社員が仕事を楽しんでいない
ということです。
このように、昔々に体験した、あの“部活文化”の延長戦を、いまだにやっている組織は実際にあるのです。


■社員が楽しめない会社はもうからない

時代はすっかり変わりました。

会社が個人の行く先を示して、個も会社が示してくれた通りに従って行動すれば良い、という時代が終わり、
そして、個人が会社をけん引する時代が始まっているのです。

「必要以上の従順さ」という態度が、たとえ組織で評価されたとしても、
その組織が、今度は社会から評価されない、という時代が、今なのです。

つまり、
「社員が楽しんでいない会社は、もうからない」
という時代なのです。

個として私たちはどうすべきか。
それは、仕事への関わり方のアップデートです。

つまり、「仕事を楽しむ」ことです。
むしろ、「仕事は楽しむべきもの」だとさえ、私は思います。

自分がやっていることに“ポジティブな気持ち”を感じられなければ、
それは永続きしないからです。

つまらないと思いながら、イヤイヤ、義務感で、仕方なくやっていても、誰も喜んではくれません。
永続きしない仕事ばかりしている人たちが集まる組織、それこそ、社会からすれば「サステナブルではない」と評価されてしまうのです。

仕事を楽しもう。そのために創意工夫しよう。
そのことが、ひいては組織をサステナブルな存在へと引き上げるのだから。

ただでさえ暗い世の中です。
新入社員を迎えるにあたって、先輩社員からぜひそう伝えてあげてください。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

あまり利口でない人たちは、
一般に自分のおよび得ない事柄については
何でもけなす。


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