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10月からだけど受験英語間に合わせたい概論

今この時期から間に合わせる英語の勉強法についてお話をしていきます

「間に合わせる」とは

「この時期から間に合わせる英語」と言いましたが「間に合わせる」についてお話をしていきます
間に合わせると言っても受験で英語が満点になる、得意科目になると言う事は想定していません
ここでの「間に合わせる」と言うのは受験で英語が足を引っ張らない、最低限の得点を英語で取ることができると言うことを意味します
間に合わせるためのポイントは英単語力・文法力、そして文法運用能力になります

単語力の話

では、英単語力についてお話をします
単語帳は学校で使っている受験用の単語帳で構いません
おそらく高3生であればターゲットの1900やシステム英単語、LEAPなどを使っていると思います
もし自分が使っている単語帳が受験用の単語帳でなければ1冊自分で受験用の単語帳を用意してください
受験用の単語帳ではありませんが英検用の単語帳を用意するのも良いと思います
その場合は英検2級と英検準1級の単語帳2冊を行うようにしてください
単語帳の詳しい使い方についてはまた別に説明をしますので、ここでは簡単に。
①単語帳は毎日まとまった数繰り返すようにしていきましょう
1日に500語程度読み進め毎週の平日で単語帳が1周するように読み進めます
②この際英単語とその意味を読む事にとどめ、最初のうちはその他の情報に触れないようにするのがポイントです
学習初期や苦手なものについて最初から詳しく全体的な学習を行うと負担感が強く学習が継続しません
③最初のうちは500語を毎日読みきると言う事を目指してください

簡単に熟語について触れますが
もし英語が苦手と言うのであれば熟語の学習はお勧めしません
まず熟語の核となる単語を増やすと言うことに注力しましょう
そして文法と単語の学習が進んでいけば自然と熟語力も上がっていると思います
今の段階ではそのように吸収された熟語の数だけで充分です

英文法について

続いて文法力について話をします
文法の学習といってもいきなり分厚い文法書を読んだりネクステのような問題集を解くと言うことを始めてはいけません
この段階での文法学習は文法知識の獲得にすべきです
また文法知識を読解に生かせるように応用していく力の獲得としておくべきです
まず基本的な文法知識の獲得についてですが
学校で英文法の授業が終了している場合には
スタディサプリもしくはただよびを活用して文法の知識を獲得します
スタディサプリが利用できる場合は関正生先生の高三スタンダードレベル英語文法編の履修を進めてください
ただよびを活用する場合は森田哲也先生の基礎英文法講座を活用してください
森田哲也先生の基礎英文法講座は一つ一つの講座の時間は短いですが
講座数が非常に多いので最初のうちは文法の勉強時間は全てただよびに当ててください

並行してキク英文法

また、スタディサプリやただよびと並行して歩くから出版されているキク英文法の音読を行ってください
このテキストは左ページに英文、右ページに解説となっていますが
右ページの解説を読むのは極力最小限にして左ページの英文音読を進めましょう
キク英文法はイントロダクション、メインページ、演習ページの3つに分かれています
学習の際は1日目はイントロダクションページ、2日目はメインページ、3日目は演習ページの音読します
音読する範囲は必ず全てのチャプターにしてください
なので三日間音読を続けるとテキスト1冊すべての英文を音読したことになります
スタディサプリやただよびの授業を進めていくうちに英文を読むだけでも文法のポイントがわかると言う箇所が増えていくことになりますが、
スタディサプリやただよびの学習に合わせるのではなくキク英文法はひたすら音読を続けてください
音読を続けることで文法的に正しい英文のストックが体内に溜まっていきます
文法の理解についてはスタディサプリやただよびに任せれば良いので
この音読では英文のストックを体内に残すと言うことに注力をしてください
1週間に1、2周キク英文法ができることになりますので
この音読を毎日続ければ文法問題での対応力だけではなく読解や作文など文法の活用力が飛躍的に向上します

文法運用力を高める

続いて文法運用力の向上についてお話をします
学習初期の段階では速読や多読は行わず精読を中心に学習を行います
そのためスタディサプリやただよびの学習で得た文法知識を常に意識して精読を行ってください
精読を行うという場合に英文法の授業で得た知識を意識せずにゼロから精読と言う作業に取り組む学習者がいますが
文法はすべての学習に共通して大事になる項目なので文法問題でも精読でもスピーキングでもリスニングでも文法は初期段階では強く意識して学習を進めてください

文法を強く意識した精読に適したテキストですが
西きょうじ先生の「英文読解入門 基本はここだ」が文法を生かした精読をコンパクトに学習できる良いテキストです
まずはテキストの解説も参考にしながら1冊各英文を精読します
自分で各英文の和訳を作成し、解説を参考に和訳の添削を行ってください
この1周目を丁寧に行うことが精読力の強化につながります
1周でこのテキストは終わらせず、テキストの最後にある例文集を2週目では使用し学習を続けます
2周目は例文集ページを使い和訳をガンガン作成してください
その際は右ページに和訳があるので文法構造を把握し和訳が取れた英文の解説を読むことはせず
自分が間違えた英文だけテキストの解説に戻って確認するようにします
このようにして必ず2周以上は「基本はここだ」の学習を行ってください
「基本はここだ」の2周については1ヵ月から1ヵ月半で行いましょう
まだ時期的に余裕があれば「入門英文問題精講」や「英文熟考」などを演習し読解力を高めるのもアリですが、時期的に余裕がなければ過去問演習に移りましょう

苦手なら過去問演習に早く入れ

さてここまでの学習ができれば
過去問演習に入ることをおすすめします
英語で満点を取るのではなければ過去問演習を早めに進め、
間違えた箇所について個別にメンテナンスを取ると言う作戦が有効です
英語全体の学習が終わったら過去問を解くと言う学習者がいますが
勉強時間が大量に残っている場合やそもそも英語が得意な人向けの学習の仕方になります
英語で最低限の点数を取ると言う作戦を取る場合は
まず過去問を練習し得点率の低い大問をあぶり出しそのここについて弱点をつぶしていくというのが有効です
必ず早い段階で過去問を解いてください

もし時間的にもう少し英語の時間が取れると言うのであれば
アルクから出ているキクタンリーディングと言うテキストをお勧めします
一番初級レベルのエントリーもしくはベーシックと言うレベルのテキストを使ってください
音声アプリが無料でダウンロードできますのでこちらを使用しリスニングも行ってください
このテキストは1パラグラフから2パラグラフ程度の英文を読むことで単語力と読解力を向上させるトレーニングを行うテキストです
学習の空き時間に1英文15回程度を目安に英文を1から順に音読してください
この音読トレーニングができると語彙力と読解力の向上が見られます
音声アプリでリスニングだけでなくシャドーイングなども行えると有効ですが
英語の時間や英語以外の科目の時間との兼ね合いですので
自分が最大限得点を取るための学習計画に余裕が少しある場合に
電車やバスなどの時間にシャドーイングや音読ができれば儲け物だなと言う位の感覚でいても良いかもしれません

まとめめいた話

以上で英語が苦手な受験生に対するこの時期からでも間に合わせる英語の学習についてお話をしました
英語が苦手だけれども数学や国語理科や社会などである程度点数が取れる英語は最低最低限の点数で合格点に達すると言う学習者向けの話だったので
英語以外にも苦手があると言う生徒はこれ以上の学習を必ず行ってください

単語と文法及び精読を2ヶ月程度真剣に行えば英語は最低限の得点をすることが可能です
ただしその最低限の得点を取るための勉強すらできない学習者が多いというのが事実です
以上で述べた内容について2カ月間きっちりと取り組んでください

では皆さんの健闘を祈ります

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