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英文を読むヒント~休みとは、を考えながら~

ワークライフバランスという言葉が昔、流行った。
ものすごい違和感がある言葉だった。
ワークアズライフという言葉に出会った。
なるほどこれだ!と思った。
でも実際はワークアズライフという場合、アズライフである仕事コンテンツと生きるためにやる労働的な部分とのバランスが重要な気がしてきた
数年前まで、ワークアズライフはしっくりと感じられた。
労働的な部分があったわけだが、その部分を仕方ねぇか、と飲み込める余裕があった。アズライフ部分の大きさのおかげか、精神的な体力、というか精神的な健康が保たれていたか、だからだろう
しかし直近の数年はワークライフバランスになっていた
労働的な部分の割合が極端に増してしまって、アズライフのために切り替えが必要になっていた
精神的な健康を保つために労働的な部分での人格を自分と切り離す必要が出てきてしまった感じ
ストレスフルで分裂気味だった
そう考えると、休み、というのはストレスフリーな時間であり、その時間は"仕事"のチャンスだった
労働時間の中にもアズライフな部分はあるが、小さかったここ数年は
アズライフの小ささのために労働に対するモチベーションも保てなかった
労働に対するモチベーションはアズライフの部分の大きさが必要だ
これは仕事の選り好み、ということではない。
単純に労働部分を大量に僕一人にぶち込んだ結果、アズライフの量ではなく割合が減ったのだから
労働部分の分散化をどうにか図るしかないな、ということだ。
さて、2021年はアズライフの割合を増やしていこう。
休みと仕事と労働が緩やかに繋がる世界に戻っていこう、と思う。

英文を読むヒント

英語を読んで理解することと、英語を日本語に訳すことは違う

このことを理解できておらず、英語を読む=英語を訳すになってしまう学習者が多い
この考え方がまずいのは、英語を読んで理解するスピードが圧倒的に遅くなる、ということになるからだ
初学者であれば、短文を正確に読んで訳すことで、読む正確性を上げて読解力をあげることができるが、
いつまでも読む=訳す、という頭だと初学者以上に至ることが難しい
初学者のトップランカーになったら、読むことと訳すことが違う、ということを意識して読めるようになって中級者になって欲しい

カッコをつけたり、スラッシュ引いたりして構造分析することは大切?

初学者にとっては有用だと思うんだよ
ここが主語、ここが動詞、ここが目的語って読んでいくのは初学者には大事
ただ、この構造分析は英語を読めるようになるための補助線でしかない
初学者は補助線を引きながら英語と日本語の構造の違いを知ることが大切になってくる

英語と日本語の構造の違いを理解していく

英語と日本語は構造から違う
語順が違う
主語→動詞の語順は日本語を話すには非常にぎこちない語順になる
形容詞→名詞、の語順なら違和感はないが、
名詞→形容詞の語順は違和感ありありである
主語→動詞の語順への順応と
名詞→形容詞の語順への順応が
英語を読む力が上がるヒントになる

構造分析をして読み、復習では構造分析を外して読み直す

そういった意味で英文の構造分析を行って和訳を作成する、というのは一定の効果がある
英語を読むトレーニングとしては英短文それぞれを構造分析し、
内容を読み取り、文型に忠実に訳を考える、ということが大切になる
内容を考えるということと訳を作ることはイコールではないのだが、
初学者のうちは英短文の構造分析と和訳の作成は行う方が良いだろう
そうして、考えた英文の内容と和訳の間のズレを小さくしていくことが肝要になってくる
そして復習では、構造分析を外した素の英文を音読していく
この時に和訳を思い出すのではなく、英文の内容を頭に浮かべようとする
こうすることで、読んで内容がわかる≠読んで和訳を考える、ということがわかってくる
丁寧に読み解くトレーニングと、音読して(音読のスピードで)内容を読み取るトレーニングを繰り返すことで
読みの正確さと速さが上がってくる

長文を読むときには必要以上に構造分析をしないことが大切

ただし、長文を読む段階でも構造分析を行うのはよろしくない
長文は全体の意味を読み解くトレーニングと実践の場であるからだ

長文中の各短文それぞれが構造分析するに値する練習価値のある英短文であることはない
構造分析を用いた読解トレーニングは短文か、それ用に切り取られた1パラぐらいの英文で行う方が効率が良い
おそらく、長文を読む段階でも構造分析のトレーニングをさせてしまうことで、英語学習者が長文を読む際にいつまでたっても構造分析してしまう癖が身についてしまうのではないか。
長文を読み解くトレーニングとしては別にやることがある

読む速さを上げるには段落ごとに読んだ内容をまとめる訓練が大事

まとまった長さの英文を読んで行うべきことは
段落ごとに内容をまとめていくことだ
決して"100字要約"しようぜって話ではなく

各段落の内容を一言でまとめる。

ポイントは”一言でまとめる”ということ
授業では”パラメモ”を取る、と呼んでいる

授業では読解のワークシートにパラメモスペースを作っているんだけど
こういう”別枠”を作ってしまうと、
その後の授業が展開がしやすい反面、”長い”パラメモを作ってしまう、ということも多く困っている
実際に問題文を読んでいるときに、用紙の端にちょこっと書くのがパラメモなので、短くコンパクトに、というのでもなく
一言でまとめる、というほうが正しい

表現をそぎ落としそぎ落とし、必要部分のみメモを取る
自分でパラメモを書く→授業で僕たち教員が提示するパラメモと見比べる→添削する、の繰り返しがパラメモの上達の秘訣になる
まぁ何事も”答え的な何か”を写しているだけの時って上達しないものね

段落ごとに読んだ内容をまとめるために1文ごとに内容をまとめる

パラメモをいきなり作らないといけないのは、問題を解いていたりするときなのだが、
練習としては順を追ってパラメモを作っていくことがおすすめ

①1文ごとに内容をとっていく(≠訳を作る)
②重要箇所を記号を付けたりして浮き上がらせる
③各文の論理関係を考える(たぶんこの論理関係、という言葉の包含する意味は多分に広いのだと思う、もっと適切な言葉を探しているが見つからない)
④論理関係から各文のつながり、強弱を考える
以上の手順を踏んで、一文ずつ内容をまとめていく
出来上がった一文メモを参考にパラメモを作成する

一文メモを繋げば、段落の要約問題の解答が作成できるイメージ
パラメモはそれをさらにぎゅっと煮詰めた感じ
この1文メモを作ることを意識しながら読むと
「読む=わかる」と「読む=訳す」と「訳す=わかる」がそれぞれ全く別のもので良いということが実感できる
文章を速く読む、ということがわかるはず。

長文では構造分析練習しないこと

とまぁここまで文章を読むことについて思いついた内容でつらつらと書いてきたわけだが、
繰り返しになるが、構造分析は大事であることは確かにそうなのだが、
長文読解の際は極力構造分析をせず読み進める意識を持つようにしなくてはならない。
長文読解の解説に構造分析を載せているものは非常に多い
ただし、それは復習の際には便利であるし、構造分析と訳を載せるだけで解説が済む、という英文もある
ただし、これはあくまで解説中に構造分析を載せている、というだけで、
本文読解の最中に学習者が前文の構造分析をした方が良い、ということではない。
ここらへん、勘違いしないように。
それぞれのトレーニングに適した素材、教材というのものがある。

というわけで、英文を読むトレーニングを積んでいこう

構造分析のためのおすすめ問題集/参考書

以下に英文を読むためのトレーニングに最適な問題集/参考書をあげていく
有名なものが多いので、大抵は本屋さんにあるし、口コミはググることで大体わかる。
一部は授業で採用予定のものなので、僕の授業をとる生徒が個人購入する場合は要注意
短文系
①英文読解入門 基本はここだ(代ゼミ)→佐藤の受講生は来年度の教材になる予定
②英文読解入門10題ドリル(駿台)
③英文熟考 上下(旺文社)
1パラ系
④ポレポレ英文読解プロセス50(代ゼミ)
⑤入門英文問題精講(旺文社) →佐藤の受講生は来年度の教材になるかも
⑥英文読解の原則124(駿台)→佐藤の受講生は来年度の教材になるかも

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