【Netflix新シリーズ、配信開始!】 今こそ、「攻殻機動隊」の原点を振り返る。
『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995)/監督:押井守
《彼女は電脳の海にダイブする》
今作が作られる前、押井守以外の、いったい誰がこんな「未来」を想像しただろうか。
もちろん、1989年に描かれた士郎正宗の原作が、あまりにも強烈なビジョンを提示していた、という大前提はある。
しかし、音と映像によって現出したその未来世界を前にして、その美しさと深遠さに、僕たちは、いや、世界は言葉を失くした。
圧倒的な情報量、未知なる芸術性、美しく飛翔する思想。
観る者の五感をハックする驚異の映画体験を実現した今作だが、その中でも、真髄が濃密に詰まったオープニング・シークエンスは、あまりにも完璧であった。
僕たちの「魂」はどこにあるのか。
その実存主義的な問いかけも、どれだけ時代が移り変わったとしても、その意義を失うことはないだろう。
続編『イノセント』(2004)を含め、全てが規格外である。
押井監督のビジョンは、まさに映画史における「発明」以外の何ものでもない。
※本テキストは、「【永久保存版】 僕たちを「次の時代」に導いた平成の邦画30本」の一部を抜粋・再編集したものです。
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