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【注意喚起】ネットショップに届いた怪注文

「こういうことがあったので、ネットショップをやっているみなさまお気をつけて」的な記事を書きたいのに、「怪注文」ってなんなんだよって感じですよね。ごめんなさい。
ただ注文主の意図が私にはわからないうえに、注文主が悪意のない超絶不器用さんの可能性もなきにしもあらずなので(むしろそうであってほしい)、こんなぼやっとした書き方になっています。ご了承ください。


【怪注文の概要】

私のネットショップでクレカ決済をした注文主が不正利用をしているかもしれないと、ネットショップSTORESから知らせがあった。
その後STORESの調査で不正利用疑惑が濃厚となったため注文キャンセルをしたものの、正直目的がわからなくて不気味。
とりあえずネットショップではPDF販売を中止した。今後注文するお客様には、備考欄にSNS上のアカウント名を書いていただくことをお願いしたい。

【怪注文の経緯詳細】

ことの発端は12月13日、私のネットショップ「つるる書店」で『春夏秋冬、ビール日和』のPDF版が購入されたことだった。
お名前を見ると、初めてショップに来てくださった方のよう。
3日後の16日にへんいちさんの勉強会でお話する予定もあったため、「へんいちさんの勉強会に出る意識の高い参加者の方が買ってくださったのかな?」くらいに思っていた。

ところがその5日後。
私が使っているネットショップのSTORESから「先日注文くれたお客さんのクレジットカードが不正利用かもしれない」とメールが届く。

まとめると、
・STORESの警備体制として、注文主の氏名とクレカの名義が異なる場合に警告を発するシステムがある。
・今回のPDF版『〜ビール日和』の注文主が、上記に引っかかったため私に連絡した。
・STORESはこれから決済代行会社やカード会社などに連絡して調査をする。
・その間に店舗オーナー(私)から注文主に「名義が違うらしいけど、あなたのクレカでOKですか?」と確認してくれたら嬉しい。
とのこと。

ちょっと待って。私から注文主に「名義が違うらしいけど、あなたのクレカでOKですか?」って確認するの?
たしかに本人以外のクレカ利用は不正なんだけど……私から訊いたら、めちゃくちゃ喧嘩腰なやり取りにならない?
なんか濡れ衣着せられたんですけどー!」とか逆切れされたら、対応めちゃくちゃ面倒くさそうなんですけどー!
訳あって偽名を使いたい人なのかもしれないじゃん(その時点で怪しいんだけど)。
STORESが決済代行会社に確認取るのを待ってちゃダメかな(無責任)。
まだ注文主が悪い人って決まったわけじゃないし……。
発送作業が入る書籍の注文ではなくて、決済と同時にPDFをダウンロードするタイプのデータ販売だから、たとえこの人が悪い人だったところでデータを取り返すのは厳しいし。

どうしたものかと悩んで動けずにいたその晩、注文通知が届いた。
同じ注文主から、再度『~ビール日和』のPDF版と、『羽ばたく本棚』の注文だった。
また来た!!!
PDF版を二度も注文するって、なんで?うっかりさんなのかな?

ちなみにPDFデータをダウンロードするタイプの注文時には、メールアドレス電話番号お名前を頂戴している。
書籍の発送が必要な注文には、上記に住所が加わる。

『羽ばたく本棚』の注文には、日本のとある住所が入っていた。
でも……ここ、人が住んでる感じしないんだけど?
失礼と思いつつGoogleマップで検索しても、やはり人が住む建物はなさそう。
ここに『羽ばたく本棚』を送ったら、どうなるの……?

郵便屋さんがその住所にたどり着くと、たぬきがもじもじと本の到着を待っていました。

とか、そういう展開……?!かわいいなたぬき!!!
ていうか、これ絶対へんいちさんのお仲間ではないわね。ついさっきまで疑っててごめん!
混乱してきたので、同じくSTORESを使っているとき子さんにLINEで相談。
文章を打ち込みながら注文内容をよくよく見たら、一回目と二回目でメールアドレスと電話番号が異なっていることに気がついた。

これまでなんとか「偽名の人説」「うっかりさん説」「たぬき説」でいい人だと信じようとしてきたけど、こりゃ怪しいわ!!
とりあえず時間を稼ごうと注文主に「旅行中につき一週間ほど発送遅れます!ごめんね」とメールを送ってみることに。
これで対話ができるようであれば、クレジットカードの件を聞こう。

震える指で送信した数秒後、宛先不明でメールが戻ってきた。
ダメもとでもう一つのメールアドレスに送ったものも、当然のように宛先不明。

ひいい!怪しい人説、濃厚……!!
ひとまずSTORESに注文主とやり取りできなかったこと、追加で注文が入ったがクレカ会社が問題なしと判断するまで本の発送はしないつもりであることを連絡。
そして自分のショップでのPDF版の販売を中止した。
ちょうどKindleでの販売が始まっていたのがもっけの幸い。

羽ばたくメンバーに相談したりネットで似た事例を探したりしながら、最初の注文から一週間が経った。
STORESから「悪用懸念オーダーについてのご連絡」と題したメールが届いた。件名のいかつさがすごい。

長い文面をまとめると、
・私の扱っている商品が一次的に犯罪組織の標的となっている可能性がある。
・決済代行会社の調査の結果、オーダー情報とカード保持者の名前と電話番号が異なっており、住所は登録されていなかった。
・今後類似の注文が来たらキャンセルしてほしい。
・書籍は発送しないように。
とのことだった。

犯罪組織の標的」の響きの強さがハンパではない。
完全に私の脳内では、コナンと敵対する「黒ずくめの組織」が『ビール日和』と『羽ばたく本棚』を読みたがっている図が展開されている。
ジンとかウォッカとかピスコとか、みんなコードネームが酒だから、『ビール日和』にシンパシーを感じてくれているのかもしれない。

話を戻すと、PDFの販売を中止して書籍の注文をキャンセルして以降、同じ人からの注文は入っていない。
やっぱり怪しい人だったのかなぁと思う一方、その目的がわからなくて困惑している。

販売していたPDFは個人情報を削除して、コピープロテクトをかけたものだった。
個人情報を取るのが目的だったとしても、コピーして転売するのが目的だったとしても、最初にダウンロードしたときに気がつくだろう。
パソコンに詳しい人がいじったら解除できてしまうものなら、二度目のPDFの注文はその人にダウンロードしてもらうためのものだったのだろうか。
でも、それならどうして書籍の注文もしたのだろう。営業妨害?あまり妨害された感ないんだけど。

そもそも私のネットショップ「つるる書店」は、悲しいことにほとんどの人に存在を知られていない。
STORESはBOOTHと違って、似たジャンルの商品がおすすめに出てくるといったこともないし。
だからネットサーフィンしていたら私のショップにたどり着く、という可能性はかなり低いと思う。

どうやって見つけて、どうしてこういう注文をしたのか。
謎は深まるばかりだ。
しかも「注意喚起」といったって、何をどう注意すればいいのかもわからない。
私自身、STORESから警告が来るまでまったく警戒していなかったし、警告をもらって初めてメールが届かないことに気づいたくらいなのだ。
ネットで似たようなケースを探しているところだけれど、今のところそれらしきものは見つかっていない。
そんな漠然とした話で申し訳ないけれど、ネットショップをやっている皆々様、どうかお気をつけて。

【お知らせとお願い】

こんな事情により、私のネットショップでは『春夏秋冬、ビール日和』のPDF販売を中止しました。
電子媒体をご希望の方は、ぜひ下記のKindleからご注文いただけたら幸いです。

今後注文する予定のあるお客様へ。
以前ご注文くださった方は、これまで通りで大丈夫です

初めてご注文される方には、なるべく備考欄にSNS上のアカウント名をお書きいただきたいです
アカウント名の記載がない場合は、STORESの警備が作動しないことを確認してからの発送となるため、ご注文から発送まで5日ほどお日にちを頂戴します。

いま私が思いつく自衛手段がこのくらいしか浮かばず、お待たせする形になってしまって申し訳ございません。

つるる書店は、帰省等々の事情により12月30日から1月4日までお休みをいただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。


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