「環境」「チーム」考察編①

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ここからは、「環境」の仕組みと、どのようにメンバーに違和感なく月15万円の支出を誘導していくのか、という点の考察を進めます。これまでに投稿した文章と被る点もありますが、ご了承ください。

まず組織の名称についてですが、「環境」や「チーム」などと呼称されることが多いです。現在のところ、師匠やその師匠筋にあたる方との繋がり以外は(後述プロジェクトや、共同のセミナーを除いて)制限される方向にあり、組織の全体を示す明確な呼称はない、というのが実情です。セミナーの表彰で「整った環境に感謝」という言葉があることや、弟子入り後の説明で「全体で1万人ほどの起業家と起業志望者のチーム」という表現があるので「環境」や「チーム」という言葉がなんとなく全体を指す呼称と理解されている、という認識です。「環境」や「チーム」といった曖昧な呼称を使用しているのはネガティブ情報を露出しないためのSEO対策という側面もあるのではないかと推測しています。

全体の人数は1万人とされていますが、私は全体像を把握できる立場にいなかったので正確なところは分かりません。ただ、トップの「トレーナー」、「みゆきさん」と呼ばれる方の下に何人か幹部クラスの方がいて、私が師事した師匠が属する幹部のグループはおよそ1,000人ほどの構成員がいたようです。これは、グループ共同の講演会やZOOM 会議のログイン数で大まかに確認した数字です。

「環境」のメンバーの基本的な仕事は、初期はチームビルディングです。これは弟子入り人数の増加を目的としており、師匠、紹介者に金銭的なメリットが生じるため、積極推奨されています。チームビルディングには友達づくり、紹介、師匠紹介、弟子入りと大きく分けて4つの段階があります。とにかく将来の話ができる関係の友達を増やさなければ、その後の紹介の流れに乗らないので、セミナーや紹介のアポイントが入っていない日は、ほとんど友達づくりに時間を割きます。方法はナンパ、合コン、社会人飲み会の開催など様々です。夏はバーベキュー、冬はクリスマスパーティーなどと称して大規模なイベントを開催することもあります。合コンやイベントには、友達を連れて来るようお願いすることが推奨されます。なぜなら友達の友達を通じて、さらに人脈を広げていくことができるからです。

こうして友達になると、日をおかず連絡を取りアポイントを入れようとします。特に新規の友達などは、時間が経つと忘れられたり、警戒されるためです。運良くアポイントが入れば、弟子入り条件に該当するか見定めるため、将来の夢やキャリア、現在一人暮らしかどうか、土日休める仕事かどうか、などを聞き出します。こうして弟子入りの見込みあり、となれば、日報で紹介者や師匠に報告して、どのように弟子入りに持ち込むか作戦会議を行います。具体的には、師匠やチームメンバーを持ち上げるT-upを行い、また夢リスト作成と期限設定を行わせて、その人が今より豊かになりたい、師匠に会いたい!と思わせるよう誘導します。こうして願望が高まった状態で、他のメンバーは引っ越して、毎週末セミナーを受講して学んでいる、同じ基準かそれ以上に頑張らないと結果は作れないよ、と焦らせたり、「やる気がないなら弟子入りなんて甘い気持ちで考えない方がいいよ」とあえて突き放したりします。相手が行動を変える、とコミットしたら、晴れて弟子入りとなるのです。

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