「環境」「チーム」勧誘編③

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師匠への弟子入りが決まった後、五反田の喫茶店でBから「環境」についての説明がありました。師匠にも、もともと学んだ師匠がいるように、上を辿れば構成員は総勢1万人ほどであること、「環境」内の多くの起業家が立ち上げた企業は、上場企業含む様々な企業と協働でプロジェクトが行われるなどの取引関係があること、全体会議には著名な経営者や芸能人も参加するほど勢いのある組織であること、が説明されました。

そして、「環境」の構成員となる条件として、組織内の勧誘行為の禁止や違法行為の禁止を誓約する誓約書への署名と、「チームサイト」なるシステムへの登録を要請されました。誓約書自体は紙1枚の簡略なもので、チームサイトも月1万円の登録料が掛かるものの、システム維持費やイベントの運営費に充当されるとの説明だったので、特に違和感も無く署名と登録を済ませました。

あわせて、起業に至るまでの「基準」についての説明も受けました。曰く、起業にあたって重要なのはチームで、どれだけの数の人間がビジネスパートナーとして自分の起業を応援してくれるかにかかっている。これまでの師匠陣の起業の経験から、だいたい9人のビジネスパートナー、かつ(それぞれのビジネスパートナーも自分のパートナーを探しているので)自分から始まるチームの人数が50人、という2つの基準を満たすと、ほぼ間違いなく成功する。だから、当面はビジネスパートナーを9人作ることを目標にしよう、という話でした。かつ、例えば6人パートナーができれば店舗のスタッフ、9人パートナーができてチームの人数が50人に満たなければ店長業務、などチームを増やす過程で「環境」内で与えられる役割が変わってくるため、事業への理解を深めつつチーム拡大への継続的なモチベーションが生まれる、との説明でした。

「環境」に所属すると、「基礎トレ」という簡単なマンツーマンの講義を受けることになりました。師匠のもとで学んでいるチームの中間リーダー的な立場の人(だいたい3系~6系の人)が講師となり、活動を行う上での心構えや、具体的な作業、起業のために必要とされる「チームビルディング」の方法について学ぶ、というものでした。

「メンタル編」と呼ばれる心構えについての講義では、「自分が源」という心構えを教わります。『7つの習慣』などの自己啓発本でも支持されている考え方です。この他に、環境を変えること(職住接近、弟子入りの条件になっている転居を達成していればまずOKとされる)、学ぶ人を変えること(親や会社の友人ではなく、師匠に相談すること)、言葉を変えること(ネガティブな言葉ではなくポジティブな言葉を使うこと)も教わりました。加えて、起業のための準備を最優先にすること、毎日の活動を日報で報告してアウトプットの練習と師匠への報連相を行うこと、起業資金の捻出のために余計な支出を減らすこと、などを指示されました。

「作業編」では手帳の使い方などライフハックや、師匠やチームのメンバーの連絡にすぐレスポンスすることの重要性、いずれ自分が起業してチームのリーダーになりセミナーを行う時のためにセミナーは毎回参加して自分がスピーカーになるつもりでメモを取ることを教わりました。

「チームビルディング編」では、同じ起業という志を持った仲間を探して、弟子入りして貰う(これをビジネスパートナーづくりと呼んでいました)までの一連の流れを教わりました。つまり社会人飲み会や合コンやナンパで新しい友達を作り、将来の夢について語り合い、『キャッシュフロー・クワドラント』などの読書を経て起業したい!と決意したら弟子入りを示唆する、というものでした。また、仲間を探してから弟子入りを決めるまでには、それぞれ紆余曲折があるため、弟子入りしそうな候補を見つけたら、紹介者や師匠にその人の情報を共有し、一緒に勧誘の方法を考えていくことも大事、と教わりました。

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