「環境」「チーム」活動編①

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「基礎トレ」を受け終わると、晴れて「環境」の一員としての仕事が始まります。各人が自分のチームを作り起業することを目指しているので、基本的には新しい友達を作る活動や、会社や大学時代の友人に会って、将来や自分のキャリアについて悩んでいないか聞き出す、という作業が殆どでした。

「環境」のメンバーについて行き、コンパに参加したり、ナンパしたり…。大崎周辺に住んでいるメンバーが多かったので、主な活動地域は渋谷や恵比寿、新橋でした。男女問わず、新しい友達を作っては、コンパに誘ったり2人で会うアポイントを入れたり…。日々の活動については逐一メールで日報という形で報告し、(50人が毎日送るので毎回とまではいきませんが)師匠やチームメンバーからの激励やアドバイスを受けてさらに活動に邁進して…という生活が続きました。

毎週末のセミナーは、基礎トレの発展版、絶好調なメンバー(弟子入りを達成したメンバー)の経験のシェア、実践形式のコミュニケーション能力のトレーニング、お互いに基礎トレを弟子入りした人に教えるていで教え合うアウトプット練習など、多彩なメニューがありました。「経済」と呼ばれる、年金問題を題材にしつつ、会社員で老後資金を蓄えることがいかに難しいかということを説くセミナーもありました。

他にも、全体会議や(経営者や芸能人といった)特別ゲストの講演会など多くのイベントが週末に開催されており、帰省や友達との予定は週末には入れられない状況でした。「環境」に所属するメンバーは20代から30代が大半のため、友達の結婚式や親族の不幸という重要な予定と被ることも多々ありましたが「起業のための活動が最優先」というスタンスで、多くのメンバーがそれらを断ってセミナーに参加していました。

チームサイトへの登録費用は、「全体会議などの運営費」と説明されていたので、師匠から始まる個別チームのセミナーについては、別途参加費が掛かっていました。1回1,000円程度と貸し会議室使用料程度の額で、違和感は無く、むしろほぼ無料と思える講師料でセミナーを開いてくれる師匠に感謝していたのですが、毎週末開かれるとそれなりの支出になり、チームサイト登録費とあわせて毎月2万円ほどの支出がありました。

「環境」では起業にあたりまず「小売業」から始めることを求めます。これは小売業は師匠から弟子に暖簾分けがしやすい業態であること(取引業者の紹介など)、店舗や商品という固定資産を保有するため銀行からの融資を受けやすい業種であることが理由とされていました。実際、組織で起業をする人が最初に始める事業はオーガニック食品や化粧品の販売小売店で、それから飲食業やレンタルスペース、広告など各々のやりたい事業を展開していると説明がありました。私たちの師匠も五反田に店舗を出していたので、月に1,2回はAやBなどに誘われて「日々学んでいることへの恩返し」と称してお店の商品を買ったり、師匠のさらに師匠筋にあたる方の出している飲食店でランチを食べたりしていました。

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