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台湾の猫村まで猫を観に行った噺。

私の家には猫がいる。

黒い猫がノワで、白黒の猫がレタと言う。

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ノワはフランス語の「noir」から名前をとった。noirとは「黒」と言う意味で、つまり黒猫である。実に安易な名前だけれど、呼びやすいし、本人もたまに「ノワ〜」と鳴くので大変気に入っている。

レタは生まれである7月を旧暦に言い換えて「文月」。文、つまり手紙、そこから英語に訳してみて「Letter」と派生して、それを声に出した時に響きが良いから命名された。本人は別に「レタ〜」とは鳴かないけれど呼んだら反応するし多分気に入っていると思う。

今回はそんな猫好きの私が台湾のとある村まで猫を観に行った噺。

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猫村へのアクセス

「台北の近郊に猫村があるよ」と聞いて以来、ずっと訪れたいと思っていた。猫村とまでは言わないけれど、猫がたくさんいる猫島であれば、瀬戸内海を旅している時に何回か訪れた事がある。

猫に触れ合う時間というのは、時間を忘れる事ができるくらいには、幸せな時間だと思う。

調べてみると台北市内から日帰りでも行けるくらいの場所にあることが分かった。とりあえず台湾までの飛行機さえ予約すればあとは何とかなる、くらいの立地。とてもハードルが低いから、本当に当日、台北駅のプラットホームに立つまでどの列車に乗って良いのかしら分かっていなかったけど、行けばわかる程度には台湾の鉄道は発達しているからとても助かる。良い時代だと思う。

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台北駅からは特急列車の莒光号でアクセスができるし、もちろん普通列車に該当する区間車でもOK。ターミナルステーションでもある「瑞芳駅」まで行けば自強号にも乗れるけれど、これはちょっと乗り換えが面倒。ということで私は素直に莒光号で乗り換えなしで向かった。所要時間はおおよそ1時間程度で、Kindleで森博嗣の「今はもうない」を2章分読んだところで到着してしまった。とても近い。

旅の下調べは最低限で。

実際に行ってみて分かったことだけれど、特に事前情報は必要ないと思う。そんなに広い村でもないし、駅の改札を出れば案内看板があってそこでほとんどの情報を仕入れることができる。インターネットで軽く事前に調べてみたけれど、役にたってのはアクセス情報くらいで、現地情報は現地に行けば分かる。

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思うにやはり旅というのは下調べをしすぎない方が良いと思う。旅の楽しみの根源は「発見」とか「驚き」にあると思っているから。
旅をスムーズにこなすための最低限のことだけはチェックしておくけれど、それだけでも十分。あまり調べすぎてしまうと、それは旅ではなくてただの「答え合わせ」になってしまいかねないし、実際にそういう失敗もしたことがある。

当時は不安だったからつい調べすぎてしまっていたけれど、実際にはそれが役に立つことはあまりなく、むしろ無駄に情報が多いせいで行動が制約されてしまったり、スケジュールに追われてしまったり、せっかくの旅なのに変な疲れ方をしてしまった。

今の時代はスマートフォンがあれば現地で必要な情報は調べられるし、現地で実際に看板を調べたり現地の人から情報を仕入れたり、その場その場で判断した方が刺激的だし情報の鮮度も精度も高い。何より面白い。思い出に残るし人に話したくなるような出来事がたくさん生まれる。

だから私は先ほども書いた「旅をスムーズにこなすための最低限のこと」以外の情報はなるべく仕入れないようにしている。何も自分自身でわざわざネタバレを喰らいにいく必要はない。

私よりもずっと旅慣れている友人に、その最低限のことすら調べずに本当にその場の情報と判断だけで旅を続けている人がいる。きっと彼に言わせてみれば私のやっていることも「ネタバレ」に含まれるのかもしれないけれど、私からすると泊まる宿が無くてトンネルの中で野宿をして風邪を引いた話や、国境を越えることができずに1週間タイムロスをした話を聞くと、やっぱり最低限の下調べ必要だよな・・・と思わずにはいられない。

本人はそれも含めて楽しいと語る。きっとそうなんだろう。私のスタイルもあくまで私のことであって、他人には理解されないかもしれないけれど、旅のスタイルってそういうものですよね?

台湾の猫村「猴硐(ホウトン)」

猴硐駅についてしまえばあとはもう好きなだけ猫にまみれればOK。

運が良ければ列車から降りてホームを上がり改札を出るまでの間にも猫に遭遇することができる、程度には猫がいるし、何なら餌やキャットタワーまでも置かれていて、とても大事にされていることがよく分かる。

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改札を出たあたりはついテンションが上がってしまうけれど、ここで慌てて他の観光客に気を使いながら猫と戯れる必要もない。村の奥のほうに行けば観光客も減って、ゆっくりと猫と戯れることができる。と、行ってもそもそもそんなに人が多くなかった印象がある。山と山に挟まれた、とても小さな村で、猫がいなければきっと見向きもされないような村。その分、リアルな生活が見られるというか、個人的には台北の街を観るよりも面白いと感じた。

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人気の観光地・九份も近いからついでに周りやすいのも嬉しいポイント。興味がある人は是非、台湾の猫と戯れてみてください。

終わり。

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