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次の駅までのひとときに

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わたしのなんでもないエッセイ
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#会社辞めたい

もう接客したくないと思ったときに試した6つのこと

もう接客したくないと思ったときに試した6つのこと

接客はモノではなく夢を売る。「思いがけなく親身になってくれた」「同じ商品でもあの店員さんから買いたい」……時には誰かの心に一生残る素敵な仕事だ。

でも苦手である。入社後店舗に配属され一年間販売、異動になった今も年に数回は店頭に立つ。嘘をつけないので、あまり気に入っていない商品を勧めたり、非がないのに謝ったりということに他人よりもエネルギーがいる。夜は目を閉じるとその日のハイライト的な映像が流れ、

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今頃退職届を書いているはずだった

今頃退職届を書いているはずだった

今頃退職届を書いているはずだった。

何度もググって確かめたから書き方は完璧だ。
仕事初めは4日。他の社員は休みなので提出は6日になりそうだ。
全体朝礼はかったるいし、終わったくらいに出勤して上司を呼び出そう。

「すみません、少しお話が」
「なに?」
「えっと、ここではあれなんで、別室で」

もうこの時点で私の意向は伝わるだろう。
奥の会議室に入ると、残された同僚たちはざわめき扉に聞き耳を立てる

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