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ワタシノ愛ノセカイ

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愛を育む思考整理。くるっとマルマル「真」を探求。
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記事一覧

持続可能なセルフコンパッション/命尽きるまで螺旋のように永遠ループ

Vol.9【ワタシノ愛ノセカイ】 母子分断6年目のお母さんらしき私は、セルフコンパッションが趣味である。 「お母さん」という属性にしがみつこうとする自分を見つけるたび、私は小さな器の自分を慈しむんだ。 社会に存在しないお母さんの姿に、おったんかいってツッコみながら、私で自分を抱きしめるごとに、器がふにゃっと溶けてゆく。 溶けて器が新しくなるほど、しがみつく小さな自分は消えてゆくんだけれど、ついでにお母さんもいなくなる。 いなくなる私の一部はたぶん、私に吸い込まれてい

漂うコミュ障の私は斜めだけど真っすぐです

Vol.8【ワタシノ愛ノセカイ】 現実にて90%共感されたことないにもかかわらず、放さない私の持論がある。 『謝罪の多くは、自分の気持ちを楽にしたいだけ』 ーーー あなたを傷つけたかもしれないと、悩んで傷ついた私のために謝罪を受け入れろ、というナチュラルな二次加害に私はしばしば遭遇する。 しかし私の場合、そもそも傷ついてすらいないので、器まで小さく見積もられる三次被害へ。 しかも謝罪を受け入れないと、こちらが悪人にされる四次被害もセット、となる私にとって謎めく謝罪

【婚姻の空洞化】手段が目的となる因果応報

Vol.7【ワタシノ愛ノセカイ】  続編③/③「婚姻の空洞化」 元来「人の所有」である婚姻制度が「愛の証明」となった世界で私たちは生きている。 目的が歪められた法システムは私たちの心も歪めて、世界中を生きづらさで包んでしまった。 1万年前に始まった定住社会により所有の概念ができる。収穫物のストックが必要となったからだ。「使用せずとも自分のモノ」が所有で、収穫物の保存/配分/継承のために「法」ができる。 そして「物」だけでなく「人」も所有する「婚姻」が誕生する。 所有

【言葉の変異】湧き出す自分が絆の世界を創造する

Vol.6【ワタシノ愛ノセカイ】  続編②/③「言葉の変異」 統べる言葉が奏でる言葉に変わるとき、人は正気を取り戻すのかもしれない。 感情は絆を創り、絆は「仲間」を創る。真の仲間の集団は、損得なく与える喜びに満ち溢れる。絆を築ける仲間であれば、損や得で判断しない内発的な感情で、仲間の為に何かしたい衝動に駆られるんだ。 一方で、今の大規模定住社会では、損得勘定がなければ世界が回らない。 小規模定住社会は1万年前、大規模定住社会は3千年前に誕生したらしい。定住農耕による小

【ハレとケの反転】未来に悩んだから過去を見つめ直したら今を生きるだけだった

Vol.5【ワタシノ愛ノセカイ】  続編①/③「ハレとケの反転」 ハレとケが入れ替わった世界で私たちは生きているらしい。 今の社会はなんで閉塞感漂うのか。ぼんやり懐疑心を抱きながら過ごしていたら、いつのまにか答にたどり着いた。 私たちの世界は非日常と日常の反転が起きているみたいだ。今の日常は人としては非日常の世界観となる。そら生きにくい。 知るほどに背が伸びるとすれば、知れば知るほど過去も未来も遠くまで眺められるはず。未来は不明瞭だけど、過去をほじくり返すとなんとなく

頑固と忍耐の境目

Vol.4【ワタシノ愛ノセカイ】 頑なにしがみつく思考は人生を狂わすかもしれない。人生に潜む危険から、私たちはどうすれば身を守れるのだろうか。 思考へのしがみつきは目標や習慣によって発生する。アイデンティティなんかもきっと起因だ。いずれも日常的な自己形成要素だから、しがみつきが無意識に起こりやすく、いつの間にか視野を狭めてしまう。 視野の狭さは考え直しを鈍らせて、迫る危険に反応しにくい。そして、急激に変化する今の世界では、危険が大問題になるまでの時間は早いだろう。 あ

実数とソメイヨシノ

Vol.3【ワタシノ愛ノセカイ】 日々の岐路で探すのは、最良の道ではなく「自分」なんだ。 日常の些細な岐路はもちろん、人生を揺るがすような岐路でこそ最良の道などない。だけど、未知への恐怖が押し付けてくる安全に、私たちは心地よくうな垂れる。自分の無知と勘違いして。 岐路での迷いは無知だけが理由ではない。実数と虚数を無意識で混在させ、思い込みの価値を膨らませて心を邪魔するんだ。 日常の当たり前が私たちの価値となり、正誤や善悪、または同等で岐路を眺める。選ぶ道そのものに価値

絶望と希望の井の中の蛙

Vol.2【ワタシノ愛ノセカイ】 選択肢の増大は期待値の増大で満足度の減少となる。 私たちが望む最高は「期待通り」でないといけないから、期待値はいつも完璧を求めるんだ。だから、どんなに結果がよかろうと、選択肢が多ければ多いほど満足度はより少なくなる。 そして、ゆきどまりのない期待値は人生から驚きや感動を奪う。人が人らしく生きられない世界を創造してしまうんだ。 幸せ度は期待値に相関する。 期待値の低さ、つまり、選択肢の少なさは他責できるからだ。 期待値の高さは、結果

クズみたいな自分の感情に吐き気がする

Vol.1【ワタシノ愛ノセカイ】 Vol.0【ワタシノ子育てノセカイ】 息子たちが今生きているだけで奇跡だ。 感謝できない私の心はクズだ。 13歳と9歳の息子たち。気が付くと親子分断状態で5年が過ぎている。 この5年間、息子たちを物理的に子育てしてきたのは父親とその親族だ。衣食住に困ることなく元気に育っている。 これほどまでに尊い現実を私は素直に感謝しきれない。声を聴きたい。顔を見たい。抱きしめたい。キリなく湧き上がる欲望。心が腐ってるみたいであまりの醜さに気が狂いそ

愛憎と感謝

Vol.0【ワタシノ愛ノセカイ】 無色透明の愛を掴めそうな出逢いをした。絶望にもがく日常で、私は彼と浸透するような人生交差をしたんだ。 崩壊しかけの魂が震えて叫ぶ。闇に光を射す彼の言葉は希望みたいで、私は恐る恐る光へと両腕を広げて歩もうとする。 彼となら愛の本質に到達するような気がして、我を忘れた私はバランスを崩して混沌に陥った。 ◇共鳴する感情彼のすべてに共鳴する私は時空の感覚が鈍る。そして、魂のつながりを感じるのは私だけではなかった。朝、昼、晩と狂ったように交わす