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【創業10周年】学び舎の新しい分水嶺を。『SPEC』を創った理由(共育モデルの拡充)①/3 前編

こんにちは!
TSUKURUが23年11月11日で創業10周年を迎えました!

色々な事業参入とピボットの連続(大きく3回、小さくは約300回)、身をもって得た答え『事業は人材』。その中で見えてきたこと、やり始めたことを公開します。

23年5月にスタートした新型選抜コミュニティSPECの紹介noteです。


着想から20年。2023年4月、準備スタート

SPECは、TSUKURU共育プログラムから生まれた新たな仕組みです。
未来研究の一つの手段として開発しています。

世代を超えて「将来への不安感」を同時に解消する仕組みを「現代にフィットする形で」進化させれるといいなとSPECの構想を設計し、スタート。

23年10月末で半年が経過します。

のちの自己紹介で補足説明します。

提供価値

④はメンバー発案から生まれた:赤字部分

①実践型講義(定例枠を、週2回以上実施)

戦コン、外銀対策をメインに成果を生んでいきます。
やはり、カネが大事。。。学生の意見を尊重してますww

・ファイナンス(金融の世界最高学府ロンドンビジネススクール卒の講師)
・MBB内定者
・VC社長
・VC投資先の社長
・財務省OB
・学長講義
・プロジェクト別ワークチーム
・その他、ご縁のある素敵な方と井戸端談義

学びたいニーズに対し最適な伝わり方を設計した講義を準備しています。

本質的な個の成長を目指している点が他の選抜コミュニティとの差別化ポイントです。就活テクニックのニーズにも適宜対応します。

②メンタリング(課題意識ベースの壁打ち)

一回のメンタリングで、一気に課題解決策をクリアにします。入学者には、コーチング(企業には●万円/hでご提供)を任意のタイミングで行えるようにしています。

リアル開催時のシーン/彼は東大経済学部在籍。国家公務員(キャリア官僚)の道を歩む予定。

③交流会(不定期、1回/月以上)

飲み会、登山、①とは別に勉強会、説明会などを任意で行っています。

大自然との触れあいも学びの一環だと考えています。外銀志向、ベンチャー志向メンバーと

④ビジコン(ガクチカの一つをつくりたいニーズ対応)

当初は、学長のインスピレーションで在学生にお声がけで行われていましたが、11月から仕組み化していきます。

お試し参加の学生ビジコンで無事グランプリ

SPECデベコースでのエントリー。参加者には、全国規模で学生が参加するチーム、社会の第一線で活躍する人たちからのフィードバックといったレベルの高い環境を実感してもらっています。

社会人含めたビジコンでも選抜されるレベルのクオリティとなり、学生側が『ガクチカ』にもなるから取り組みたいとのニーズで新設しました。

正式に新たな提供価値でビジコンも加わりました(23.10より)

以下の⑤から生まれた内容です(11月20日に別のビジコンでも、グランプリ獲得しましたと嬉しい報告を受けました)。成果は結果論ですがメンバーが、運を持っていることを嬉しく思います。

SPECのPBLでは、

・構造化する力
・論理的思考力
・仮説思考力(SPECではデザイン思考もここに充てています)

を実践しながら鍛える機会が多く、人材開発効率もいいと思います。

⑤その他、メンバー好奇心に沿う内容

任意のタイミングで新しい活動が生み出せる、型にはまらない形式をとっています。

事例①、建築学部の修士1年(23年11月時点)

事例②、経済学部の3年生(23年11月時点)

以降の事例も都度公開していきます。ご興味ある方は、マガジンをご参照ください。

類似サービス

選抜コミュニティといわれる『優秀(受験や資格エリートのイメージが比較的近い)』といわれる学生の承認欲求を人材ビジネスに転換しているものが似ていると思います。ですが、SPECはそうした人材の斡旋に関わる要素はなく、純粋に大学、学び舎の位置づけにしました。

構想からの熟成期間20年という意味あいと『教育』の特性からすると、『農業』『まちづくり』『ウイスキー』など比較的時間がかかるものが似ていると思っています。

初期の活動目的は3点に置く

・優秀人材の最適配置を行うことで、日本の閉塞感を打破する
・期間は10年。2023年(立ち上げ1年はトライアル)から2033年
・上記期間に、延べ900~1,000名の選抜学生・卒業生を生み出す

人材ビジネスでも、学習塾ビジネスでもない、新たな寺子屋のような場。こじんまりとしながらも熱量の高い人材を安定して輩出する状態を目指します。

スピードが速まり続ける時代、学びの場は沢山あります。リカレント教育も打ち出され、国家予算も割かれることでしょう。ただ、そうしたお金にまつわる事業がやりたい訳でなく、確かな実践と共創の場を設けておきたい。その場があることで、社会貢献になるのでないか。そんな仮説検証をSPEC生と一緒にしています。

多様性あるメンバーたちが、カルチャーフィットしている人が集まる筋肉質な組織体になるよう設計したいです。

代表者自己紹介

私は、TSUKURUの代表をしている辻と申します。SPECの学長もしています。キャリアは、神戸大の建築 → サントリー → 起業という流れです。

ベースにある価値観(やってみたいこと)ですが、

・日本になんともいえなくあり続ける閉塞感を打破してみたい
・ものづくり、経済、教育の閉塞感に新たな試金石を投じてみたい
 ※金融系を得意とする方は昨今多く、お任せしていく
・短期利益追求型の資本主義でなく、長期的な利益追求型(文化創造的)資本主義のほうが心地いい

そのような私の内発的動機から、SPECという場の提案しています<(_ _)>
時間はかかりますが、着実な方策かなぁと思い、この選択をしました。

なお私は、短期的な金儲けにフォーカスした活動が苦手です。じっくり考えた物事を推進していくようなモデルを得意にしています。潜水艦型ですね。

創業事業(飲料のブランド開発・販売)

創業事業のボリュームは売上2~3億円レベル。既にある企業での数字とベンチャーでの数字で価値は違いますが、大企業であれば、社員一人当たりの年間売上換算額くらいでしょうか。

売上起点での価値測定のみで考えると独立した意味はないよなと、枕を涙で濡らした日も思い出します。大企業の名刺にすごみを感じますね。

いまは足元のクライアントワークをベース(受託事業、一般企業で働くのとほぼ同じ?と思う)にし、様々な形の事業を創造しながら『環境問題に貢献する』ための事業開発を進めています。

目下意識していることは、目の前の人ときっちりお互いにできる価値をつくろうのみです。それ以外考えるのを辞めました。断捨離や、選択と集中とも言います。

大学を卒業し、もうすぐ20年

20年前の自分に当時『こんな学びの場があればいい』と思っていた環境を提供したい。『遊びと学び』というのは近接していると思っているから、そうした環境をつくりたいな。

そんな想いから、いまの時代に沿う若者の教育環境の整備をしたいと思い、大学生のための実践型学習(PBL型)大学をつくろうと思いました(SBLは、いつまで経っても既存の教育機関には叶いません。アカデミアでも日々奮闘を成されていると思います)。

自分の就活当時の状況(2003~2004年)

・就職氷河期(企業に受け入れるゆとりなし)
・終身雇用型の大手就職志向の最後の方?(いまもそう!?)
・商社不要論がはびこる(いまは絶好調、その要因はSPEC講義で)
・学生起業家はあまりいない(いまは近くに起業家がいる時代と思う)

振り返ると、こんな時勢でした。現在ではサントリーの新浪社長が、45歳定年制度を打ち出すこともあり、企業勤めと相性の悪い世代でないかと思っています。

なお、45歳定年説を仮に正とした場合、私の同年代、30代後半に差し掛かる世代は、先輩方の席を早く譲って頂きたいと思っている方も多くいらっしゃるらしいです・・・複雑な気持ちです。

20-60代が集う組織の難しさですね。働く方法の選択肢が増えたらいいのになと日々思っています。

もし、私のやってきたことにご興味ある方は、以下のマガジンから気になるものを見て頂けると幸いです。

自己紹介は、ここで終えます。

SPECの持続性について

SPECは冒頭の通り、10年継続させようと思います。
まずは今年の一期生全員が、いい形で巣立っていくものと思っています。

持続性を意識し、値付けもしています。2,000円/月です。
8月からは、10,000円の入学費も設けるようにしました。

お金で尺度を定めることで、その尺度についての価値をコミュニケーションできることに期待しています(お金が理由で一歩踏み出せない子に対して、その方の姿勢に共感できたら、お金は要らないという謎の『お金は要らんよ、好きなことやろうよ』皿洗い制度もあります)。遊んだり、学んだりする意欲に対し、選択肢が多ければいいな。という理由で設定した制度です。

金銭に対する心理的負荷に対する考え方

2,000円/月については、

・なにか少し高い本を毎月1冊買うレベル
・ランチを忘れて没頭することが、3回/月ほどあればペイする

に定めています。

入学費10,000円は、初期の対応で半年後の姿までメンタリングが進むので、当該運営負荷に対し、受益者メリットがバランスするよう前払いをして頂くような位置づけでお願いすることにしました。

SPECにとって半年という期間は成長のための意味ある期間なので、所属するメンバーのレベルを場の力で継続して向上させるためにも、ご理解頂けると幸いです。

この金銭負荷が厳しい方は、様々な社会制約や耐性に問題がある可能性があると判断しており、SPECとしての人間関係の構築が難しく、SPEC生へのプレゼント

『就職希望先からの内定獲得』
『第二新卒レベルの実践知獲得』

ができなくなります。そうした方は、人材紹介業を行われている選抜コミュニティで機会を設けるのでいいと思います。『就活は通過点』においているSPECとしては、新しい選択肢がご提供できていればいいと思っています。

なお現在、皿洗い制度は、戦コン・外銀志望者で一例あります。親が携帯代を管理しており、auPAYが使えないんです。という理由でした(笑)

金額設定があると色んなドラマも浮かび上がり、面白いなと思っています。

一方、テイカー気質が強い方には退学勧奨を常時します。場としての相性はとても大事と思います。学び場としてのバランス設計はこだわっており、いまではなかなか入学できない難関校!?になっています。

選抜コミュニティで値付けをすること

フリーミアムで集客して、人材ビジネスで儲ける。私はこのモデルは、機会の均衡を考えるうえで継続が難しいと思い、やめました。

学生が人材会社の商材になるのは、違和感があるし、人材会社の商材になったがゆえに、ミスマッチする事例も発生し続けると思っているからです。

学びの意欲の継続をさせるための機能で生徒がお金を払う(リターンを求める)ことが適切な環境と思ったので、この点の価値観は学生に委ねています。ご参考までにこちらも読んでもらい、社会への考え方を深めてもらう機会にしてもらえると嬉しいです。

ここからは、この場にいるメンバーの納得感がバランスし続け、実績を持っていい形で世の中に広がれば、いくらでもいいのかなと思います。適正価格のことを議論できていれば、経営を考える実践学習そのものなので。

プロジェクト参加費もあったほうがいい!?内部の声が出始めた。

スタートから半年が経ち、SPEC生からの仕組みに対する具体の提案も出るようになってきました。具体の提案の中でも値付けも含め、考えている子がいて、そのセンスとその実現可能性を実体験ができるいい学びの場になってきたな。と楽しんでます。なお、こうした議論経験を積んでいる子は、GDや面接でもバランスのいい発言や対応をすることがわかっています。

なおSPECでは、フリーにすると

・私が時間を1秒も使えなくなる
・人材商売の検討をしないといけなくなる
・考え方や発想が短期刈取り型(環境的な貧困を招く)にならないか不安
・PBLにおける信頼関係の構築方法の構造が成り立たなくなる

上記の問題が発生するので、ご理解を頂いています。

なおフリーの就活生サービスは、ほぼ人材会社からフィーを受け取るモデルと考えていいようです。顧客ニーズを満たせているなら、いいと思います。

拡張の在り方は、若者一人一人が持つ知的好奇心・実践してみたいことを真ん中において、その機会が広がる仕組みをつくる。

若者の知的好奇心に対する空腹感を少しでも満たすことができたらないいな、と思っています。

あとは、世帯所得・地域格差による教育機会が不均衡なのも、均衡に近づくといいなということは、陰ながら考えています。現代の知的好奇心への素直なアプローチ方法は、まだ少ないし、SPECのような存在が増えていくといいのに思っております。

長続きする人間関係の構築を目指すことを前提に、SPECの方針に沿って頂けるコミュニティ連携は日常的に模索していきたいと思います。

所属学生の内定実績(23.11.11時点)

【外資系】(今年、外銀が増える見込み)
Boston Consulting Group
McKinsey&Company
PwC Strategy&
Arthur D Little、ほか多数

【内資系】(今年、デベ、ゼネコン、商社など増える見込み)
NRI
デロイト、KPMG、EY (監査法人系で内資におきます)
DTFA
QUNIE(クニエ):NTTデータグループのコンサル
住商アグロインターナショナル
サントリー
アサヒビール
大塚商事
JTB
TSUKURU
TisTa、ほか多数

【官公庁】(今年、官僚が増える見込み)
大阪府、財務省

【海外の大学・院】(今年は増えない見込み)
The University of Edinburgh
Durham University
New York University、SUNY Stony Brook、SUNY Plattsburgh
University of Sussex(※条件付き合格も含む)、ほか

SPECで身に着けてもらいたいスキル

ビジネスのつながり・連環を理解できる基礎力をつけます。その結果、第二新卒レベルの地力とビジネススキルをつけた状態で、志望先に行く準備ができていることが強みと考えています。

一方、就活にフォーカスした背伸びしたような格好つけや虚勢を張るような姿勢は社会での価値づくりに有用ではないので捨てて頂きます。等身大の自分を理解し、じっくりと伝える力を持つ人になってほしいと思っています。

人間らしい関係性の構築方法(目の前の方に誠実に向き合う)を獲得することと、人間らしいコミュニケーション(相手の立場で考える努力をする)をしてもらえたら、オファーはもらえるからです。

※学力試験(テスセン、SPI、その他)は、訓練で受かってください
※面接官は、ガクチカを話ししているご自身の雰囲気と自社がカルチャーフィットするかを見ています。当然、運や相性が常にあります。
※相性の合ういい場を選び、人間力を磨くと同時に運も上げていきましょう

長くなってきましたので今日は、一旦ここで終えます。
主に、SPECのことよく知らない。という方にお伝えする内容でした。

ご興味ある方は、入学を検討される方は、中編もどうぞ。
中編ではもう少し、足元の分析と現状把握内容をお話しします。

▼中編はこちら(23/12/3 公開)▼

▼後編はこちら(23/12/5 公開)▼

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この記事を書いた人は
辻吉彦

TSUKURU株式会社 代表
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