「息子、怒りの鉄拳!?」の話
息子は宿題を夜にする。
「10時になったら、宿題しよっと!」
いつも遅いスタート。
一ヶ月前にこんな記事を書いた。
あれから数日間は夜のうちに宿題をしていたのだが。
あれよあれよという間に
驚く程の……
元の木阿弥。
漫画ことわざ辞典とかに載ってそうな程の……
元の木阿弥。
まあ、いいか。
と、ほっておいた。
昨夜、かっちゃんが息子に
「イオン一緒に行く?」
と声をかけた。
かっちゃんはどうやら、体育館で家族でバドミントンをしたいらしい。
「体育館シューズとかラケットとか見たくて」
「つくねはどうする?」
「あー……私はやめとく」
せっかくの夜の一人時間。
めくるめく時間を過ごしたいのでな。
(カピバラッコさんがオススメしてくれた『はねバド』に夢中。かっちゃんもハマっている。めちゃくちゃ面白い。『CICADA』も面白かった。)
数時間後。
「ただいま〜」
「おかえり〜。いいの買えた?」
「うん!カッコいいの買った〜」
二人がホックホクで帰ってきた。
……しばらくして二人は寝落ちした。
そして今朝。
息子はいつも5時半〜6時頃、勝手に起きる。
今日はまだ起きないので
「おーい、朝よー!6時半!」
と息子を起こす。
「えっ!宿題、間に合わん!」
と焦りながら宿題を始める。
5年になって宿題の量が増えたらしく、一時間では終わらないらしい。
「えぇー……もう絶対無理……」
既に涙を流している。
ショックが大きかったようで、気もそぞろ。
やめとけばいいのに、かっちゃんと朝風呂に入ったりしている。
(そんな時間あるなら、宿題すりゃいいのに)
10分後。
「お母さん……お願いじゃから、今日休ませて〜」
「あかんよ」
「昨日、宿題忘れてた子がめちゃくちゃ怒られとった!イヤじゃ、行きたくない!」
「いや、ダメだって!こないだ、かっちゃんと約束したじゃろ!こないだので終わり!」
「今日休んだら、もうズル休みいらんから!」
(そんな言葉を……信じる訳ないじゃろうが!この子供がァァァーーー!!)
と喉まで出かかり、即座に変換。
「イヤ、マジであかん。夜のうちにしなかったのは自分なんじゃから、怒られていいから、学校は行ってくれ」
「何でそんな事が言えるん?お母さんは〇〇の気持ち、わからんのんよ!」
「はっはっは!前も同じような事言うてたな!ダメなもんはダメ。私はこないだので学んだから。あの日、〇〇がゴネて学校休んで私が不機嫌になってしまったからさあ……かなりイライラして。お母さんが不機嫌なのって家族にとって最悪だと思うからな」
「〇〇にとっては学校で怒られる事の方が最悪!」
「ゲーテが言っとんよ!『人間最大の罪は不機嫌である』って!」
「お母さん、何言っとん?」
「うん……まあ、そこまで思うなら今日から宿題は夜のうちにやんなよ」
「〇〇なんか……骨折して死ねばいいんじゃ!」
(うわあ……だる……)
この時点で、驚く程の大号泣。
「多分、骨折くらいでは死なんよ」
「〇〇なんか頭から落ちて死ねばいいんじゃ!」
「そうか……そしたら私も頭から落ちるかな」
かっちゃんは……?
「かっちゃんは……足から落ちてギリ助かる」
なるほど~。
その手があったか。
さて。
泣きながら学校へ行った息子。
「ただいま〜」
と元気に帰ってきた。
「怒られた?」
「あんまり怒られんかったー」
「そっかー」
「授業中、筆箱みたらビショビショだったんよ」
「何で?」
「朝、泣きながら宿題しとったから〇〇の涙でビショビショなっとった〜」
「マジでかー」
一ヶ月前と同じ事を……
同じテンションで繰り返す……
成長してるんだか、してないんだか。
(してないな?)
でも、私は今回不機嫌にならなかった。
前回の失敗から学んだのだ。
それは少し自分を褒めてあげようと思う。
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