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「クソ恋〜肥溜めみたいな恋をした」の話

「クソ恋〜もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対、とか結構な事だが、マジであの恋愛はゴミクソ💩でした」

(サブタイトルをこちらと30分迷ったよ)

 

23歳のとき、付き合っていた人は彼女がいる人だった。


会社の同期であった彼は、最初はフツーに面白い同期の一人であった。

友達も多く、会社の上司からも好かれるタイプで、バスケ部でキャプテンだかなんか、陽キャの極みみたいな人間で……

飲み会の帰り、当時あまりスキを見せない私がふと、スキを見せてしまったのがきっかけであった。

彼は本命の彼女とは遠距離恋愛中で、私とは週6くらいで会っていた。

半分同棲のような感じで……

最初は楽しかった。

彼女がいるのを分かって付き合っていたし、嫉妬もなかった。


ハズだった。

「今度の休みどーする?」
「実家帰るわー」

一人の休みを満喫する事にして、梅田でお買い物をしていた私は

(あ!Mannekenのワッフルの屋台!食べよう!)

https://amzn.to/3xHMZ4Z

前のカップルの後ろに並ぶ。


(見たことある雰囲気……)

「え?〇〇?」

件の彼であった。

「えっ!?」

私も驚いたが、彼もだった。

「何してんの?」
「いや、ワッフル食べようって……」
「おーっ……じゃあなー」

足早に立ち去る二人。
 
呆然としていた。

(なんてこった……)

余計なものを見てしまった。

嘘ついてたんじゃな……
だよな、彼女おってフツーに並行して付き合ってるんだよ、そりゃそーじゃわな……

(ダメだな、無理だわ)

別れる事にした。

が、とても寂しく、すぐに元通りになった。


そんな中、12月に私は仕事をやめた。

しばらくゆっくりしよう、そう思っていた。

時間があるからか……
色々と余計な事を考えるようになり、嫉妬心やら猜疑心やらの感情がマシマシに渦巻くようになった。

彼が帰ってくるのを待っている時はウキウキなのに、実際帰ってくるとイラッとして、ギスギスした雰囲気で過ごしたり、泣く事が多くなった。

(一緒におらん方が幸せじゃねえか?)

そう思いながら、日々過ごしていた。

ある日。

私は彼がお風呂に入っている間にケータイを盗み見た。

そんな事をしたのは、後にも先にもあの時だけだ。

ケータイを開くと……

ビックリするほど、女の子の名前で着信もメールもいっぱい。


(うはぁ……すげぇ!!コイツは筋金入りだ)


   
こいつは、病気だ。
マジで、どうしようもねえ。
そして、私もそろそろやばい。

その日は夜遅かったので、そのまま寝て、翌朝彼は会社に行った。


彼が帰宅するや

「すまんが、話がある」
「え、何……」 
「彼女と別れないなら、これで私とは終わりって事で」
「……」

しばしの沈黙の後。

「少し考えたけど……アイツと別れる事はない」  
「……そうか。荷物、まとめてるから、持って帰って。後は何か出てきても捨てるから、確認してくれ」
「分かった」

それでおしまいであった。

一年にもならないほどの付き合いではあったが、喪失感が半端なく……

しばらく泣いていた。

が、すぐ浮上するでもなく、どーしたもんかと考えた挙げ句、私は……

奇行に走る。


それは……


工藤静香の曲をエンドレスで聴く。



当時、椎名林檎もaikoも大好きだったハズなのに、選ばれたのは…… 


工藤静香でした。


ふふふ……
何でだろうな。
(フシギダネ〜)


ずっと泣きながら聞いてると、48時間位で


「もう……聞いたさ。ハラァ……いっぱいだ」

(ちょっと……『うしおととら』の最高の感動の場面をここで使うん!?マジでっ!?)


そして。

あー……もういい、もういいな。


「復活のT」


となった私は以下の持論を強く持った。
そう、とても強く。

「男子も女子も……

皆浮気するじゃん!


男子のソレはバレて
女子のソレはバレてないだけじゃろ!
 

はいはい、分かったよ。
やっぱり結婚なんか、するもんじゃないな。
不幸になるわ!」


くっそー!
あの男もあの男だが……

何より悔やまれる、己のアホさ加減よ!!

私は……馬鹿だ!
馬鹿な事をした!!

二度と!
こんなクソみてぇな恋は……

せんわ!!!


私の一つの恋はこうして幕を閉じ……

思い出ぼろぼろの
きっちゃなーいドロッドロのゴミ箱行きとなり

(二度と思い出したくもないな……記憶から消したいよ)

と心の底から思い
マジで思い出す事はなかった。
   

が。

ふと、先日頭の中に

「嵐の素顔」

が流れてきて

(うわぁーー!何か思い出した!)

ってなったので、書いてみたよ。


あんなに強く思っていたが……

8年後に見事な前言撤回をして、今に至る。



 






 




 



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