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月乃
2024年8月2日 01:32
目覚めたばかりの太陽が小さなベランダの植物たちにあたたかな光を届けてくれるゆれる葉っぱたちの甘い匂いに誘われてわたしの呼吸はどんどん深くなっていくこんな優しい朝があったなんてあの頃、まだ小さかったわたしはずっと夜を待っている子だった朝なんて来なければいいのにと毎晩祈りながら眠っていた長い間、孤独の住人だったわたしは闇の中にしか居場所を見つけられず人と関わることに強い
2023年8月23日 23:54
さらさらと雨の音が響く朝、耳の奥をくすぐられているみたい。今日が日曜日であることに心底ホッとする。まだ布団から出たくない。このまま永遠に雨音を聞いていたい。いつまでも。そういえば、あの人に会う日もよく雨が降っていた。買ったばかりのスニーカーを履いて会いに行く。白いコンバースが汚れることさえも、心が弾む魔法のように思えた。いつだってわたしの足取りは軽かった。好きな人にただ好きだと伝