建築家のバカンス_沖縄編 その3 (最終回)
これまで2回に渡りお届けしてきた、実際に僕が訪れた、沖縄おすすめスポット紹介は、今回で最終回。これまでは宿、グルメ系を中心にお届けしてきたが、今回は沖縄にいったら、ぜひ訪れてほしい場所、おすすめのお土産品をまとめてみた。
では、早速いきましょう!
僕の本来の思想的には、わざわざ沖縄(南国)にまで足を運んだのだから、急かせかと色んなところに出かけたりしないで、ビーチでのんびりモヒートでもしながら過ごし、きれいな夕日を眺めて、、、と言いたいところだが、世の中はそんなに甘くない。独身、一人旅ならまだしも、家族連れともなるとそうもいかない。ということで、家族連れでも楽しく回れる、おすすめの観光スポットを紹介していきたいと思う。
美ら海水族館 / 海洋博公園
まずはド定番の美ら海水族館から。
場所は那覇から車で約2時間と距離はあるが、僕らは今帰仁エリアを拠点にすることが多いので、結局毎回訪れている。ジンベイザメがいる巨大水槽だけでなく、外に1日遊べてしまいそうな遊具もあったり、イルカのショーを見れたり、いろんな楽しみ方ができる。さらに暑い夏には涼みながら見て回れるし、天候に左右されやすい沖縄では、雨の日でも楽しめる子連れにとっては貴重な場所だ。
ちなみに、水族館は海洋博公園内にあるひとつの施設で、イルカのショーや海ガメやマナティなどは水族館とは別施設で、無料で見学することもできるので、近くに滞在していれば、海洋博公園に散歩がてら行ってみるのもありかもしれない。
ご存じのとおり、美ら海水族館はすごく人気のため、終日混雑していて、あまりしっかり見学できなかった、なんてことも珍しくない。なので、朝イチで入館すると比較的人も少なく、のんびり見て回れるからおすすめだ。
果報バンタ
前回の旅行で初めて訪れた果報バンタ(かふうばんた)。沖縄本島中部のうるま市にある宮城島の絶景スポットだ。
正直、この辺りのエリアは周りに観光できる場所も少なく、リゾートホテルなどもないため、あまり馴染みのない人も多いかもしれない。僕もその内の一人で、今回は時間を潰すためにあまり下調べもせずに、ふらっと寄ってみたら、想像以上だった。
宮城島へは海中道路でつながっているため、車でも行くことができ、アクセスは悪くない。この海中道路からの景色もすばらしく、気持ちいいドライブが出来る。
肝心の果報バンタはというと、シンプルに絶景だ。海がめちゃくちゃきれいで、周りの自然も人の手が入っておらず、手付かずの自然が見られる。ボーっと眺めていられる、そんな景色だった。妻は感動しすぎて、なぜか涙が溢れきたそうだ。ちなみに、果報バンタは、沖縄の方言で「果報(カフウ)」は「幸せ」、「バンタ」は「岬」という意味を持ち、「幸せ岬」とも呼ばれているらしい。どうやら本当のようだ。
沖縄北部にある古宇利島なども絶景スポットとして有名だが、僕が実際に見た中で、沖縄本島で見られる景色では、トップクラスに綺麗だったと思う。
ちなみに、すぐ隣にはお土産などでよく見かける、「ぬちまーす観光製塩ファクトリー」があり、製塩工場の見学や、施設内のショップやレストランでお買い物を楽しむことができる。
座間味島 / 阿嘉島 (慶良間諸島)
沖縄には様々な離島があるが、本島からのアクセスが良く、日帰りでも行ける島、かつ海の綺麗さが抜群の島。それが、座間味島/阿嘉島だ。慶良間諸島には、他にも渡嘉敷島などもあるが、僕はまだ行けていない。
観光という視点でいうと、リゾート施設や名所みたいなところはなく、島に訪れる目的はただひとつ、海だ。ビーチ。そして、シュノーケリングだ。
正直、ここの海を見てしまったら、知ってしまったら、沖縄本島にあるビーチの海が、「んー、ちょっと濁ってるね。まあまあだね。」なんて生意気なことを口走ってしまいそうになるくらいだ。
特に、阿嘉島の北浜(ニシバマ)ビーチでの、シュノーケリングは最高に楽しい。浅瀬では珊瑚も多く、魚もいっぱい集まっている。少し
奥まで泳ぐと、水深が一気に深くなりダイナミックな地形が見えて、海底一面には白い砂浜が広がっている。
やちむんの里
「やちむん」はご存じだろうか?沖縄に行ったことがある方ならわかるだろうが、「やちむん」とは沖縄の方言で「焼き物」のことだ。
やちむんの里は、岡田家がほぼ毎回立ち寄るスポットだ。沖縄の中部エリアの読谷村にある、名前の通り「やちむん」の個性溢れる工房が集まっているエリアで、全部で19の工房やギャラリーが点在している。それぞれの工房が直売所を併設しているので、入口付近の駐車場に車を停めて、共同釜を見学しながら、散策してみるもいいと思う。それぞれの工房・作家さんによって、作風も全然違うので、比較しながらお気に入りの作品、工房を見つけるのも楽しいかもしれない。
お皿などのお土産は、食べ物やお菓子などの消耗品と違って、家に帰ってもずっと沖縄の雰囲気を感じさせてくれるから、僕たちは1旅行1アイテム(以上)を連れ帰るようにしている。
今帰仁エリアや恩納村リゾートエリアに向かう通り道にあるので、立ち寄りやすいのもおすすめのポイントだ。
他には、世界遺産の今帰仁城跡は、石を積まれてできた城壁が約1.5kmの長さがあり、沖縄らしい景観を楽しめる。
沖縄南部にある斎場御嶽も世界遺産になっており、沖縄最高の聖地であり、祈りの場として守られている場所だ。どこか厳かな雰囲気も漂っており、気持ちがいい風が吹いていたのが印象的だった。今なお沖縄の人々の信仰、生活、自然への敬いが受け継がれているようなので、訪れる時は最低限のマナーを守るようにしたい。
おみやげ
最後はやはりお土産だろう。旅の思い出をどう持ち帰るのかも旅の重要なポイントだ。ただし今回は、おみやげと言っても人にあげる物でなく、あくまで自分用のおみやげとして、沖縄だからゲット出来る、自宅に連れて帰りたくなるアイテムをピックアップした。(人へあげるお土産は、結局わかりやすい紅芋タルトやちんすこうが一番!)
宮城陶器
僕自身以前は、お皿などの食器にはそれほどこだわりを持っていたわけではない。しかし、自邸(白岩の家)を建て、理想の暮らしの実現に向け、少しずつ暮らしをアップデートしていく中で、毎日の食事、テーブルの上を彩るお皿などにも多少のこだわりが生まれてきた。厳密には妻が興味を持ち始め、旅行先で窯元を巡りながら、色々と集め始めたのを横目に、一緒に楽しむようになってきた。
そんな中、沖縄に行った際に出会ったのが、「宮城陶器」だ。沖縄の南部にある南城市にある窯元で、ショールーム兼店舗が併設されている。
民家の一部を店舗にしており、靴を脱ぎ、部屋に上がると、畳の上に「やちむん」が丁寧に並べられている。膝をつきながら、一点一点お皿を手に取り、選んでいく感じが、買い物の体験としてすごく心地よかったことを覚えている。
肝心のお皿も、絵付けなどはされておらず、シンプルで素材感を活かした独特の表情というか、深さというか、色合いが完全に僕好みだった。(焼き物を的確に評価できるほどの深い知識はないので、その辺りはご了承を。)
最近は、コロナの影響で、店舗は不定期の営業になっており、訪れられてはいないが、那覇などでも取り扱い店舗があったはずなので、興味があればぜひ調べてもらいたい。
スタジオ De-jin
沖縄を象徴するモチーフといったら、やはり「シーサー」ではないだろうか。そして沖縄に行くとなぜかシーサーが欲しくなってしまう。自宅の雰囲気に合うのかどうかなど、冷静な判断が出来なくなってしまうのが、南国の良さでもある。
その中でも一段と可愛らしいやつが、このスタジオDe-Jinを主宰されている若山大地さんが作るシーサーだ。
実際には「石獅子」というらしい。工房を見学させてもらったが、すべて手作業で、石をトントン削っている。どれも愛らしく大きなサイズから小さなサイズはバリエーションもあって迷ってしまう。
沖縄県内で取り扱いのお店も多くあるが、折角なら那覇市内にある工房兼ギャラリーショップに訪れてみるものいいと思う。店舗スペースはこじんまりとしているが、実際に作られている若山さんが案内してくれるので、色々とお話を聞きながら選ぶのも楽しい。
HIZUKI / おおやぶみよ
HIZUKIは、沖縄・読谷村に拠点を置き、ガラスの器などを製作している作家、おおやぶみよさんの作品が展示販売されている工房・ギャラリー。
おおやぶみよさんは知名度も高く、すごく人気のある作家さんなので、都内や沖縄以外でも購入することは可能だが、これまた折角なら、沖縄の風や香りを感じ、お店の雰囲気も味わいながら作品を手に取ってみると、見え方も変わってきて面白いかもしれない。
個人的にも、作品自体の表情もやわらかく、独特なフォルムが、眺めているだけでどことなく心が安らぐ感じがして、すごく好きだ。
ちなみに、エントランスの引き戸に使われいるガラス製の取手がすごく可愛いのでチェックしてみてほしい。
以上、過去三回にわたって、建築家のバカンスと題して、僕の実際に訪れたおすすめスポットを紹介してきた。
仕事の合間に、このnoteを書くことによって、バカンスの思い出に浸たりながら、日々のストレスを少しでも和らげ、時に現実逃避するという、個人的な目的とは達成できたので、あとは沖縄が好きな方、興味がある方、これから行こうと思っている方の、少しでも参考になってくれれば嬉しい。
バカンスの繁栄を祈り、おしまいにしたいと思います。な
今後もnoteを月に3回(一週はお休み。)ペースで、書き続けていますので、良ければハートマークをクリックして「スキ」を、そして「フォロー」もお願いします!すっごく励みになります!!
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