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政治講座v763「経済依存こそ戦争防止」

中国が台湾に侵攻することによって失う現在の経済的損失将来の経済的損失を考えたら、戦争は馬鹿らしいという結論になると思う。米国からの経済制裁による損失は計り知れないものがある。そして、日本企業の中国からの退去による損失はやはり計り知れないものになると考える。習近平はそこまで愚か者とは思いたくないのである。今回は、報道記事から台湾侵攻を紹介する。

      皇紀2683年1月13日
      さいたま市桜区
      政治研究者 田村 司

「中国の台湾侵攻は失敗」米研究所が最新分析 日本は武力行使断念させよ 山下裕貴氏「中国に頼らぬ経済安全保障態勢の整備を」

オピニオン 昨日 15:30

米有力シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が、中国の「台湾侵攻」を想定したシミュレーション結果をまとめた報告書を公表した。2026年に侵攻開始という設定で、ほぼすべてのシナリオで中国の企ては失敗に終わる分析となっていた。ただ、報告書は、米国や日本の艦船や航空機、要員にも甚大な損失が生じると言及している。「台湾有事は日本有事」とされるなか、夕刊フジが安全保障に詳しい複数の識者に聞いたところ、シミュレーションは現時点では「妥当」と評価した。そのうえで、中国に武力行使を断念させるため、外交力の裏付けとなる防衛力強化や、有事に備えた日本と台湾の防衛協力を進めるべきと提言した。

注目の報告書は、「次の戦争の最初の戦闘」というタイトルで、9日に公表された。「台湾有事」のシナリオとし、26年侵攻をモデルにシミュレーションを24回実施した。

侵攻は、中国が最初の数時間で、台湾の海空軍の大半を破壊する攻撃で始まるとし、中国海軍は台湾を包囲し、数万の兵士が軍用揚陸艇や民間船舶で海峡を渡り、空挺(くうてい)部隊が上陸拠点の後方に降下すると予測した。
しかし、開戦と同時に米軍が介入するなど、ほぼすべてのシナリオで「侵攻は失敗する」と予測した。
台湾の地上軍は上陸拠点の中国軍を急襲し、「日本の自衛隊によって強化された」米国の潜水艦、爆撃機、戦闘機などが上陸船団を撃沈する。「中国は日本の基地や米軍の水上艦を攻撃するが、結果を変えることはできない」とし、在日米軍基地が攻撃を受ける想定に触れつつ、台湾の自治権は維持されると結論付けた。
報告書は、同盟諸国と軍事支援を継続しつつ部隊を送らないウクライナへの関与とは異なり、「米国が台湾を守るならば、米軍は直ちに直接的な戦闘に従事する必要がある」と強調した。
同時に日本の役割の重要性にも言及した。
在日米軍基地からの米軍の展開は「介入の前提条件」で、日本は「台湾防衛の要となる」と指摘し、日本との外交・安全保障関係のさらなる深化を優先させるべきだと提言している。
一方で、報告書は台湾有事介入に伴う日米の被害についても分析を行った。米国と日本は米空母2隻を含め艦船40隻前後、航空機380機以上、要員3000人以上を失うと予測した。
このシミュレーションをどう評価すべきか。
元陸上自衛隊中部方面総監で、千葉科学大学客員教授の山下裕貴氏は「現時点では妥当な結果ではないか。台湾海峡は潮の流れが早く、大規模な上陸艦隊が清々と渡るのは難しいといわれ、上陸する適地も大きく2カ所しかない。海岸に上がってもすぐに市街地が発達しているなど、上陸部隊が作戦を展開しにくい。今は中国側は同時に2万人程度しか上陸させることしかできず、その弱点を突かれると中国側は大変苦しい戦いになる。ただし、中国が軍の近代化を進め、能力を高める『奮闘目標』としている27年以降になると分からない。台湾がウクライナのように最後まで戦うという前提も重要で、中国がそれを切り崩す工作をやってくるとみるべきだ」と話す。
CSISは1962年設立、本部はワシントン。米国の歴代政権に、提言を行ってきた。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「CSISは信頼のおけるシンクタンクで、現実的なシミュレーションをしたとみられ、結果も妥当ではないか。日本政府も今回のようなシミュレーションを何度もやった方がいい。そのうえで、『どのようなことが防衛に必要なのか』を具体的に把握して、有事の際に『どれだけ日本が貢献できるのか』について米軍とすり合わせをしておくべきだ」と語った。
安倍晋三元首相は生前、「台湾有事は日本有事、日米同盟の有事」と語った。「台湾有事」となれば、台湾に加え、支援にあたる日本、米国の被害も予想される。有事とならないよう中国の武力行使を封じ込めることが重要となってくる。
前出の山下氏は「日本としては、中国にすべてを頼らない経済安全保障態勢をつくり、『何かあれば対抗する』というぐらいの防衛力を高め、外交力を行使して地域の安定に寄与していくことが重要だ。日本と台湾の防衛協力を進めることも必要となる。中国が『武力行使はやめた方がいい』と思いとどまらせるような抑止力をつくっていくべきだ」と話す。


参考文献・参考資料

「中国の台湾侵攻は失敗」米研究所が最新分析 日本は武力行使断念させよ 山下裕貴氏「中国に頼らぬ経済安全保障態勢の整備を」 (msn.com)

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