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政治講座ⅴ373「ロシア軍に疲弊が見え、劣化核兵器(お笑い劇場)」

「張子の虎」だったロシア。やはりね!戦術核を使うと恫喝していたが、その理由がロシアの軍事力が劣ることが、暴露されてきている。

         皇紀2682年9月11日
         さいたま市桜区
         政治研究者 田村 司

はじめに

 国力が疲弊してくると、支那の共産党解放軍は今がチャンスと台湾を後回しにして、ロシア領土を侵略してくる可能性が大きい。台湾に手出ししたら、米国の反撃を食らう。米国と反目しているロシアへの侵略はウクライナへの協力と大義名分が立つからである。漁夫の利を得るのは支那共産党であろう。「遼寧」という支那の空母はウクライナから購入したことはご存知であろう。ロシアのウクライナ侵攻を領土獲得のチャンスと虎視眈々と狙っている支那の動きから目が離せないのである。習近平とプーチンで「ロシアと支那の国境の合意」がなされているが、そんな「合意」はいつでも覆すのが国際社会の常識である。日ソ中立条約は簡単にソ連(ロシア)は反故にした。国の領土を担保するのは「軍事力」であることは歴史が証明している。

ロシア軍疲弊で「日和るプーチン」が支持基盤の保守愛国勢力に見限られる可能性 強固な支持者はほとんど残っていない

北野 幸伯 2022/09/09 06:00

 ロシア軍が2月24日にウクライナ侵攻を開始して、すでに半年以上が経過している。プーチンは当初、2~3日で首都キーウを陥落させることができると予想していた。しかし、キーウは落ちなかった。
 3月末、ロシア軍はキーウ攻略を断念し、東部に戦力を集中しはじめる。   プーチンの目標は、東部ルガンスク州、ドネツク州を完全制圧し、5月9日の戦勝記念日で勝利宣言をすることに変わった。ところが、5月9日になっても、ロシア軍は両州を制圧できなかった。
 7月3日、ロシア軍は「ルガンスク州全域を制圧した」と発表。これは、確かに戦果といえる。プーチンは、「次はドネツク州だ!」と喜んだ。しかし、ロシア軍の進撃は、ここまでだったようだ。

© 現代ビジネス Gettyimages

 ロシア軍は現在、クリミアのすぐ上にあるヘルソン州、その東に隣接するザポリージャ州、ドネツク州、ルガンスク州を支配している。だが、全域を支配できているのはルガンスク州のみだ。
 ウクライナ軍は7月半ばから、ヘルソン州への反転攻勢を開始している。

兵器が足りないロシア軍

ロシア軍の問題は、何だろうか?
 一つは兵器不足だ。ウクライナは、欧米からほぼ無尽蔵に武器を受け取ることができる。一方、世界的に孤立しているロシアは、兵器を調達するのが困難だ。頼りにしていた中国は、原油や天然ガスのロシアからの輸入を増やしている。しかし、ロシアに兵器の給与はしていない
困ったロシアは、イランからドローンを輸入し始めた。
〈 米国務省のパテル副報道官は30日の記者会見で、ロシアがウクライナでの戦闘に使用するためイランから無人機の提供を受けたとの米政府の見解を明らかにした。ロシアによる数百機の輸入計画の一環である可能性が高いと説明。〉(日経新聞2022年8月31日)
 これは、ロシア人にとって、驚愕の事態だ。ロシア国民、特にソ連時代を知っている年配の人は、自国の技術力の高さを誇りにしてきた。それが今では、自国でドローンを生産できず、イランから輸入している。
 もう一つ、重要な情報がある。ロシアは、北朝鮮から武器を輸入している〈 米国防総省のライダー報道官は6日の記者会見で、ロシアが北朝鮮から武器を購入しているとの見方を示した。ウクライナ侵攻が長期化する中、西側諸国の制裁などで武器調達能力が低下している可能性があるという。〉(時事2022年9月7日)
要するに、ロシアは、北朝鮮に一度売った武器を、買い戻しているのだ。よほど深刻な状況なのだろう。

兵士が足りないロシア軍

もう一つの問題は、兵器以前に兵士が足りないことだ。
ウクライナにおけるロシア軍の正確な死者数を知る人は誰もいない。ロシア軍は3月下旬、戦死者数1351人と発表して以来、その数字を更新していない。米国防省は8月8日、「ロシア軍の死傷者は7~8万人に達した」と発表した。これは「死者」と「負傷者」をあわせた数だが、「戦えなくなった人の数」と考えると深刻な数字だ。
 そこでプーチンは、極めて異常な決断を下した。なんと、「大企業に志願兵集めのノルマを課す」というのだ。
〈 ロシアで徴兵問題を専門に扱う人権団体の幹部は3日、自身のSNSで、プーチン露大統領がウクライナ侵略作戦に派遣する兵員を確保するため、国内の大企業などを対象に契約軍人として志願させる従業員数のノルマを割り当て始めたと暴露した。国営のロシア鉄道は1万人を集めるよう指示されたとしている。〉(読売新聞オンライン 2022年9月5日)

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 ロシアはこれまで、民間軍事会社ワグネル、傭兵(シリア人など)、チェチェン・カディロフ一派、少数民族(ブリヤート人など)、失業者、(ウクライナからの独立を宣言した)ルガンスク、ドネツク人民共和国の男性、移民、囚人など戦場に送り込んできた
 しかし、それでも足りないので、プーチンは、ついに大企業に「志願兵を集めろ!」と命令したのだろう。
 ここでも、「プーチンが、かなり追い詰められている」ことが理解できる。

プーチンは今、何を望んでいるのか

ロシアには現在、二つの意見がある。一つ目は、いわゆる「強硬派」の意見だ。

安全保障会議書記パトルシェフなどが「強硬派」の代表的人物である。彼らは、「ロシア軍は勝てるし、ウクライナ全土を占領できる」と考えている。   どうやって?「総動員令」を出せばいい。そして、一般男性(とはいえ、ロシアでは徴兵期間が一年あるため、完全な素人ではない)を、100万人200万人単位で、どんどん戦場に送り込む。
 強硬派は、「ロシア軍が苦戦しているのは、兵士の数が足りないからだ」と考えている。


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 二つ目は、「停戦交渉派」の意見だ。彼らは、「欧米がウクライナを際限なく支援している状況でウクライナ全土の制圧は不可能だ。今占領している地域の確保を確実にするために停戦交渉を開始しよう」と考えている。
 こちらは、シロビキ(軍、諜報、警察等)最高幹部を除くほとんどの人の意見だ。では、「停戦交渉派」は、何を目指しているのだろうか?

それは、ウクライナに、
・クリミアはロシア領である
・ルガンスク人民共和国、ドネツク人民共和国は独立国家である
・ザポリージャ州、ヘルソン州はロシア領である
などを認めさせること。

ところが、ウクライナは現状、停戦交渉を望んでいない。なぜだろうか?
 ゼレンスキーは、ロシアの侵略から逃げず徹底抗戦することでウクライナのみならず、世界の英雄になった。そんな彼が、上記のような条件を呑み、領土の一部でもロシアに譲れば、一転「売国奴」に落ちてしまう

ロシアには、「強硬派」と「停戦交渉派」、二つの意見がある。そして、プーチンは、どちらかというと「停戦交渉派」なのだ。

ダリヤ・ドゥーギナ暗殺と自作自演説

では、なぜプーチンは、「総動員令」を出さないのだろうか?

答えは明らかで、「総動員令」を出せば、支持率が下がりプーチンの政権基盤が揺らぐ可能性が高いからだ。

全ロシア世論研究センターによると、9月6日時点で、ロシア国民の70%が、ウクライナでの「特別軍事作戦」を支持している。しかし、ほとんどのロシア国民にとって、ウクライナでの戦争は「遠い話」だ。制裁によるインフレで生活は苦しくなっているが、ミサイルも飛んでこないし、爆弾も爆発しない。ロシア国民の大部分は、朝学校や仕事に行き、夕方家に戻ってくる。つまり、ウクライナ侵攻がはじまった2月24日以前と同じ生活をしている。


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 だが、「総動員令」が出れば、そうはいかない。男性であれば自分自身が、女性であれば、自分の父親、夫、息子たちが戦場に送られ、死ぬ可能性が高まる。その時、ロシア国民はプーチンを支持しつづけるだろうか? どんなにプロパガンダを駆使しても、難しいのではないか。

プーチンは、常に戦争を「支持率アップ」に利用してきた。

1999年、首相になったプーチンは、第2次チェチェン戦争を起こして支持率を上げ、大統領に昇りつめた。その後も、2008年のロシア‐ジョージア戦争、2014年のクリミア併合、2015年からのシリア内戦介入、そして2022年のウクライナ侵攻、いずれの場合もプーチンは支持率を大幅に上げている

我々日本国民には理解しづらいが、プーチンにとって戦争は「支持率を上げるための道具」なのだ。「支持率を高く維持すること」は、彼が権力の座に留まるために絶対不可欠だ。

では、「戦争継続で支持率が下がる」可能性がでてきたとき、プーチンはどう動くのか?

これは、「体面を保つ形で、戦争から撤退」しようとするだろう。プーチンは今、その可能性を模索している。しかし、ウクライナが停戦交渉再開に反対するので、うまくいっていない。

一方、強硬派は、プーチンの煮え切らない態度に不満だ。彼らは、「さっさと総動員令を出し、100万人200万人の軍隊を編成し、ウクライナ全土を支配しよう」と考えている。
こうした強硬派の、グル的存在が、ロシア人地政学者のアレクサンドル・ドゥーギンだ。ドゥーギンについて、欧米メディアは、「プーチンの頭脳」「プーチンのラスプーチン」などと呼んでいる。だが、一般のロシア国民は彼のことを知らず、ロシアの野党勢力も「欧米はドゥーギンを過大評価している」という意見で一致している。実際のところは、どうなのだろうか?

筆者がドゥーギンのことをはじめて知ったのは、9年前だった。

2014年、知人が、ロシアの国営通信会社「RIAノーボスチ」を辞職した(2013年末、「RIAノーボスチ」は、「ロシアトゥデイ」(RT)に吸収された)。理由を聞くと、「ドゥーギンの影響を受けた人物(ドミトリー・キシリョフ)がトップになって会社が変わってしまった。今のRIAノーボスチは、ジャーナリズムというより洗脳マシーンだ」といった。筆者はその時、ドゥーギンが、ロシアの政策に大きな影響を与えていることを知った。そのドゥーギンの娘ダリヤ・ドゥーギナが8月20日、暗殺された。彼女の車に仕掛けられた爆弾が爆発したのだ。

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犯人は誰なのか? 現状、四つの可能性がでてきている。一つ目は、「ウクライナ諜報機関犯行説」。これは、ロシア当局の公式見解だ。
 ナタリヤ・ヴォフクという43歳のウクライナ人女性が実行犯と発表された。ウクライナ政府は、犯行への関与を否定しているが、もしこの説が事実だとすると、ウクライナによる「国家テロ」だ。本当であれば、欧米におけるウクライナの評判は失墜することになる。それで、欧米は、「ウクライナが国家テロをする意味がわからない」と、この説に懐疑的だ。
二つ目は、反プーチン勢力国民共和国軍(NRA)犯行説」だ。
NRAは、犯行声明を出している。
しかし、これまで誰もNRAの存在を聞いたことがなかった。それで、NRA自体の実在性が疑われている。

三つめは、ロシア(たとえばFSB)による「自作自演説1」。これは、ウクライナが主張している説だ。
 〈 事件の背景として、ロシア国民の不安をかき立て、正式な兵の動員を始めやすくするためにロシア側が起こしたとする見立てを紹介した。〉(朝日新聞デジタル8月22日)

つまり、「総動員令を出すきっかけ」として、ドゥーギナは殺されたと。しかし、その後の動きを見ると、クレムリンが彼女の死を、「総動員令の口実に使っている」感じはしない

四つ目の可能性は、「自作自演説2」だ。これは、同じ自作自演説だが、1とは「動機」が異なる。どういうことか?

プーチンは、停戦交渉を開始したい。すると、強硬派のグル、ドゥーギンはどうするだろうか? 「プーチンは、弱気すぎる!」と厳しく批判し、強硬派、つまり極右による反プーチン勢力を作り上げるかもしれない。

ウクライナ侵攻前、ドゥーギンは、侵攻を正当化するための理論的支柱だった。しかし、停戦に動こうとするプーチンにとって、強硬すぎるドゥーギンは「邪魔な存在」になった。だから、ドゥーギンを消そうとしたが、間違って娘が殺された

これは、普通に考えれば「トンデモ陰謀論」だろう。しかし、ニューズウィーク日本版8月29日も、概ね同じ見解を紹介している。

今回の事件に漂うのはむしろ、ロシアの仕業という疑惑だ。〉

〈 ロシアのウルトラナショナリズム主義者らは、ウクライナでのプーチンの「穏健姿勢」やお粗末な戦績への批判を強めている。つまり、今回の暗殺事件はロシア情報機関のウルトラナショナリストへの警告だったのではないか(ウクライナへの攻撃が手ぬるいと、ドゥーギンはプーチンを批判していた)。〉

孤立するプーチン

これまで反プーチン勢力といえば、主にナワリヌイなどの「親欧米派」だった。彼らは、独裁に反対し、「言論の自由」「人権」「民主主義」「自由で公正な選挙」などを要求している。当然、ウクライナ戦争にも反対の立場だ。

プーチンは「親欧米派」のボス、ナワリヌイを逮捕させ、反戦デモを武力で弾圧することで乗り切った。

ところが今度は、プーチンの強固な支持基盤であるはずの「反欧米派」「愛国保守派」「強硬派」が彼を批判しはじめた。彼らは、プーチンですら「弱気すぎる」というのだ。

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既述のように、現時点でロシア国民の70%が、いわゆる「特別軍事作戦」を支持しているとされる。しかし、プーチンに「強固な支持基盤」は残っているのだろうか?
筆者の考えだと、ほとんど残っていないし、強固な支持者の数は、どんどん減っている。プーチンは国際社会だけでなく、ロシア国内でも孤立を深めている。© 現代ビジネス

ロシア、英国人遺体引き渡し=拷問死の可能性―ウクライナ

2022/09/09 12:34

© 時事通信 提供 歩哨に立つロシア兵
=8月30日、ウクライナ・ドネツク州(EPA時事)

 ウクライナ南東部ザポロジエ近郊で4月に拘束され、東部の親ロシア派支配地域で7月に死亡した英国人ボランティア、ポール・ユーリーさん=当時(45)=の遺体が、ウクライナ側に引き渡された。ウクライナ最高会議(議会)の人権担当者ルビネツ氏が7日、通信アプリで明らかにした。拷問が死因の可能性があるとされる。

 親ロ派は、ユーリーさんについて「病死」と説明していた。しかし、ルビネツ氏は遺体に「多数の切り傷や拷問の痕がある」として、「戦争犯罪」に相当する殺害だと主張。「ロシアのプーチン大統領を戦犯法廷に立たせる際の証拠になる」と述べた。

露軍飛行場の大規模爆発、ウクライナ軍の攻撃と総司令官が認める…「戦争は何年にも及ぶ」

読売新聞 - 昨日 23:39

 【キーウ=梁田真樹子】ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は7日、ロシアが2014年に併合した南部クリミアで8月に発生した露軍のサキ軍用飛行場での大規模爆発が、ウクライナ軍の攻撃によるものだったと国営通信への寄稿で認めた。ザルジニー氏は、露軍とのミサイル戦力の差が縮まらなければ「戦争は何年にも及ぶ」と述べ、戦闘が長期化するとの見通しも示した。

6日、ウクライナ東部ハルキウで、ロシア軍のロケット攻撃を
受けた建物のそばで作業する消防士ら(AP)© 読売新聞

 クリミアでは8月9日のサキ飛行場での爆発以降も、別な露軍飛行場などで爆発が相次いだが、ウクライナ軍は関与を公式に認めていなかった。ザルジニー氏は寄稿で「ミサイルで攻撃した」と説明した。

 ザルジニー氏の寄稿は「2023年の軍事作戦の展望」と題した共同論文で、ロシアとの長期戦を念頭に、クリミアの奪還作戦にも意欲を示した。

 ただ、射程2000キロ・メートルのミサイルでウクライナ領土のどこでも攻撃可能な露軍との「戦力の不均衡」が変わらない場合、ロシアが侵略を断念するとは考えにくいと強調した。ウクライナ軍が8月末に南部ヘルソン州などで着手した反転攻勢だけでは侵略終結には持ち込めないとの認識を示した発言だ。

 一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は7日のビデオ演説で、東部ハルキウ州の複数集落を露軍から奪還したと宣言した。

 タス通信によると、ロシアの政権与党幹部は7日、露軍占領地域のロシアへの併合に向けた住民投票について、ロシアの「民族統一の日」にあたる11月4日の実施を提案した。住民投票は当初は5月の実施が取りざたされていたが、再三、延期されている

ウクライナ、西側供与の武器で絶大な戦果=米軍幹部

2022/09/09 02:02

© Reuters/THILO SCHMUELGEN ウクライナ、
西側供与の武器で絶大な戦果=米軍幹部

 [ラムシュタイン空軍基地(ドイツ) 8日 ロイター] - 米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は8日、ウクライナは西側諸国の最新兵器で絶大な戦果を挙げていると述べた。米国が供給する高機動ロケット砲システム「ハイマース」だけでロシア軍の標的数百カ所に打撃を与えるなどしているという。
 ミリー統合参謀本部議長は、ドイツのラムシュタイン空軍基地で開催されたウクライナ支援を巡る防衛幹部らの会議に出席。会議後、記者団に「われわれは、ウクライナがこれらのシステムを使用し実際に目に見える戦果を挙げたことを確認している。例えば、ハイマースで400カ所以上の目標を攻撃した」と述べた。
 この会議でオースティン米国防長官は、バイデン米大統領がウクライナ向けに6億7500万ドルの追加軍事支援を承認したことを明らかにした。

またこれとは別に、ブリンケン米国務長官がウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ウクライナのほかロシアの脅威にさらされる中東欧諸国18カ国に対する22億ドルの支援を実施すると表明した。

ウクライナ軍司令官、クリミア半島のロシア軍基地“爆発”をミサイル攻撃と認める 米分析“ウクライナ軍の反転攻勢でハルキウ州の複数集落奪還”

日テレNEWS 2022/09/08 15:14

 ウクライナ南部クリミア半島のロシア軍基地で先月起きた爆発について、ウクライナ軍の司令官が7日、ミサイル攻撃を行ったと明らかにしました。  これはウクライナ軍司令官が国営通信社に寄稿した記事の中で明らかにしたものです。その中で司令官は、「クリミア半島に拠点を置く敵の空軍基地に対して一連のミサイル攻撃が成功した」と述べ、ミサイル攻撃を行ったことを認めました。

一方、ウクライナ北東部のハルキウ州の戦況について、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は6日、ウクライナ軍がロシア側に反転攻勢を開始し、複数の集落を奪還したとの分析を示しました。ロシア軍が南部ヘルソン州での戦線に部隊を移動させたことで反撃が可能になったとの見方を示しています。

My opinion

 ロシアのGDPは韓国より下である。何を意味しているかと言うと、軍備に国の資金を投入するには限界があるということである。その結果が、ロシアのこの有様である。イランからドローンを購入、北朝鮮から兵器を逆輸入、そして、兵器の性能についても、ロケットの失敗率、弾丸の不発弾など、失敗率は60%との分析報道があった。それだけ兵器の劣化が激しいのである。5年で火薬の劣化が始まる。だから不要な弾薬はすぐ劣化して不発弾の不良在庫の山となる。企業経営者なら減価償却を頭に入れ、不良在庫の管理をするが、なんとお粗末な在庫管理・製品管理なことであろうか。
さて、そのような商品管理のずさんさから見えてくることは、個々の核兵器の性能管理は出来ているだろうか?ロシアの核兵器は劣化して臨界点をおこして核分裂させ、核爆発させることが出来ない程劣化していると考えるのである。故に、6千発という核兵器の品質管理は出来ていない。不発弾の劣化兵器の在庫が沢山あると考える。最後に、以前掲載したブログをご覧ください。
政治講座v182「ロシアの兵器の正確さと核兵器の老朽化:不発弾化(ウランや火薬の劣化)ロシアの核兵器は無用の長物か」|tsukasa_tamura|note

政治講座(物理講座v46)v172「核兵器は放射性物質の半減期(自発核分裂)と火薬の劣化により不発の可能性、それは屁の突っ張りと化す」|tsukasa_tamura|note

簡単に要約して解説すると、ウランにしてもプルトニウムにしても、核分裂を起こすためには瞬間的に臨界状態を作り出さなければならない。
瞬間的に臨界状態を作り出す火薬が必要である。
そしてその火薬の材料によっては数年で劣化していく。
火薬以外にも放射性物質(ウラン・プルトニウム)は放射線を出し自然劣化(自然崩壊)を起こし、その崩壊スピードは同位体には確率的な半減期がある。半減期が示すように性能が劣化していくのである。保有している兵器の保守管理が必要である。
ロシアのウクライナ侵攻で核兵器の恫喝をしているが、6000発の核兵器は使われていないので劣化が激しいのではないだろうか。通常兵器の性能管理にしても失敗率60%という分析がなされている。大変な精密な計算で火薬の爆発起こしてはじめて臨界状態を造り出せるものである。これ程の瞬間的な臨界状態を造り出せるか、吾輩は6000発の在庫管理は出来ていないと予想する。恐怖劇場がお笑い劇場に変わる。呵々。 どんとはれ!

参考文献・参考資料

ロシア、英国人遺体引き渡し=拷問死の可能性―ウクライナ (msn.com)

露軍飛行場の大規模爆発、ウクライナ軍の攻撃と総司令官が認める…「戦争は何年にも及ぶ」 (msn.com)

ウクライナ、西側供与の武器で絶大な戦果=米軍幹部 (msn.com)

ロシア軍疲弊で「日和るプーチン」が支持基盤の保守愛国勢力に見限られる可能性 強固な支持者はほとんど残っていない (msn.com)

ウクライナ軍司令官、クリミア半島のロシア軍基地“爆発”をミサイル攻撃と認める 米分析“ウクライナ軍の反転攻勢でハルキウ州の複数集落奪還” (msn.com)

日ソ中立条約 - Wikipedia

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