Yusuke.Tsujimoto

ボルトメーカーのアトツギ|金融機関4年(営業・調査)→ ITベンチャー7年(人材事業責…

Yusuke.Tsujimoto

ボルトメーカーのアトツギ|金融機関4年(営業・調査)→ ITベンチャー7年(人材事業責任者)→ 現職5年目(常務取締役)|経営企画&人事|noteではプロジェクトの振り返りや読み返したい1冊を発信しています。

マガジン

  • プロジェクトの振り返り

    家業入社後に取り組んだプロジェクトの振り返りをまとめています。

  • 読み返したい1冊

    今まで読んだ書籍のうち、折を見て読み返したい1冊をまとめています。

最近の記事

新入社員に伝えた3つのこと(2024年)

昨年に続き、今年も新入社員に伝えたメッセージを備忘録として残したいと思います。 ①「教わる」ではなく「学び取る」まず1つ目は、「教わる」ではなく「学び取る」ということです。意味の違いわかりますか?前者は受け身、後者は主体的という姿勢の違いです。 大前提として学校は、お金を払って学ぶ場所です。先生も、学生に知識を教えるのが仕事です。だから、受け身の姿勢で待っていても、まわりは一生懸命に面倒をみてくれます。 でも、会社は違います。聞けば教えてくれる上司や先輩はたくさんいます

    • 地方採用の振り返り(2年間の試行錯誤と成果)

      弊社の奈良工場は、まもなく竣工から2年を迎えようとしています。当初は場所柄、採用が最も懸念されていましたが、蓋を開けてみると思いのほか順調に進んでいます。今回は、地方拠点での採用活動を振り返ろうと思います。 募集要項と採用環境募集職種は生産技術職(マシンオペレーター)で、年2名の採用を目標に設定しました。対象は新卒および30歳未満の中途で、通勤可能圏内在住者を中心に募集しました。 しかし、所在する奈良県五條市の人口は3万人を割り、減少傾向にあります。また、近隣には複数の工

      • 2023年 読んでよかった10冊

        あっという間に12月。というわけで、今年も読んでよかった10冊をまとめてみました! 野菜も人も畑で育つ完成されたシステマチックな経営ではなく、一人ひとりの想いを尊重しながらチームで問題解決する経営に惹かれました。「横に立つコミュニケーション」や「60:60の関係」、「普通をたくさん重ねる」といったチームビルディングの考え方は、共感しかなかったです。 共感と商い時代の変化を後追いせず、「やらないことを決める」という生存戦略が、同じ製造業として勉強になりました。目指している方

        • 意味のある非効率を大切にしたい

          製造業に転職してから5年目になるが、最近になって「意味のある非効率を大切にしたい」と強く思う。 ただ、ここで言う非効率は、単なるムダとは違う。ムダは意味のない非効率だ。 自分が思う意味のある非効率は、企業文化の醸成や他社との差別化につながる非効率のこと。 例えば、出張営業。時間と経費の観点だけなら、コロナ禍で普及したオンライン商談の方が間違いなく効率がいい。とはいえ、お客様のもとを訪問することで、雑談や飲食を通じたコミュニケーションが深まったり、現場の雰囲気を直接感じ取

        新入社員に伝えた3つのこと(2024年)

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        • プロジェクトの振り返り
          10本
        • 読み返したい1冊
          10本

        記事

          「野菜も人も畑で育つ」は、2023年のベスト本かもしれない

          まだ3ヶ月残っていますが、2023年に読んだなかで最も学びが多かった『野菜も人も畑で育つ』を紹介します。 本書は長野県にある「のらくら農場」の代表が経営論をまとめた1冊です。 僕がのらくら農場を知ったのは、同社がICC FUKUOKA 2023の「フード&ドリンクアワード」でグランプリを受賞したニュースです。どんな会社か興味がわき調べるなかで、本書にたどり着きました。 読み終えての感想は、「自分が目指したい経営の方向性に近いかも」ということです。 完成されたシステマチ

          「野菜も人も畑で育つ」は、2023年のベスト本かもしれない

          ルールを増やすのではなく、マナーを広める

          見出し画像は、食堂テーブルのウェットティッシュに、ひとこと添えたものです。見栄えは悪いですが、マナーに対する意識を高めてほしいという思いから、あえて目立つ位置に貼りました。 「ルールを増やすのではなく、マナーを広める」 これは僕がマネジメントにおいて大切にしている考えです。特にルールが多い製造業に転職してからは、強く意識しています。 今回はこのテーマについて書こうと思います。 ルールとマナーの違いまず大前提として、ルールとマナーの違いはご存知でしょうか? ちなみに僕は

          ルールを増やすのではなく、マナーを広める

          専任者無しで社員インタビューを続けられるカラクリ

          最近、社外の方から、 「社員インタビューのnoteいいですね!」 とお褒めの言葉をいただくことが増えました。 地道に取り組んできた広報施策なので、素直に嬉しいです。ありがとうございます! そして同時に、 「どうやって毎月途絶えず更新しているのですか?」 という質問もよくいただきます。 たしかに、自分も逆の立場なら気になるかもしれません。 実は、毎月の社員インタビューには、ちょっとしたカラクリがあります。 以前に取り組みをまとめたnoteを書いたのですが、その

          専任者無しで社員インタビューを続けられるカラクリ

          この2~3年で買ってよかったもの

          たまには仕事以外の投稿を。 ということで、今回はこの2~3年で買ってよかったものについて、日常的に使うアイテムを中心に書こうと思います。 ユニクロ ウルトラストレッチドライEXテーパードパンツ去年の夏、すっきりしたシルエットに惹かれて買いました。それ以来、冬を除く週の大半はこれを履いています。 動きやすくて、履き心地もいい。着る服を選ばず、洗濯後のシワや縮みもありません。 服にこだわりのない自分にとっては、品質・値段ともに文句なしです。 フィリップス 電動歯ブラシ電

          この2~3年で買ってよかったもの

          中小企業で提案を通すコツ

          僕は家業の中小メーカーに入社後、社員の提案が経営陣に届かない場面を、何度もみてきました。 検討が不十分だったり、意図が正しく伝わらなかったりと、理由はさまざまです。 一方で、僕は入社してから、比較的多くの提案を受け入れてもらっています。 もちろん、後継者という立場上のアドバンテージはあります。しかし、一番の要因は、3つの異なる業界(金融・IT・製造業)で培った経験やノウハウだと感じています。 そこで今回は、「中小企業で提案を通すコツ」をまとめてみました。 提案書を作

          中小企業で提案を通すコツ

          「ヨシダソース創業者ビジネス7つの法則」は、感覚的に理解してたことが言語化された良書だった

          久しぶりに、学びが深かったビジネス書について書きます。 ヨシダソース創業者による経営論をまとめた1冊です。 失礼ながらこれを読むまで、社名も著者も知りませんでした。読もうと思ったのも、Kindle Unlimitedの対象書籍でたまたま目に留まったから。 しかし、いざ読み始めると、おもしろくて一気に読み終えました。ビジネスの原理原則を学べる良書です。自分のなかで感覚的に理解していたことが、綺麗に言語化されていました。 というわけで、特に印象に残った内容を抜粋します。

          「ヨシダソース創業者ビジネス7つの法則」は、感覚的に理解してたことが言語化された良書だった

          「来るもの拒まず」の採用を改善した話

          家業のねじメーカーに入社してから、丸4年が経ちました。ほんと早いです。後継者という立場で、やるべきこと、できることを考え、取り組んできました。 こうした中で、注力したことの1つが「採用」です。 「来るもの拒まず」の採用を見直し、直近3年間で新卒6名が入社しました。いまも全員が配属先で頑張ってくれています。 今回は入社当時の状況を振り返りながら、採用改善に向けた取り組みをまとめてみました。 当時の状況僕は前職で人材紹介事業を担当し、自社の採用にも面接官として携わっていま

          「来るもの拒まず」の採用を改善した話

          自分の土台を作ってくれた異業種時代の教え

          今回はnoteのお題に沿って、「#大切にしている教え」を書こうと思います。 これまでの経歴改めて自己紹介から。僕は大学卒業後、金融機関とIT企業を経て、家業のねじ製造業にアトツギとして入社しました。まもなく入社5年目を迎えます。 経歴で自慢できるものはありません。ただ、大企業と中小企業、ベンチャーと老舗など、さまざまな組織規模や事業フェーズを経験できたことは強みの1つです。 では、大切にしている教えをつらつら書きます。 金融機関時代事実と主観を分けろ 真っ先に思い浮

          自分の土台を作ってくれた異業種時代の教え

          奈良工場1年目の振り返り

          先月末、当社の奈良工場は竣工1周年を迎えました。 時間が過ぎるのは、あっという間です。設備搬入や竣工式がつい最近のように感じます。濃い1年間でした。 今回はそんな奈良工場1年目を振り返ります。 良かった点①4名の新規採用に成功した マシンオペレーターの新規採用は、進出先の奈良県五條市が過疎地域のため、最も懸念していました。しかし、毎年2名の採用目標に対し、2022年に2名、2023年に2名と計画通り進んでいます。 新入社員の1人(高卒入社)に入社の決め手を聞いたとこ

          奈良工場1年目の振り返り

          新入社員に伝えた3つのこと(2023年)

          今春、当社には新卒3名が入社しました。入社後1ヶ月間の研修期間を経て、GW明けから本配属となります。 この研修期間中に、僕はとあるテーマで講義を担当する時間があります。そのなかで、新入社員に伝えた3つのことを備忘録として残したいと思います。 講義は以上ですが、最後、新入社員のみんなに伝えたいことが3つあります。仕事に対する心がまえについてです。 ①できることは誰よりも意識高く取り組む まず1つ目は「できることは誰よりも意識高く取り組む」です。 ねじの世界は想像以上に

          新入社員に伝えた3つのこと(2023年)

          kintoneによる中小メーカーのDX挑戦記

          2023年初noteは、業務改善ツール「kintone」を活用した弊社のDX(デジタルトランスフォーメーション)への挑戦を紹介します。導入のきっかけや選定理由、導入後3年間での変化をまとめてみました。 きっかけ導入のきっかけは、営業担当者との同行訪問です。入社半年が経ち、ぼくは初めて得意先へ伺うことになりました。 訪問前の事前準備。売上高や販売品目といった定量情報は、社内システムにありました。しかし、最近の商談状況や先方のキーマンといった定性情報はどこにもありません。

          kintoneによる中小メーカーのDX挑戦記

          2022年 読んでよかった10冊

          気づけば今年も残り1ヶ月を切りました。 去年の今頃は、奈良工場の絶賛建設中。ほんと1年経つのが早いです。 変化の大きい1年でしたが、趣味の読書は変わらず楽しみました。ざっと見返す限り、50冊以上は読んでます(ただ、購入点数はそれ以上…)。 そこで今回は、2022年に読んでよかった10冊をまとめてみました! 逆境経営獺祭で有名な旭酒造さんの経営論。「若い人を育てるために肝心なのは、会社を大きくすること。右肩上がりで事業が忙しくなれば、その対処方法を社員が勝手に考えて育つ

          2022年 読んでよかった10冊