見出し画像

自分の土台を作ってくれた異業種時代の教え

今回はnoteのお題に沿って、「#大切にしている教え」を書こうと思います。

これまでの経歴

改めて自己紹介から。僕は大学卒業後、金融機関とIT企業を経て、家業のねじ製造業にアトツギとして入社しました。まもなく入社5年目を迎えます。

【経歴】
2008~2012年:金融機関(営業→調査→営業)
2012~2019年:IT企業(営業→リーダー→支店長→事業部長)
2019年~現在:ねじ製造業(役員)

経歴で自慢できるものはありません。ただ、大企業と中小企業、ベンチャーと老舗など、さまざまな組織規模や事業フェーズを経験できたことは強みの1つです。

では、大切にしている教えをつらつら書きます。

金融機関時代

事実と主観を分けろ

真っ先に思い浮かんだのは、調査部時代の上司に叩き込まれた教えです。論理的になりたい感覚派の自分にとって、このスキルを身につけるのは本当に苦労しました。

上司「お客さんの検討状況教えて」
自分「大丈夫そうです
上司「大丈夫ではなく、具体的に教えて」
自分「今週中には決めてくれると思います
上司「お前の感想は聞いてないねん!お客さんの言葉を教えてくれ!

まちがいなく人生で1番叱られた時期

数字で示せ

同じ上司に叩き込まれたもう1つの教えです。数字による裏付けのない説明は一切認められず、数字の重要性を身をもって学びました。

自分「減収要因は○○と□□です」
上司「それ事実?」
自分「はい、ヒアリングも重ねたので間違いないかと」
上司「それ数字で示せる?
自分「えっーと…(しどろもどろ)」
上司「やり直し!!!」

金融時代の教えだけ命令形なのはご愛嬌ということで

IT企業時代

不健全なプライドは捨てる

営業担当者の頃に、上司からもらったフィードバックです。上昇志向が強く、チーム目線が足りてなかった自分の核心をつく言葉でした。

上司「辻本さんの目標達成にこだわる姿勢はすごく良いと思います」
自分「ありがとうございます!(満足げ)」
上司「ただ、それが強すぎるがゆえに、仲間の成果を素直に喜べてないときがあります
自分「えっ、そうっすか?(不満げ)」
上司「いまも顔に出てますよ(笑)。そういう、不健全なプライドは捨てたほうがいいですね
自分「(ぐうの音もでない)」

当時の扱いづらい部下・オブ・ザ・イヤー

主語を大きくしない

同じチームメンバーからの指摘です。主張を通したいがゆえに、身近な人の賛同を都合よく解釈していた自分を一刀両断してくれました。

自分「○○さんの考えに納得できない」
同僚「そうかな?○○さんの言ってることも一理あると思うけど」
自分「でも、みんな言ってるで」
同僚「みんなって誰?都合よく主語を大きくしてない?
自分「えっーと…(しどろもどろpart2)」

ダメなところを忖度なく言ってくれる仲間は貴重×10

長所と短所は表裏一体

管理職向けの研修中に、他部署の同僚から学んだ考え方です。研修テーマは忘れましたが、2人1組で自分の短所を開示するワークでした。短所は直すものと思っていた自分に、新たな気づきを与えてくれました。

自分「僕の短所は飽き性なところですね」
同僚「えっ、それって短所ですか?切り替え早いし、新しいチャレンジに積極的ってことですよね
自分「すごいポジティブに解釈してくれますね(笑)」
同僚「別に持ち上げてるわけではなく、本気で"長所と短所は表裏一体"だと思ってるんですよね。だから、短所は存在しないと思っています
自分「なるほど…」

納得と同時に開示ワークも終了

成果や評価は求めるタイミングではこない

初めて管理職としてチームを持ったときに、他部署の先輩からもらったアドバイスです。喫煙室での何気ない会話でしたが、気持ちがすごく楽になったことを覚えています。

自分「うまくいかないっすね…」
先輩「焦る気持ちもわかるけど、成果や評価は求めるタイミングではこないから。過去の成功体験を振り返ってもそうじゃない?
自分「たしかにそうかも(単純)」

アドバイスした本人は絶対覚えてない

最後に

というわけで、大切にしている教えの紹介でした。

改めて振り返ってみると、自分は「人に恵まれていたな」とつくづく思います。キャリアの要所要所で、尊敬できる上司や先輩、同僚に出会い、そのときの教えが自分の土台になっていることを再認識しました。

30代半ばで急遽ものづくりの世界に飛び込むことになり、もっと早くから経験を積みたかったと思うときもありました。けど、今は異業種のキャリアを経験できて本当によかったと思います。

現状はもらってばかりなので、これからは経験や学びを還元する側に回りたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?