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意味のある非効率を大切にしたい

製造業に転職してから5年目になるが、最近になって「意味のある非効率を大切にしたい」と強く思う

ただ、ここで言う非効率は、単なるムダとは違う。ムダは意味のない非効率だ。

自分が思う意味のある非効率は、企業文化の醸成や他社との差別化につながる非効率のこと。

例えば、出張営業。時間と経費の観点だけなら、コロナ禍で普及したオンライン商談の方が間違いなく効率がいい。とはいえ、お客様のもとを訪問することで、雑談や飲食を通じたコミュニケーションが深まったり、現場の雰囲気を直接感じ取ることができる。顔をよく出す取引先を悪く思う人はいない。

社内の懇親会も同じ。極端な話、社員が集まって飲食したところで、売上は増えない。ましてや数十名規模の懇親会になると、企画や準備だけでも相当な時間がかかる。しかし、懇親会を通じて、お互いの知らない一面を知れたり、組織としての一体感を醸成できるからこそ、手間暇かけてでも開催する価値がある。

正直なところ、意味のある非効率は数字で説明しづらい。むしろ、短期的な損得だけで見ると、損している方が多いかもしれない。

製造業である以上、効率の追求は至上命題だけど、それだけでは生き残れないと思う。意味のある非効率を積み重ねることで、永続的な成長の基盤となる「らしさ」を作っていきたい

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