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日商簿記3級を受験した理由

先日日商簿記3級のネット試験を受験し、無事合格することができました。
何故、日商簿記3級を受験しようと思ったのか、どのように勉強を進めたのかについてお話します。


日商簿記3級を受験した理由

簡潔に言うと、会社のお金のやり取り、流れを理解するためです。きっかけ、そもそも簿記とは、簿記の知識をどう活かしたいのかの切り口から話たいと思います。

きっかけ

きっかけはあるYOU TUBEチャンネルの自己啓発動画を見たことでした。そのチャンネルでは独立を目指すにあたって勉強をしておいたことがいいことや取得をしておいた方が良い資格について紹介、説明をしていました。その中で紹介していた資格の1つが日商簿記3級でした。将来何か役に立つ種まきをしておきたいと思っていたので、今まで簿記に振れたことは一切なかったですが、まずはやってみようと思い受験を決意しました。

簿記とは

簿記は企業における取引を帳簿によって記録・整理することとされています(クレアール簿記3級講義ノートより)。ここでいう企業とは株式会社や個人商店などを指します。簿記の目的は企業の財政状態や経営成績を誰でもわかるように客観的に明らかにすることです。具体的には貸借対照表や損益計算書などと呼ばれる財務諸表を作り、株主などの利害関係者に報告します。

簿記の知識を得てどう活かしたいと思ったか

私は将来独立・企業したいと考えています。独立したときに、最低限簿記のスキルがないと、自身のビジネスの業績を評価し、方針を立てて運営することが難しいと考えました。簿記について紹介していたYOU TUBEチャンネルでは簿記3級は基礎的な会計スキルで、基本的な会社のお金の流れ、貸借対照表や損益計算書が何をあらわしているのかを理解できるので、起業を考えている人や株主になりたい人にとって身に着けておいた方が良いスキルであると紹介されていました。私は今まで技術系職種に従事しており、会計に関する知識を学んできませんでした。まずは日商簿記3級の取得を目指し勉強をすることで、基礎的な会計知識・スキルを身に付けようと考えました。漠然と会計、簿記に関する知識は身に付けた方がそりゃいいんだろうな~とぼんやり思う程度で、また業務上必須のスキルではないので、真剣に向き合って来ませんでした。今回YouTubeを見たことをきっかけにまずは基礎的な知識習得を目指し、日商簿記3級取得に向け、勉強をしようと決心しました。

勉強方法

通信講座を申し込み、勉強を進めていきました。具体的な勉強方法を以下、箇条書きで説明します。

  • クレアールという通信講座を提供している講座の日商簿記3級のコースを受講

  • 通信といっても講師の方が指定テキストを説明した内容の録画動画およひ録音を視聴しながら進めていタイプ

  • 動画はダウンロードできないため、自宅のWi-Fi環境化で受講

  • 録音はダウンロードできるため、スマホにダウンロードして、通勤時間なので聴きながらテキストを読み進めた

  • 電車通勤時間と休日や平日の夜にこどもの寝かしつけが終わった後の時間を活用

  • 1日平均30分程度

  • 勉強期間は23年2月頃から勉強開始し23年10月に受験、合格

  • 総勉強時間は120時間程度

  • テキストは基本から応用の流れで構成されており、私の場合は一通りテキストを通して勉強して、一度テスト解いてみる方法を試した。

  • テストを解いてみると、理解していたつもりで全然わかっていない内容がたくさん出て来るので、テストで分からないところを中心に、その周辺テーマをテキストや講義を再度聴講、復習を繰り返した。

  • 模擬テストが7〜8回分あるので、それを2周解いた。その時テストで分からないところはテキスト、講義で復習するということを繰り返した。

  • 全ての模擬テストで85点以上取れるまで復習したことろで、そろそろ本番を受けても合格できるかなという感覚だったので、ネット試験を受験、79点で合格できた。

  • 得点の内訳は第1問39点、第2問11点、第3問29点

試験方法

ネット試験を受験しましたが、予約から当日の流れを中心にお話しします。

  • 年数回行われる試験会場に出向いてテストを受ける方法といつでも受講できるネット試験タイプがある。

  • ネット試験タイプはCBT(Computer Based Testing)方式と呼ばれ、コンピュータを利用して実施する試験方式で、自宅で自分のパソコンで受講するのではなく、指定の試験会場例えばパソコン教室のようなところで、他の受験生と一緒に受講する方法

  • ネットタイプは「~市簿記ネット試験」などと検索すると、ホームページが引っかかる。自分の場合はホームページで受験予約をした。

  • ネット試験では計算結果や回答をキーボードやマウスを使って入力していく。

  • 電卓は持ち込み可だけど、筆記用具、時計、携帯は机の上に置くことは許されず、所定のBOXに収納することを指示される。

  • 試験前に試験官から注意事項やパソコン操作について説明したされ、準備ができたら自分のタイミングでスタートする。

  • 試験時間は簿記3級の場合は60分で残り時間がパソコン画面上に掲示されている。(なので時計は要らない)

  • 時間が経過すると試験終了画面が出るので、試験官の指示に従ってパソコンの操作を進める。

  • 操作が終わるとその場で合格の表示がでて、自分のスマホで画面上のQRコードを読み取ると合格証がダウンロードできる。

  • 試験会場での筆記試験とネットでの試験は同じ効力があり、どちらで合格しても扱いに差は無い。

  • 合格点は筆記試験もネット試験も70点以上

  • ネット試験の合格率はここ数年は40-50%を推移

簿記3級の勉強・受験をした感想

勉強・試験の難易度についての所感、受験をお勧めする人について以下お話します。

  • 基本初心者向けの割に時間を要し、試験自体も難しいと感じた。ネットの情報では簿記3級であれば50-60時間ほどの勉強が必要との情報もあったが、私の場合は合格できるかなと自信がつくまで約倍の120時間程は必要だった。

  • 電車の中での勉強や細切れ時間での勉強など環境要因もあるかもしれないが、時間がかかるし試験も難しい印象

  • 簿記3級取得の勉強で損益計算書、貸借対照表といった財務諸表が何を表していて、どういう目的で作られるのか理解できた。

  • 収益、費用、純利益、資産、負債、純資産などのワードは会社勤めをしている聞く場面がまあまああるが、イマイチ理解できていなかった。これらの単語について、改めて理解する機会となった。

  • 今まで自分の会社の財務諸表について、どうせ理解できないから見ても仕方ないと思い、恥ずかしなかがら、試験に損益計算書や貸借対照表を見ようともしてこなかったが、簿記3級の勉強を進めたことで、自分の会社の財務諸表を確認、理解したいという気持ちになった。

  • 固定資産の減価償却の考え方が理解でき、会社の実務でも固定資産の棚卸し業務などで役立った。

  • 将来独立して、フリーランスになったり、法人を設立することがあった際に、取引の仕分けなど帳簿をつけるのに役立つであろうと感じた。

  • 会社勤め、フリーランスの人含め、勉強して資格を取って損することは無いと思う。資格取得のための費用としては通信講座の受講費用1万円程度で、個人的にはそれほど大きな出費ではないかなと思う。ただし、個人差はあるものの、勉強時間が私の場合は約120時間と結構かかった。多忙でまとまった時間を取れない人にとっては厳しいかなと思うので、安易にはおすすめできないかなという所感。

  • 会社で出世して、管理職になっていきたいという人にも簿記の知識はあって損はないと思う。自分のような部品メーカーの技術系職種でも、管理職は業績計算をしたり、損益計算をしたりすることが多いので、技術系の若手社員でも今のうちに会計知識をつけておくのもありかなと個人的には思う。

簿記3級合格後の次のステップ

自動車部品メーカーの研究・技術系職種ということもあり、業務で簿記の資格が必要というわけではなく、会社の財務についての基本的な知識を見つけて、独立に備えることを目的に勉強をしていました。なので、一旦は資格についての勉強はストップでいいかなとは今は思っています。ただ簿記3級の勉強を一通りしてみて、工業簿記にも興味が湧いてきました。自分がメーカー勤めということもあり、メーカーの簿記の考え方、原価の計算方法などについても勉強してみたい気持ちもあります。具体的には簿記2級の勉強になると思いますが、現在検討中です。また具体的に勉強開始することになった際は、勉強の進め方、受験について記事にしたいと思います。

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