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コーヒーの味わいに一番影響を与えるものは何??

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

お店に立っているとコーヒーに関する質問をされることがありますが、よくあるのが
「煎りたて・挽きたて・淹れたてなんていうけれど、実際何が一番味に影響を与えているの?」というもの。

そもそも、コーヒーは液体にして飲むまでに様々な工程があります。
生産国でコーヒーチェリーの状態で収穫され、果肉を除去するなどの加工を経て生豆と呼ばれる状態に。

一般的にはこの生豆の状態で日本に輸入され、焙煎をすることで皆さんもイメージする茶色のコーヒー豆となります。

最後にハンドドリップなどで抽出してコーヒーが完成します。

つまり、コーヒーの味わいを構成している要素は、大きく分けると
・生豆そのものの品質
・焙煎
・抽出
と3つに分けられます。
この3つでどれが一番大事か?というのは、コーヒーの専門家の中でも意見が分かれるところで…
僕もどれが一番大事かは決められません。
それは、コーヒーの味わいはそれぞれの足し算ではなく、掛け算で出来ていると思うから。

3つのうち2つが100点でも、もう1つが0点ならばそれは0点になってしまいます。
生豆・焙煎・抽出、どれが大事かというよりは、どれも大事でどれかが欠けてしまえば味わいに大きなマイナスを与えてしまうといえるでしょう。

ただ、あえて言うならばそれぞれの工程は、その豆が持つ力をどれだけ引き出せるか?が勝負だと思っています。
焙煎や抽出で80点の豆が120点になるというよりは、いかに100点の味わいに近づけるか。そして、この100点というのがなんとなくの基準はあれど、人によってとらえ方が違うからこそお店ごとに味わいが変化して面白いんだと思います。

と考えると、味わいの源は「生豆の品質」が大きなカギを握っているといえます。
国産コーヒーの製造も少しずつ行われていますが、ほとんどが輸入品であるコーヒー。
地球のどこかの生産者たちが今日もコーヒーと向き合っているからこそ、私たちはコーヒーを楽しむことが出来るんです。

ぜひ、ふとした時に味わいの源を形作っている生産者の皆さんにも思いをはせてみてはいかが??

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