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#73 自分のお店の近くのコーヒー店はライバルなのか?

京都西陣にコーヒーショップ「Laughter」をオープンして2年半が過ぎました。

パンとコーヒーのまちと呼ばれるだけあって、京都市内には数え切れないほどのコーヒー屋さんがありますし、西陣エリアだけでも結構コーヒー屋さんがあります。

となると、
「競合店がたくさんあって大変では?」
とよく聞かれるのですが、僕自身としては競合店という意識はほとんどありません。

理由は主に3つ。

一つ目は
「お店ごとにキャラクターがあり、純粋な競合ではないこと」
コーヒー屋と一言で言っても本当に色んなタイプのお店があります。
自家焙煎のところもあれば、そうでないところもある。
浅煎りを推しているところもあれば、深煎りを推しているところもある。
タバコが吸えることをウリにしているお店もあれば、おしゃれなスイーツをウリにしているお店もある。
レトロな内装のお店もあれば、今風のスタイリッシュな内装のお店もある。

さらに、ハード面だけでなくソフト面でも色んな違いがあります。
一人でゆっくり過ごしたいとき、お友達と喋りたいとき、本を読みたいとき、とにかく誰かと喋りたいとき…

コーヒーという飲み物が様々な場所に溶け込みやすい飲み物だからこそ、そのコーヒーを囲むものもまたお店選びの際には皆さん大切にしているのではないでしょうか?

二つ目は
「お店の雰囲気はお客さんと作り上げていくものであること」
近年は、SNSが発達してきて来店する前にそのお店がどんなお店なのかを調べることができるようになりました。

だからこそ、商品力と同じくらいそのお店が醸し出す雰囲気が大切になってきている気がします。
そして、その雰囲気はお店側だけでは作れないもので、そこに集うお客さんと一緒に作っていくものだと思っています。

これも、先ほどの「コーヒーを囲むもの」の考え方に近いのかなと思います。

そして、三つ目は
「コーヒー屋が集まればエリアとして盛り上がること」
僕たちが西陣にお店を構えた2020年はなぜか西陣エリアでコーヒー屋さんが立て続けにオープンした年でもありました。

もちろん、「負けじと頑張らねば」と思いますが、同時に
「西陣に来ればどこかしらで美味しいコーヒーが飲める」
というイメージにもつながります。

同じ京都市内に「一乗寺」というエリアがあり、ここはラーメン街として有名です。もちろん、それぞれの店舗間では熾烈な競争があるとは思いますが、同時にエリアとしての盛り上がりもあるのです。

これは、コーヒーだけでなく食事店や観光業も含めてですが、「西陣に行けば何かある!」という風に思っていただけることが大切だと思っています。

昨年11月に賀茂川沿いに2号店をオープンしましたが、オープンした「北大路」エリアはここ1年で徒歩圏内にコーヒー屋さんが次々オープンする現象が起こっていました。

おかげで、「北大路ってコーヒー屋さん増えましたよね」
という声もたくさんいただきます。

と、こんな感じで僕は他のコーヒー屋さんと競合しているというよりかはともに一人でも多くの方をコーヒーやそのエリアに呼び込める存在であれたらと思っています。
実際他のコーヒー屋さんをお客さんに紹介することも多いですし、他のコーヒー屋さんからおすすめされてきました!という方も沢山いらっしゃいます。

京都にもコーヒー屋をはじめ素敵なお店がたくさんありますので、なんでも聞いてくださいね!


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