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旅に出るのは、答えなんかないことを確かめるため。

旅をするのは本当に楽しい。
特に行きの道中はほんとうにわくわくする。
そのことについては昨日の記事でつらつらと書いた。

でも、帰ってきてみて思うのは、旅というものは実は帰ってきてはじめて本領を発揮するのではないかということ。

そうかこういうことか!と旅の過程でぱあっと悟ったことが、帰ってきたらぼんやりとかすんでしまうこともある。
でもなんだか、その振り幅によって世界が広がって、ゆるっと柔らかく掴み所のなくなる感じこそが、「自由」というものなんじゃないかという感じがするのだ。


たとえば旅先で、こうやって新鮮な気持ちで目の前のことに向き合えたら楽しいんだ!だからもっとわくわくする姿勢を大事にしよう!と思ったのに、生活に戻ったら、物事を批判的に見てしまうとか。結局疲れて寝て起きてばかりだったり。

だけどそれが悪いことではないと、旅に出ずずっと同じ生活を続けている時より、旅から帰ってからの方が思える。
旅のいいところは、ひとつの正しさを見つけて持ち帰ることではなくて、「あれもアリだし、これもアリ。」そんなふつにひとつの答えに縛られなくなるところかなと思う。

旅に出て、気づきを得て、だからこうだ!と進路を変えられなくても、旅に行くから思うことがあって、帰ってくるから思うことがあって、どっちもあって一色でないということが豊かだし、それが生きているということだし、心を軽くしているコツかなと思う。

一瞬一瞬を全力で楽しむときがあってもいいし、
そんなに楽しくなくたってまあほどほどに、と過ごす時があってもいいんじゃないかなあ。


もちろん、本当に「これは」と思うものに出会った時に、えいやっと進路転換できるのはとても素敵なことだと思うけれど。

今回でいうと、3日間の旅行明けの通勤のためにマンションを出た瞬間、本当に空や道の広さと空気が違うのがはっきりわかった。昨日目の前にあった空がありありと目に浮かんで、そして今目の前にある景色が全然ちがうことがわかって。

こういうハッ、としたことで人生の変化は始まるのかもしれないと思う。

でも、家に帰ってきて自分の部屋の自分のベッドでごろっと本を読む時間だって、これは最高!と思ったものだ。

無理にこれがいいと思ったんだからこうしなきゃ、とひとつの答えで人生を形成しなくてもいいのだ。
時間は流れ続けて、今は今しかないということ。
そういことが、旅をしてわかりやすく別世界に行くとわかる。


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