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ステージが変わる瞬間を知る: 人生の転機はどんな時だったか

人間、ある程度生きてくると自分の中で明確に変化を感じる人生の転機があるものです。
私はいくつかの転機を迎えることで、人見知りが激しく自分のことばかりを考える自分から、他者を受け入れて他者の成功を願う様なりました(つまり、前回のブログ内容です)。今回は、どの様な転機が今の自分を作ってきたかまとめます。これを読んで、自分の転機と何が変わったかを思い返してみて欲しいと思います。

1. IからYou: 大学院生時代

私は中堅どころな私立大学で化学を学んでました。研究室配属も望んだ部屋に入り、大学院にそのまま進学する事を選択しました。それまでの私は、ファミレスバイトで接客を続けていた事もあり若干の緩和はありましたが、人見知りが強い人間でした。そのため、自分から人に馴れ馴れしく話しかけられる様になるまで時間が掛かりました。大学院に進学すると、研究室には新しく卒業研究のために4年生が配属されます。そして、4年生は直属の大学院生の元にテーマ割り振りがあります。中堅私立では、修士学生がテーマを作ったりするものです。
さて、こうなると人見知りの私の下についたK君は大変でした。何やら話しかけて欲しくなさそうな空気を放っていた様で、わからないコトがあっても聞きにくそうで、手持ち無沙汰でいる時間がありました。授業が忙しかったり(言い訳)、自分の実験結果が良くなかったり(言い訳)したとは言え、これではK君は成果を残して卒業出来ないと、遅ばせながら気付かされました。その後は、力不足ながらも一緒に考えながら進め、彼は卒業していきました。
私は今の自分を大きく形成する最初のターニングポイントに、この出来事を戒めとともに挙げています。つまり、I(自分)の事だけを考える時間から、You(この場合はK君)の成果のために自分の時間を使う様になりました。この変化はとても大きかったと実感しています。今でも、他者の成功を願う働き方を心掛ける基礎はこの時点で産まれたと考えてます。

2. IからYou(複数): 営業マネジャー時代

研究人生にピリオドを売って、外資系化学品メーカーの営業職についた私は、ありがたいことに2016年10月にマネジャーにチャレンジさせて頂くこととなりました。化学品メーカーの法人営業部隊は、多くの場合で営業担当者は製品担当や技術担当と協力して、顧客案件をこなしていきます。つまり、リーダーシップは必須となります。しかし、このリーダーシップには他者に対する裁量権がある訳ではありませんので、マネジャーとしてチームメンバーの人事権限を持つ事は当然にして大きな変化です。
まず、自分の成果はチームメンバーの成果に大きく依存します。自分だけが(プレイングマネジャーとして)高い売上を上げたとしても、You(他のメンバー3名)が振るわない場合は私の達成度は下がります。更には、その様なメンバーに厳しい評価をつけなければいけなくなります。年上メンバーばかりでしたし、先輩社員だったので出来れば避けたい。
ここで大きく変化があったのは、You(単数)がYou(複数)になった事です。そして、それぞれのYouでは考え方や特性が異なるという事です。Situational Leadarship理論(SL理論)というものをご存知でしょうか。これは、ある個人のタスクや業務に対する習熟度によって4つの分類にわけ、フルサポートすべきか委任すべきかなどを決めていくリーダーシップの方法です。この理論で(心理的に)難しいことは、ベテラン社員が全て"委任"に値する習熟度でなかったり、新しい事を求める場合に"指示"をして動いてもらう必要もあると言う事です。これはかなり、苦戦します。チームとして最大限の成果を達成するため、そしてチームメンバー個人の成果とアピールのために、できる限り対話して進めていく様に心掛けました。

3. I からYou(複数)その2: MBA同期リーダー時代

ちょうど同じ時期に、私はオンライン形式の米国MBAプログラムに挑戦し始めました。仕事を離れての勉強は望まなかったことと、自分がグローバル組織にいた事から英語で学びたいと考えての決断です。オンラインといえど、最初の半年は新宿のサテライト教室で集合形式の講義を受ける時期がありました。私はこのプログラムの13期生なのですが、立候補して同期生のまとめ役を務める事になりました。
同期は(登録上は)60名超え、通常にやりとりが発生する規模でも30名ほどの超優秀な社会人たちが相手です。更には、自分達より前に入学した方々や後から入学する方々とのやり取りもあります。割とプレッシャーのかかるポジションです。しかし、この経験は多くの事を私に与えてくれました。その中でも、自分が積極的に動く事で参加しているYou(30名規模)の満足度が高まる活動をする事、その達成のためにパートナーになってくれるメンバーを見つけて、共に動けた事はリアルなリーダーシップ経験を積む事が出来た貴重な時間でした。

4. IからThey: 現在とこれからのお話

現在は転職して、またプレイヤーとして新しい領域に挑戦してもう少しで1年が経過します。仕事に慣れてきて、自分でやれる事も多くなってきた中で、最近はThem(不特定多数)の方に対してアプローチする機会が増えてきました。これは、自社製品のWeb講習会であったり、今度やるWebinarなど社外の多くの人々の成功のために動く事です。前職では無かった経験ですが、転職によるビジネスモデルの変化やCOVIDを含めた働き方の変化によって求められる事とやれる事が変わってきました。今こそが確実に、今後に向けた転機の一つとなるだろうと確信して、日々白髪を増やしながら()頑張っております。

ここまで読んでいただきありがとうございました。人生の転機は、後になって思い返すとわかる事ですが、今がまさにターニングポイントだと思える瞬間もあります。特に大きなチャレンジや変化があり、それを乗り越えたときには新しい自分に生まれ変わっている(はず)ので、そこからまた次のステージで自分高めていきたいですね。

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