見えないところを見ている女性。
本日で暑さも打ち止め・・と、お天気お姉さんが語っていました。
確かに日が短くなり、14時も過ぎるとそれまでギンギンだったのに、しれっと柔らかい陽射しになっていて、16時を回る頃には夕暮れが始まります。
これから12月の頭くらいまで、暑がりの自分には「涼しい」くらいの爽やかな気候であって欲しいと願っています。
そんな感じで日中を避けて、夕方にサイクリングへ繰り出しました。
家を出て走り始める辺りでは、陽射しにまだ昼の残りがありまして、マスクから出ているおでこや長袖シャツから出ている手の甲に、若干日焼けを感じさせる圧が・・・
それも公園に到着する頃には優しい夕暮れタイムに突入となり、走っている時の切っている風と違ったナチュラルな風も吹いていて、小汗が出そうで出ないちょうど良さ。
颯爽とサイクリングコースへ入って、一定の速度と負荷で「身体に優しいトレーニング」としてチャリチャリ漕ぎ出します。
もう何回か同じ時間に走っているため、一方的に顔馴染みなジョギング集団や散歩する人や犬を見かけます。
「自分も走っておりますよ」と心の中で、挨拶。
そんな中。
楽しみのひとつ「鳩のデートスポット」を通過して、しばらくするとゆるゆるとした下り坂があり、そこからちょっと高台風のコースに入ります。
そこで1本の木に顔を埋めている女性を発見。
自転車が止めてあり、黒髪のロングで黒のトレパンかジャージ上下の後姿は20代っぽい女性。
前に見かけたことありましたが、その時にちょっと違和感を感じていたので、今回は気付かれない程度にスピードを緩めて観察しつつの通過を試みました。
ちょっとだけ高台なので女性がいる位置は斜面になっていて、高低のある木がまばらに生えているゾーン。
木陰になっているので、昼間はここでお昼を食べている方がチラホラいらっしゃいます。
女性は木の股の部分に顔を突っ込んで、自分に背を向ける感じで向こう側を覗き込んでジっとしています。
前も全く同じ格好をしていて、その時は木の向こうに小さな子がいたので、てっきりその子にかくれんぼのドッキリをしていると思っていました。
今回は女性の見ている先には、特定の立ち止まっていたりする人物や動物はいません。それでも女性は全く動く気配も無く、ただジっと向こう側を覗き込んでいます。
ちょうど女性の真後ろを通過する時に、自分もチラっと女性の見ているだろう方向を見ましたが、自転車でス~っと通り過ぎてしまうため、これといった「何か」を見ることが出来ませんでした。
前回は2周目も女性はいらしたので、またこっそり見て見ようっと。
そんな感じで楽しい急坂下りをしたり、よちよち歩いている幼児をナイスなハンドリグングで避けながら走ったりで、またも高台ゾーンに近づきます。
遠めに自転車が無いことがわかり、女性もいなくなっていました。
「あ~、帰っちゃったのかなぁ」
そんなことを思いながら例の木を見ると、アレ・・・?っと違和感。
何かヘンだなぁと思ってよくよく見ると、木の股の位置がかなり高い。
ん~~??
女性が覗ける高さじゃないんです。
あれ? あれ?っと思っている間に自転車はスイ~っと通過。
通過してから思い出してみると、女性の覗いていた木の股の位置は二股が重なり合っていて、ぴったり幹が重なり合っている状態。
「覗く」ことは出来ないと思われます。
でも、女性が覗いている時は「向こう側」が開けていたと思うんです。
何なんだろう・・
またもゾーンに近づくと、問題の木と別の木に対して相撲で言うところのてっぽうをやっているような裸足の男性が出現。
まあ、こちらに関しては体幹トレーニングをしていると考えて良さそう。
そして、問題の木。
やっぱり木の股の部分がかなり高い。
女性は覗き込んでいる時に顔の両サイドの幹を手で触っていましたが、その辺りからちょっと上まで塞がっています。
結局、合計7周した内で、女性がいなくなってから6周したので6回見ましたが、どうにも木の向こうはとても見えない高さと自分的に断定。
それと、何となくだけど、ちゃんと見たらいけないような気がするんです。
ひょっとしたら「何か」見えたらいけなくて、女性だけに「見える」。
または、女性と向こう側が見える木の股がセットで「気付いていると気付かれたらいけない」んじゃないか?
なんて思ってみたり。
気味が悪い感じもしないし、女性が透けている訳でもないので、色んな意味でそっとしておけば良い存在なんでしょうね。
ただ、不思議。
自分の気のせい・勘違いの可能性も高いけど「何を」見ているのかは気になります。
サイクリングの楽しみが増えました。
邪魔をしないように、これから気を付けます。
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