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【歴史18】オランダ史備忘録10

オランダ史の学習を深めていきます。

本日は、
①第2次世界大戦の最中、オランダ本国はドイツに占領されていたがオランダ領東インドは植民地政府が統治を行っていた。

②1941年12月日本軍がアメリカハワイへの真珠湾攻撃とイギリス領マレー半島への侵攻を行い植民地政府は日本に宣戦布告した。1942年3月に日本は勝利し東インドは日本の統治下となった。

③1945年8月に日本が降伏した後は民族運動を行っていたスカルノとハッタたちがインドネシア共和国を樹立し、スカルノが初代大統領となった。しかしオランダは独立を認めなかったためインドネシア独立戦争が起こる事となった。

④1946年にインドネシア首相シャフリルとオランダはリンガルジャティ協定を結びインドネシア共和国の領土はジャワ島とスマトラ島のみで他の自治国はオランダが持つ事となった。しかし1947年にオランダ軍は2島の重要都市を占領した。

⑤1948年に結んだレンヴィル協定でオランダは支配の拡大を認めさせるが、オランダはこの協定を反故にする。軍事行動を起こしスカルノたちを捕らえた。1945年から1949年までの警察行動でインドネシアでは10万人以上が亡くなったと見られている。

⑥戦争は長期化しオランダは国際世論に批判される。1949年8月から11月まで行われていたハーグ円卓会議でインドネシアの独立は認められ、1949年12月にインドネシア連邦共和国が成立した。

主にジャワ島とスマトラ島で構成されていた。カリマンタン(ボルネオ)島やスラウェシ島も含まれる。

⑦ニューギニア島の西部西イリアンの帰属問題で1962年に両国は戦うことになるが国連調停で西イリアンでのインドネシア行政権は承認され1969年の住民投票で正式にインドネシア領となった。

⑧オランダと日本の国交は1952年発効のサンフランシスコ平和条約で回復した事などを学びました。

■参考文献 『1冊でわかるオランダ史』 水島 治郎 河出書房新社

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