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デザインツールの解放と共有

建築CADや3Dモデリングも進化してきている。今やBIMが建築設計における主流のようにも感じられる。そもそもCADや3Dモデリングは何のために必要なのか?BIMは全く別物のように語られているが実際は何のためにあるのか?正確に把握できている人はそう多くはないだろう。

BIMは3Dモデリングに建築的な情報を付加できる。モデリングの柱や外壁に仕上げや下地の情報を入力できる。天井の配管や電気設備、空調配管など様々な情報も付加できるので将来的にメンテナンスにも活用できる。

しかし、そこまでの情報が必要で扱えるのは專門家である。もう少し簡単なものを見てみると

◾️建築CADの良い点◾️

①データ化できる事。紙ベースで保存するには紙の劣化との戦いであった。青焼コピーなどかつてあったが図面はどんどん薄くなっていった。その点CADはデータとして残る。

②操作性が抜群に良い。手書きで書き間違えたら消しゴムで消してまた書かなければならない。直感的な作業はしやすいが、修正が大変だ、CADはワンクリックで戻ることができる、複製コピーもお手のものだ。

③いつでもどこでも作業ができるし、データのやり取りも可能。今やノートパソコンでも十分に作業が出来る。そしてPDFにしてメールにて送れる。A0の製図版がパソコンの中に収まってしまう。

◾️3Dモデリングの良い点◾️

①空間のイメージが可能。誰が見ても直感的に分かる。理解しやすい。

②図面にする前の検討ができる。図面をたくさん描く前にどんなボリュームになるか確認することができる。これで大きな手戻りをなくす事ができる

③直感的なデザインが可能。頭の中で3Dを描くことはなかなか訓練がいることだが、3Dモデリングを使用すれば直感的に空間を作り出すことが出来、新しい検討も可能である。創造性は広がる。


いい点は多数ある。

CADや3Dモデリングはデザインツールであるが、実はフリーソフトも多数ある。JWW CADは2D CADソフトの中でも有名なソフトで実務者も使っている。3DモデリングについてもGoogleのスケッチアップは簡単な操作で3Dモデリングを作成できる。BIMでは無いため、情報を付加してデータ化することはできないが、上記のような良い点だけを考えれば十分である。

もし、こんな便利なツールが実は簡単な操作であることを知ったらデザインの技術者は増えるだろう。創造性のある人も多くるなるだろう。

そして何より、同じようにデザインを楽しむ人が増えるだろう。


そんな思い出一緒にデザインを学ぶ『トラスデザイン技術者スクール』を開催することにしました。

詳細はまた随時公開していきます。




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