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「楽しい」の2つの意味

楽器を演奏していたり、合奏をしていて、楽しいと感じますか?

もしかすると、少し辛いと思いながらも頑張って続けているような方もいらっしゃるかもしれませんが、願望も込めて音楽をしている時間が楽しいと感じている方が圧倒的に多いと思います。

僕は、と言うと何が理由かわかりませんが、中学に入学して吹奏楽部に入り、トランペットを手にした瞬間からなぜかもう楽しくて仕方ありませんでした。まだ音も全然出ないし、楽譜も読めないのになぜがとても楽しい。ワクワクが止まらない。
そして自分でもすごいと思うのが35年経った今でも楽しくてしかたないのです。トランペットを吹くことが義務に感じたり苦痛になったことは一度もありません。

もちろん辛い経験は山のようにしていますし、挫折ばっかりのトランペット人生ですが、それでも投げ出したくなったことは一度もなく、こればかりは自分でも不思議だなと感じています。

「楽しい」の2つの意味

さて、この「楽しい」ですが、大きく分けて2つの状態に分けられると考えています。ひとつは一時的な感情のたかぶりによる「楽しい」。もうひとつは探究心から生まれてくる「楽しい」。

前者のほうが多いです。例えば遊園地に行って遊んでいる時は「楽しい」です。でも僕自身は毎日そこに居たいとは思いません。たまに行くから楽しいと感じます。
一方で、興味を惹かれ、もっと知りたい、もっと体験したいなどを感じている「楽しい」はそれと少し違います。これまでにもいくつかそうした出会いがあり、追求したり深掘りしたことが幼少の頃よりありましたが、少しすると飽きてしまうことばかりでした。

飽き性で何も続かない人間だと自覚していたのに、トランペットに対する探究心は未だ尽きることがありません。それがとても不思議で、まさか中1の部活で始めたトランペットが人生そのものになるとは意外でしたが、ただ、それくらいの熱量が最初の時点からあったのは自覚しています。

もうすぐ新年度。まだ見たことのない、知らないことを経験する機会がたくさん訪れると思います。食わず嫌いにならず勇気を出して何でも体験してみてください。
もしかするとその中から探究心をくすぐられるような「楽しい!」と感じる瞬間があるかもしれません。ぜひその瞬間を見逃さないようにしてください。


荻原明(おぎわらあきら)

荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。