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✈ ✈️ LCC国内線の利用方法 後編 〜出発当日の空港での流れ〜 ✈️

以前、僕が国内旅行でLCCを選ぶ理由について書きましたが、そんなLCC(Low Cost carrier : 格安航空会社)を僕が利用するにあたり、チケットを調べてから飛行機に乗るまでの一連の流れについて書いております。

国内線でLCCを利用したことがない方、また同じく飛行機を利用したことがない方のためにも、ご紹介出来ればと思っております。

今回はその後編として、出発当日の空港での流れについて書いて行きたいと思います。(前編はこちら)

前編のおさらい

日本国内線のLCCを利用する流れについて、出発前の流れと、出発当日の空港での流れの2つに分けてご紹介しております。前回は以下のその中の出発前までの流れについてご紹介しました。

〜出発前〜
① チケットの検索・比較検討
② チケットの予約・購入
③ 機内持ち込み手荷物の重量制限を考慮した荷造り
④ 空港への到着時間を決める

今回ご紹介するのは以下の流れについてです。

〜出発当日 空港で〜
① チェックイン
② 受託手荷物受付
③ 航空保安検査
④ 買い物、トイレなど
⑤ 搭乗

① チェックイン

利用内容の確認・確定
空港へ到着して一番にすることは、このチェックインです。自動チェックイン機やカウンターで氏名、座席番号、各種手荷物の有無や個数、搭乗に際するお手伝いの必要性の有無などの確認を行い、確定させます。

この際、Eチケット控えやアプリなどにある各種バーコードが必要となります。自動チェックイン機では読み取り部に読み取らせ、カウンターでは地上係員に提示します。万が一Eチケット控えやアプリなどを忘れてしまったら、速やかに地上係員に申告しましょう。

機内持ち込み手荷物の重量計測
また、カウンター付近にある計量器を使い、機内持ち込み手荷物の重量を測る必要があります。前編でご紹介した通り、日本国内線を運航するLCCの多くでは機内持ち込み手荷物に7kgの重量制限が設定されています。機内持ち込み手荷物がこの重量がこの範囲内にあるかの確認です。

もし超えていた場合は、追加料金を支払うか、制限範囲内まで重量を減らす必要があります。余談ですが、LCCのチェックインカウンター周辺で、バッグを開けてアタフタしている方の姿を僕はしばしば見かけますが、恐らくこの重量制限に引っかかってしまった方の姿かと思われます。

無事重量計測をパスした機内持ち込み手荷物には、識別用にシールが貼られることが多いです。

前編でも書きましたが、航空会社も商売です。特にLCCは基本運賃が安い分、この様に少しでも重量をオーバーすると、"取りっぱぐれ"がないようにキッチリと追加料金を求められます💰

オンラインチェックイン
また多くのLCCでは、空港に着く前からオンラインでチェックイン済ませることもできます。そのため自宅を出る前や空港へ向かう途中などで、PCサイトやアプリなどを使いチェックインを済ませることも可能です。

出発の48時間前から可能なケースが多いようですので、時間短縮のためにも事前に終えておくことをお勧めします。

利用に際しお手伝いの必要な方は申告を
前編の予約の項でも触れましたが、お子様連れの方、お子様一人でのご利用、ご高齢の方、お身体の不自由な方、その他飛行機の利用に際し係員のお手伝いを希望される方は、遠慮なく申告しましょう。その他心配なこと、不明なことがあれば遠慮なく航空会社の地上係員に確認しましょう。

多くの航空会社の地上係員、客室乗務員はお手伝いの必要な方への対応について学んでいます。車椅子や筆談用具などを設置していることも多いです。お手伝いの内容によっては、搭乗の際に一般の方よりも前に改札を受けることができる場合も多いです。

② 受託手荷物受付

受託手荷物がある方は、受託手荷物のチェックインも行います。航空会社や空港の設備によっては①チェックインと同時に実施できるケースもあります。

空港によっては、手荷物カウンター前で受託手荷物に対する保安検査を行う場合もあります。成田や関空、中部などの比較的新しい空港では、カウンター前でのこの検査はありません。

この後、ターミナルビル内でショッピングやお食事などをする方もいらっしゃるかと思います。空港ターミナルビル内には素敵なお店がいっぱいあります。中にはお土産物の購入にもピッタリなご当地の名産品などを扱うお店も沢山あります。

ただ、この後受ける航空保安検査には締め切り時間があるので、遅れないように気をつけたいところ。

保安検査場を通過した先にも、ちょっとした売店やなどがある場合もあります。僕はどちらかと言うと、保安検査場を通過した後にショッピングやカフェなどでの食事をする方が好きです。

③ 航空保安検査

国連加盟国で定期航空便を利用する方が必ず搭乗前に受けなければならないのが、この航空保安検査です。航空機の運航の安全確保や、ハイジャック等防止などの目的があります。ここでは、以下の通り大きく分けて2つの検査が同時に行われます。など、セキュリティの理由から検査場内での撮影は禁止されています。

身体検査
機内に持って入る事が出来ない危険物を持っていないか、身の回りに不審物が隠されていないかなどについての検査を受けます。金属探知機、ボディチェックなどの検査が実施されますが、詳しい検査内容についてはセキュリティ上の理由から書くことができません。ご了承ください。

機内持ち込み手荷物の検査
身体検査と同様、機内持ち込み手荷物の中に、機内に持って入る事が出来ない危険物が入っていないか、不審物が隠されていないかなどについての検査を受けます。こちらも詳しい検査内容についてはセキュリティ上の理由から書くことができません。ご了承ください。

特に開封されたペットボトルの飲み物は、液体物検査の対象となります。日本の国内線ではペットボトルの飲み物を持って入ることは可能ですが、検査は受けなければなりません。

また上着やブーツなどは脱いだ状態で検査を受けなければなりません。保安検査場にスリッパが備え付けられているケースがほとんどですので、裸足になる心配はいりません。

空港保安検査をスムーズに受けるコツ
空港保安検査場は、何もなければ1分も経たずに通過することができます。ただし、そのためには多少工夫をすることが大事です。例えば以下の様に。

⑴ 身の回りの金属類を外す
ベルト、ポケットに入っているスマホや携帯電話、各種キー、小銭入れなどは、予め身の回りから外し、バッグなどの中にしまうか、保安検査場入り口に備え付けのトレーの上に載せましょう。

⑵ 飲み物は予めバッグから出す
飲み物を含めた液体物は検査の対象となるので、予めバッグから出しておくとスムーズです。国内線の場合、問題がなければ持って行けます。

⑶ 上着などは予め脱ぐ
上着などは予め脱いでおきましょう。脱いだ上着も手荷物検査の対象ですので、トレーに乗せて検査場係員に渡します。

⑷ バッグの中に入っているPCなどは出す
X線検査の妨げとなるため、大きな機械類は予めバッグから出しておくとスムーズです。

その他不明点があれば、遠慮なく保安検査場係員か、利用する航空会社の地上係員に確認しましょう。

⑸ 忘れ物に注意
空港保安検査場は、空港の中で忘れ物が発生しやすい場所のひとつです。検査を受けた後は、一度ご自身の荷物や身につけている衣類等を確認すると良いでしょう。

スマホ、各種キー、財布、小銭入れ、小物、お土産物、手袋、帽子、マフラー、上着、Eチケット控えなど、忘れ物はないでしょうか。

搭乗ゲートなどを確認
空港保安検査が無事に終了したら、改めて利用する便の搭乗口の番号、搭乗口の場所、出発時刻を確認することをお勧めします。

成田・関空などの大きな空港には搭乗口が沢山ある上、前便の遅れや機材繰りなどの影響で、搭乗口や出発時刻が変更となる場合もあるからです。

それらの情報は、保安検査場出口付近などに設置されている出発便のフライト案内が表示されているモニターや、航空会社のスマートフォン用アプリや公式サイトなどで確認できます。

搭乗口前に着く時刻を決める
保安検査場を通過したら、予め利用する便の搭乗口に着く時刻を決めておくと良いでしょう。

飛行機はその構造上、電車の様に出発時刻ギリギリに行っても乗れる訳ではありません。

国内線の場合は概ね出発時刻の25分〜15分ほど前に、機内への案内(改札)が開始されます。そして早ければ5分前頃には最終の案内が始まり、やがて搭乗ゲートが締め切られてしまいます。すると飛行機に乗ることが出来なくなってしまいます。そのため、余裕を持った時間に搭乗口に向かうと安心です。

僕の前職の経験から、余裕を持って出発時刻の20分前までに搭乗ゲート前に着く事をお勧めします。ギリギリに行こうとすると、アナウンスで名前を呼び出されたりしてちょっと恥ずかしいです(汗)。

④ 買い物、トイレなど

搭乗ゲート前に着く時間が決まったら、買い物をしたり、トイレに寄ったりして過ごしましょう。

売店などでお買い物
成田・関空・新千歳・福岡・那覇などの大きな空港では、規模は小さいながらも売店や自動販売機などがあります。飲み物や軽食、お菓子、お土産や限定グッズなど、色んなものが売られています。また一部の大きな空港にはカフェなどの飲食店がある場合もあります。

特に出発地周辺でのお土産を買い忘れた場合は、ここが出発前にお土産を買う最後のチャンスとなりますので忘れずに買いたいところです。その他今後の旅の途中で必要なものなどを買い揃えておくのも良いでしょう。

余談ですが、ここでペットボトルの飲み物を購入して機内に持ち込むと、気圧の影響で、上空ではペットボトルが潰れた様になります。個人的に、"飛行機に乗った感"が味わえるちょっと面白い出来事です。

買い物をする際の注意点
FSCと違い、一部のLCCでは以下の様な機内持ち込み制限が設定されている場合がありますので、注意が必要です。

機内持ち込み制限の例
・自身で購入したアルコール飲料を機内で飲むことが出来ない
・暖かい飲み物の持ち込みが禁止されている
など

ちなみに機内でもアルコール飲料や暖かい飲み物を販売していることがほとんどですが、これらについてはもちろん機内で飲むことが可能です。地上で買うよりも値段が高いことが多いですが、もしそれでも機内で飲みたければ、機内で買って飲みましょう。…やはり、航空会社も商売ですから(苦笑)。

トイレに寄る
飛行機に乗る前に、トイレに寄っておく事をお勧めします。通路側の席以外の座席に座る場合は特に。

LCCの飛行機内の普通席は、FSCよりもシートピッチが狭めに作られていることが多いです。そのため飛行中にトイレに行こうとすると、通路側の席の人に迷惑がかかってしまうことが多いです。

それ以外にも、飛行ルート上の気流が安定しない場合、シートベルト着用サインが点灯したままとなり、トイレに行くことが難しい場合もあります。最悪の場合、到着地まで一切席を立つことが出来ず、トイレに行けない場合もあります。そんな中で便意を催してしまっては、楽しい旅も台無しです。

フライトモードへ移行する
スマートフォン、タブレット、ノートPC、通信機能付きカメラやゲーム機などの通信用の電波を発信するものは、航空法により離陸から着陸までの間、通信機能を使用できません。ここでフライトモードへ切り替えておきましょう。

なお、成田や関空などの多くの空港では、空港ビル会社が運営するフリーWiFiもあります。

そして、いよいよ搭乗口付近に向かいます。

⑤ 搭乗

いよいよ飛行機に乗り込みます。

搭乗口の係員から、飛行機内への案内を開始する時刻が館内放送にてアナウンスされます。

多くの航空会社の場合、一度に全てのお客様の案内を開始するのではなく、条件によって種別が作られ、その種別ごとに段階的に案内が開始される場合が多いです。自分が該当する種別に従い飛行機に乗り込むことになります。

よくある種別の例を挙げると以下のようなものとなります。

⑴ 事前改札
多くの航空会社では、お子様(概ね2歳未満)連れの方、お子様お一人でのご利用、搭乗に際してお手伝いを希望される方などに対する事前改札を実施していることが多いです。ご希望の方は搭乗口の係員に申告しましょう。

⑵ 優先搭乗案内
航空会社の上級会員(=つまり常連のお客様)や上級クラスのお客様を優先して案内するものです。LCCの場合にはこれがない場合もあります。

⑶ 窓際や機内後方の席のお客様の搭乗案内
機内での混雑や、いわゆる「三密」を避けるため、窓際の席や機内後方の席に座るお客様と、そのお連れ様を案内するものです。

⑷ 全ての方の搭乗案内
最後に、全てのお客様を機内へ案内します。

航空会社や状況などにより、各種別の名称や内容、数などは異なる場合があります。また中にはこれらの対象ごと番号を付け、その番号で案内する場合もあります。

改札 & 搭乗開始
搭乗口を通り、飛行機に乗り込みます。

電車の駅と同じ様に搭乗口では改札が行われます。この際に、紙や各種端末アプリ等のeチケット控えを係員に提示します。改札の前に予め手元に用意しておくとスムーズでしょう。改札が終わったらすぐに閉まって(閉じて)しまっても良いですが、自分の座席番号は覚えておくと良いでしょう。

出発時刻よりも前に搭乗案内が終わり、搭乗口が閉鎖されてしまうことが多いので、早めに搭乗口を通りましょう。最低でも5分前までには搭乗口を通過するのがお勧めです。

飛行機内へ
搭乗橋(ボーディングブリッジ)や階段車(タラップ車)、リフトなどを使い飛行機に乗り込みます。当然ながら座席指定制なので、慌てなくても大丈夫。足元に気をつけて乗り込みましょう。

後編のまとめ

最後に、後編でご紹介した出発前までの流れについて、以下に簡単にまとめたいと思います。

① チェックイン
空港に着いたら、自動チェックイン機やカウンターでチェックインをします。また機内持ち込み手荷物の重量計測がある場合もあります。最近は航空会社の公式サイトやアプリ等で、数日前から事前にオンラインでチェックインが出来る場合もあって便利です。

② 受託手荷物受付
受託手荷物の受付をします。①のチェックイン時に一緒に実施できる場合もあります。また受付前に受託手荷物に対する保安検査が実施される場合もあります。

③ 航空保安検査
大きく分けて身体検査、機内持ち込み手荷物の検査が実施されます。身に付けている金属類、スマホなどの機械類、バッグの中にある飲み物などは事前にポケットやバッグの中から出しておくとスムーズでしょう。上着は脱ぎます。

④ 買い物、トイレなど
搭乗前に買い物やトイレなどを済まします。ただし、LCCの場合は熱い飲み物など、機内に持ち込めない物もあるので注意が必要となります。またスマホなどの電子機器類はフライトモードにしましょう。

⑤ 搭乗
改札を済ませ、飛行機に乗り込みます。出発時刻よりも早く搭乗案内が終了してしまうこともあるので、早めに搭乗口を通って飛行機に乗りましょう。

最後に
ここまで、前編・後編に分けてLCC国内線の乗り方(利用の仕方)の流れについてご紹介してきました。

空港で済ませなければならないステップは、簡単に挙げるだけでもこれだけの数に上ります。余談ですが、例えば東京から大阪まで飛行機で移動するのにかかる時間は1時間強なので、実際に飛行機で移動する時間よりも空港にいる時間の方が長いという場合もあるくらいなんですよね。

最近になり、GoToトラベル・キャンペーンの再開などについての報道も見聞きする様になってきました。これからLCC国内線を利用する機会が増える方も多いかと思いますが、ぜひこの記事の内容を参考にして、楽しいLCCによる国内旅行を楽しんで頂ければ幸いです。

なお、これらの内容はあくまで僕の過去の職業経験と乗客としての経験則から書いたものであり、もしかするとこの内容に沿わないものもあるかも知れませんが、お許し頂ければ幸いです。そして今後も飛行機を使った旅行、特にLCCを使った旅行についての記事を書いていきたいと思っております。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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