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転職市場のサイクルにおける戦略的求人方法



年間を通して行われる中途採用ですが、

転職活動者数は時期によって増減します。

効果的・効率的な求人の出し方を知ったうえで戦略的に採用活動を行うことで、

採用コストの削減にもつながってきます。

まず、一般的な転職者のサイクルの流れをご紹介いたします。

一般的に転職活動を行う人の多い時期は、


3~4月

日本の社会通念上、1年を4月起算で考えるため、きりの良い年度末(3月)で退職し、

4月からの新年度の開始に合わせて新しい会社で働こうという求職者が増えます。

 

6・12月

多くの企業で6月・12月がボーナス支給月と設定していることが多く、ボーナスを受け取ってから退職又は退職の意向を伝え、転職活動をする方が増えます。

 

9月

年度制の多い日本企業では、9月末が上半期となり、下半期から新しい会社で働こうという求職者が増えます。

 

転職活動を行う人の流れの傾向は、上記の時期となりますが、

転職希望者のパイが増える時期は同様に求人を出す企業も増え、自社の求人票が埋もれてしまう可能性も含んでいます。

また、転職希望者は、在職中に求人広告を見て、1~2カ月前から転職活動を始めます。

ですので、3月末退職者をターゲットにするのであれば、1~2月あたりから求人を出し、

有給等を使い、面接等の選考を行い、内定を出し、4月から入社してもらうといった流れを理解し、前倒しで求人を掲載する必要があります。

 

求人数と求職者数、求人倍率の推移

 



※厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00006.html

 

■中途採用を成功させるために重要なこと■

中途採用を行う企業の多くは、「即戦力」の人材を求めているかと思います。

新卒者のように、一から業務を教えるといった手間と時間かけれない、そもそも欠員補充だからすぐ業務に入ってもらう形になるかと思います。

そこで重要となるのは、採用の基準・ターゲット像の明確化です。

人柄を大切にするのか、スキルに重点を置くか、意欲・行動力を基準とするか資格を必要とするか、経験を重視するか

求める人物像は企業によって様々でしょうが、

特化型の人材を求めるか、総合値の高い人材を求めるかの方向性を決め、そこから枝分かれしたキーワードをもとに選考基準を明確化していくことで、求めている人物像が「見える化」

していきましょう。

 



■最後に■

有効求人倍率が1.5倍以上の近年では、

給料を多く払える、一部上場の有名企業などでも採用に苦戦している現状の中、

ベンチャー企業やスタートアップ企業又は中小企業では特に戦略的に採用活動を行わなければ、人材不足により売上が取れるのに諦めなければならないといったことにならないために、経営の一環として視点をもって取り組まなければならない課題になっていくことを念頭に置いて計画を立てるようにしましょう。