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第8回 ちっぽけな自信

今回の旅はニュージーランドでどうしてもやりたい旅でした。これをしないで日本に帰ったら絶対後悔するなと思って始めた旅でした。いろいろ苦しいことをたくさんいあったけど、でもやってよかったなって思いました。この旅を一言で表すととにかく「自分と向き合う」旅でした。


僕は写真を撮るために旅に出たわけではありません。「自分探し」のために旅に出ました。嘘に聞こえるかもしれませんが、半分嘘で半分本当です。写真は自分を表現する、そして自分と向き合うためのツールでしたありません。こんなこと言ったら怒られるかもしれせんが実際そう思っています。まだ、本当に自分が写真をこの先もやっていきたいかと言われるとわかりません。ただ、今は写真を撮ることが好きで楽しくてやっています。そして、自分を表現したくてやっています。もしかしたら、他にもっと自分を表現できるツールがあるかもしれません。そしたら写真をやめてそれをやりだすと思います。だから、それを探す旅でもありました。



実際、旅に出てどうだったかというと「とても楽しかった」です。大自然に囲まれて写真を撮っている時間は最高でした。山や海、川、森、全ての自然からすごいパワーをもらいました。もっとこの場所にいたいと思いました。海を見ながら、コーヒーを飲んでぼーっとする時間も最高で、その時間で色々考えることができました。ただ、最高の時間とは裏腹に時には苦しい時もありました。「本当に自分はこの先も写真を続けていきたいのか」「自分の夢は叶うだろうか」「この先のお金は大丈夫だろうか」そんな不安や悩みが悪魔のように苦しめと言わんばかりに襲ってきました。その度に悩み、自問自答し少しでも自分の気が楽になるように解決してきました。ニュージーの人にも助けられました。



でも、旅は急に終わりを告げました。お金がなくなりNew Plymouthで止まってしまった時は人生で1番悩んだかもしれません。八方塞がりでどうしようもできなくて、ただ耐えて何かが起こるのを待つしかありませんでした。結局3週間待ったけど何にも起きませんでした。辛かったです。この期間でニュージーを1周することはできなかったけど、得るものはたくさんありました。


大人になってなんでもできると思っていた私はニュージーに来てまだまだ何にもできないことを知りました。でも、小さいことに1つづつ挑戦して成功していくことが自分の自信につながり、その後の自分を作っていくと思いました。大人になって諦め方を少し学んでしまったかもしれないけど、できない理由よりできる理由を探してこれからも進んでいこうと思いました。


そして、この旅で感じたことを1つの作品にまとめて発表することが自分がやりたいことであり、今自分ができることであると感じました。この旅のおかげでまた海外に行って旅をしたいと思いました。そのために日本に半年ほどいて準備をしてまたいきたいなと思います。


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